見えなくてもエコーロケーション
以前、会社のおじさんが全盲の同僚を見かけたので声をかけようと思ったら、まさに
柱に激突する寸前だったらしい。
危ないと思った瞬間、全盲の彼は柱の前でぴたっと止まり柱を避けてそのまま前進し
ていったという。おじさんは仕切りに感心してそのことを私に話してくれた。
私もいよいよ見えなくなってきた。特に夜はもうほとんど見えない。何十年も住んで
いる自宅を通り過ぎてしばらくしてから「あれ、こんなに遠かったっけ」と思うと案
の定すっかり通り過ぎていたりすることもしばしば。さすがに最寄り