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#創作

詩 群青

詩 群青



群青思いを馳せることすらできない古に
牙を収めた獣を
一匹の「人間」と名付けたのは
誰なのか

康寧の闇を破り
繰り返し訪れる東雲を
再び迎え入れる空を今日も仰ぐ

小さくなった人間の
ひとりひとりが持つ不完全な祈りに
もしも神なるものがいるのであれば
この大地に住まう何から守るのだと
問いただすだろうか

安らぎたいのだと
ただそれだけなのだと
願うこの身に

群青の空よ
答えてはくれまいか

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詩 憐憫

詩 憐憫

くぐもる声で囁く少女

石の上のバイオリン弾きが
片目を瞑り
汗をかきながら働く人夫が
怠け者を蹴り上げる
踊り子達が軽やかに羽を広げれば
王様が角を磨く

頬を赤らめた少女は
囁きを止めて歌い出す
拳を突き上げ
とうとうと語る思いのたけ

ハーメルンの嘘つき市民
お腹を空かせたグレーテル
鼓動の高まりはミュージカル

虫達を舞台装置に見立てた少女に
観客はお前自身だと囃す蝉
驚いた少女は背をむけ

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短歌 ニュース 十首と【告知】

短歌 ニュース 十首と【告知】

1
「川はみなやがて海へと還るから寂しさからは逃れられない」

2
トレンドを気にする前に思い出を燃やすべきです深呼吸して

3
(いくら手を伸ばしたところで届かない)知りたくもないニュース速報

4
フェイクファーだと信じてた首元に巻きついているなにかの遺体

5
足音が遠ざかりゆく天井の染みが誰かの笑顔に見える

6
教科書の隅に描いたモーションは我が青春のパラパラマンガ

7
眠りから覚めて

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詩 老木

詩 老木



老木

ひと気の消えた一点に再び季節が巡れば

季節が巡れば人々は集い

「国の心に咲く花」と仰ぎ見る

圧倒される程の静を突き抜けるささくれた幹

悠然と立つ葉桜の老木よ

Collaboration

蜃気楼音すらも消す老木よ
ふと見れば悠々と立つ葉桜よ
#詩 #創作 #現代語俳句

詩 ひとり

詩 ひとり

風に飛ばされて来たのか
冬を越えた帽子がひとつ
たんぽぽのそばでカサカサと
小さな音を立てる

春に迷子になった帽子は
最初から転がる先を決めていたように
ふわりと飛んだ綿毛を見上げたまま
次の風を待つ

春は、どうしても。

土曜絵画に出したたんぽぽに、帽子を描き加えました。ほんの少し構図を変えて、久しぶりにフォトギャラリーにも入れてみました。
#詩 #創作

新刊とポストカード、通販やってます

新刊とポストカード、通販やってます

みなさまこんばんは。MAYBECUCUMBERSマネージャーの河童だよん!

年が明け、早くも10日が経ちましたね。皆さまいかがお過ごしでしょうか。
早いとこ新型感染症の流行が収束して、元通りの生活が送れるようになるといいですね。

今回はグループ活動に関する告知です。
昨年末からグループの新刊とポストカードのオンラインでの頒布をBOOTHにて始めました。いずれも2020年の11月22日に開催され

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