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妻仕記(さいじき)

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『すてきなあなたへ』みたいな季節の衣食住についてかかれたエッセイが大変好きで、「自分でも季節の家の話を書き留めよう」と思い、書き出したはいいものの、当たり前だが全然違うものと化し…
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記事一覧

消えた節句を尊んで……

消えた節句を尊んで……

今日、9月9日のことを「重陽の節句」という。

ご存じの方はいるだろうか。
3月3日「桃の節句」、5月5日「端午の節句」、7月7日「七夕」に続く、ぞろ目の節句。

「9」という数字は陰陽の「陽」に属する最大の数字(要するに一桁の奇数)で、これが二つ重なることから文字通り「重陽」。
「めでたすぎると逆にめでたくない!」「でもやっぱりめでたい!」
という乙女心のごとく複雑な考え方から、この日は厄除けを

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理想のラタトゥイユ

理想のラタトゥイユ

今年も理想のラタトゥイユに巡り合えなかった!

ラタトゥイユ。
それは言わずと知れたフランスのお惣菜で、平たく言えば「夏野菜のごった煮」だ(これを書くためにウィキペディアを見たら、フランスでは刑務所などで出される「くさい飯」としておなじみだった……的なことが書かれていて驚愕)。
ナス、ズッキーニ、玉ねぎ、パプリカなんかをころころに切って、オリーブオイルとニンニクで炒める。ここにトマトか、トマトの水

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冷たいお茶を一杯

冷たいお茶を一杯

社会人になってこの方、夏休みらしい夏休みを過ごしたことがなかった。

転職も経験したが、どちらの会社も「社員一斉の夏休み」というものが存在せず、「3日間あげるので、7月から9月までの間にどこかで休みをとってください」「有給を上手に使って夏休みをとりましょう」などと言われるものの、結局仕事が忙しすぎて、まとまった休みが取れずに夏が終わる……というパターンでこの10年過ごしてきた。

そんなわけで、育

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俺のさつまいも

俺のさつまいも

えらく小振りなさつまいもが4本で250円、みたいな売り方をされていて、そろそろ終わりかなと切ない気持ちになってみる。
3月にさつまいもの旬も何もないだろうと思っていたのだけれど、収穫から一、二ヶ月おくと、水分が飛んで甘味が増すのだそうで、この時期が最後の売り時となるらしい。

***

男性の好みが分かれる食材である。

結婚して実家を出たとき、「これからはかぼちゃとさつまいもをおかずにできる!」

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豆まきと漆黒のバイト

世の恵方巻き信仰を、若干苦々しい気持ちで見つめている。

「恵方」なんて言葉も知らなかったであろう関東圏在住の人々の間で恵方巻がヒットしたのは、
「豆をまくのはめんどくさい、でも何かやらなきゃ鬼が来そう 」
という後ろめたさを埋めるのにちょうどいいアイテムだったからではないだろうか。

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実家の節分は、現代にしては本格的だったと思う。

各部屋を回って窓を開け、「鬼は外、鬼は外、福は内」の

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平成で一番寒い冬

「明日は平成で一番の寒さらしいよ」
ネットで聞き齧った情報を何気なく旦那に投げたら、
「はっ!? 何言ってんの!?」
とおかしな発言をしたかのように返された。
「平成で一番」という言葉のインパクトがすごい。
『平成で一番寒い朝』
このタイトルでちょっとした短編小説が書けそうだ。誰かお使いになりませんかね。

平成で一番、という表現も、平成がめでたく30年まで続いたからこそできるわけで(平成十何年、

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