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吉田 翠*詩文*
2022年1月28日 18:40
群青思いを馳せることすらできない古に牙を収めた獣を一匹の「人間」と名付けたのは誰なのか康寧の闇を破り繰り返し訪れる東雲を再び迎え入れる空を今日も仰ぐ小さくなった人間のひとりひとりが持つ不完全な祈りにもしも神なるものがいるのであればこの大地に住まう何から守るのだと問いただすだろうか安らぎたいのだとただそれだけなのだと願うこの身に群青の空よ答えてはくれまいか
笑い猫(細村 誠)漫画のお仕事募集中
2021年11月9日 15:38
2021年11月20日 17:12
くぐもる声で囁く少女石の上のバイオリン弾きが片目を瞑り汗をかきながら働く人夫が怠け者を蹴り上げる踊り子達が軽やかに羽を広げれば王様が角を磨く頬を赤らめた少女は囁きを止めて歌い出す拳を突き上げとうとうと語る思いのたけハーメルンの嘘つき市民お腹を空かせたグレーテル鼓動の高まりはミュージカル虫達を舞台装置に見立てた少女に観客はお前自身だと囃す蝉驚いた少女は背をむけ
笹塚 心琴
2021年11月19日 14:21
1「川はみなやがて海へと還るから寂しさからは逃れられない」2トレンドを気にする前に思い出を燃やすべきです深呼吸して3(いくら手を伸ばしたところで届かない)知りたくもないニュース速報4フェイクファーだと信じてた首元に巻きついているなにかの遺体5足音が遠ざかりゆく天井の染みが誰かの笑顔に見える6教科書の隅に描いたモーションは我が青春のパラパラマンガ7眠りから覚めて
2021年5月13日 19:38
老木ひと気の消えた一点に再び季節が巡れば季節が巡れば人々は集い「国の心に咲く花」と仰ぎ見る圧倒される程の静を突き抜けるささくれた幹悠然と立つ葉桜の老木よCollaboration蜃気楼音すらも消す老木よふと見れば悠々と立つ葉桜よ #詩 #創作 #現代語俳句
2021年4月26日 19:10
風に飛ばされて来たのか冬を越えた帽子がひとつたんぽぽのそばでカサカサと小さな音を立てる春に迷子になった帽子は最初から転がる先を決めていたようにふわりと飛んだ綿毛を見上げたまま次の風を待つ春は、どうしても。土曜絵画に出したたんぽぽに、帽子を描き加えました。ほんの少し構図を変えて、久しぶりにフォトギャラリーにも入れてみました。 #詩 #創作
MAYBECUCUMBERS
2021年1月11日 16:44
みなさまこんばんは。MAYBECUCUMBERSマネージャーの河童だよん!年が明け、早くも10日が経ちましたね。皆さまいかがお過ごしでしょうか。早いとこ新型感染症の流行が収束して、元通りの生活が送れるようになるといいですね。今回はグループ活動に関する告知です。昨年末からグループの新刊とポストカードのオンラインでの頒布をBOOTHにて始めました。いずれも2020年の11月22日に開催され