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487. 3人よれば文殊の知恵~困ったときこそ、仲間の意見~文殊の知恵だね。

coucouさんのお仕事論⑩



1.人生経営に終わりはない



 よく会社の寿命は30年~40年なんていう人がいるよね。
だけど、そんなこと誰が決めたの?

織田信長の時代は「人生、50年」だと言われていたから、会社にも人生にも寿命というものがあるのかな。

創業100年の会社には、2代目、3代目となる老舗があるように、人には寿命があっても、会社は後継者がいれば寿命というものがないはずだよね。

少子化の時代と叫ばれる昨今では後継者問題も切実なよう。
つまり、後継者不足による会社経営の寿命があるつてことだね。

 
60歳、65歳で定年。
たしかに、現代は戦国時代とは違い、60歳代はまだまだ元気な世代で、経験豊富なため20歳代や30歳代の人たちに簡単に負けることはないという気がする。
でもね、現実は定年後の仕事探しがむずかしく、実際に働く場所を得るのは、とても狭き門といえるね。

人生で幸せなことって、一体なに?

定年後は自由に暮らすこと、楽しく生きること、誰にも命令されずに日々を過ごすこと、上司に頭を下げることがなくなること、旅行や遊びに行けることなの?

仕事のない生活、自由な暮らし、楽しい日々とはどのようなもの?
みんな~知っている人がいたらcoucouさんに教えてほしい~
 
coucouさんと同世代の60歳代の仲間たちは一応におんなじことをいう。

「仕事がしたいなあ」ってね。

いざ定年を迎えて、やることのなくなった日々の中で、辛かった仕事、嫌だった仕事、辞めたかった仕事を思い出し懐かしむ。
定年と共に仕事を辞めて、自由に生きたいと願っていたはずなのに、あの大変だった時代が鮮明に思い出されてしまうんだ。

それは、たとえ大変であっても、日々が充実していたんだものね。

「もう一度、働きたい!」と、同じような言葉を唱える60歳代、70歳代の人たち。

そうなんだよね~。

ただ働くだけでなく、何かを成し遂げたい、世の中の役立ちたい、とにかく何かしたい、と胸の奥が疼くんだ。

日々、ハローワークや求人募集欄を眺めるのが趣味となっている60歳代。
(シルバー人材センターに登録して週何日かのつまらないアルバイト。それでも何もないよりはマシ~)

だけど、coucouさんから言わせれば、病気もなく健康な人は幸せだと思うし、まだまだ若い年頃といえる気がするよ。

また、会社経営が終わっても、社員としての仕事が終わっても、「人生経営」は終わりなんてないんだよ。

人生経営はね、この世を去るときまで続くんだもの。


ねえ~ねえ~みんな~

私たちって、あと何十年生きられるのかなあ?
60歳代なら20年から30年。もしかすると、あと50年以上生きる時代になるかもしれないよね。
 
どう?
まだまだ、何かできるかもしれないよ~
 
カーネルサンダースは65歳から出発したのだからね。


©NPО japan copyright association Hiroaki


 
 

2.小さな会社と大きな会社の違い


 coucouさんはね、19歳で起業して現在に至っている。
起業っていったって「ひとりぼっち起業」だよ~

当時は理想と野望に燃える若者だったから、会社を大きく、売上を上げることが大きな目的だった。

仕事が増えてくると一人では限界が訪れる。
仕事量が増えれば人を増やす。
そうしなければ生産量が追い付かないもんね。

独立した当初の売り上げは年商数百万円で、サラリーマンとあまり変わらなかったのだけど、やがて1,000万円を超え、2,000万円、3,000万円、6,000万円と順調に伸びていった。

それに比例して、社員の数も20名以上必要になった。
人が増えれば仕事場は狭くなり、大きな事務所を構え、さらに年商は1億、2億と拡大し続けた。社内はさらに手狭となり、事務所を拡大し、人員ともに設備や車両も多くなった。

何よりも人件費が一番多いのだけれど、同時に経費も増え続けていく。
それに、充分な運転資金があったわけではなく、売り上げを伸ばすことだけが会社を安定させる方法だと信じていたんだ。
もちろん、銀行借り入れも売り上げに比例して増え続けていった。
 
やがて会社はさらに大きくなり、年商十億を超える企業となり、従業員もアルバイトを含めると100名を超える組織となり、働いている人の名前すらわからなくなった。
まさに止めることのできない、辞めることのできないのが事業。

そして、自転車操業って、このことを言うんだよ。

あれから40年を超え、その間に会社を潰し、復活しては辞めて、また会社を始めた。当時の出来事を改めて振り返り、19歳の出発の頃と現在が一番儲かっていることがわかってきた。
その理由はね、当時と現在は人件費という高金利を払い続けていないんだもの。今はね、自分の生活に必要な分だけ稼げは良いのだもの。
 
例えば、売上3,000万円から5,000万円の時代の利益率は、50パーセントから70パーセント以上あった。(高利益率)

それが売り上げが伸びれば伸びるほど人件費や経費がかさみ、銀行借入金は増え、利益率が悪くなる。当たり前の当然なこと。業種、業界はあまり変わらない。
さらに、億単位の売り上げになると、10パーセントから20パーセント以下の利益率となっていまうんだ。

当たり前の話だよね。
 
これが小さな会社と大きな会社の違いなんだ。

商売の原点は「儲け」にあり、その「利益」にあるわけだから、事業拡大、売り上げ拡大路線の時代ではなく、リスクを少なくした少数精鋭主義、小さな会社ほど儲けは大きいことがわかるよね。

coucouさんの場合、小さな会社から大きな会社となり、また現在は小さな会社に戻り、利益率が大きくなった。

だって、人件費は自分だけなんだもの。

だから、ひとりぼって、リスクが少ないのさ~

©NPО japan copyright association Hiroaki



 3.小さな会社(ひとりぼっち起業)の儲け方


 ある商店街の店主が、近くに大型店が開店するために嘆いていた。
価格競争では勝ち目はない、大型店のイメージ、信頼度、お客さんの大移動、何よりもサービス面と、どれをとっても勝てる要素はない。

だから、この商店街の人たちは閉店する覚悟を決めていた。

でもね、数年経ってもその商店及び商店街は、一部を除いて現在も営業しているよ。
逆に鳴り物入りで開店した大型店はどうなのかといえば、退店、新規、とテナントが毎回変わっている。

それだけ厳しい競争の世界なのさ。

coucouさんは、その時の商店主に質問したんだ。
「その後、どうですか?」
「相変わらず不景気だげど、あまり影響がなかったようです」

「どうして影響がなかったのでしょうね?」
「それがわかれば苦労はないよ」

「大型店に勝てはしないと思いますが、負けませんよね?」
「どうして?現実は負け、負けですよ。私の店だって運よく営業できていますが、いつまで続けていられるかわかりませんよ!」

「でも、商店街の方が絶対に有利ですよ」
「何が?何で有利なのですかね?」

商店主がcoucouさんの意見に真剣に耳を傾け、質問してきたのでこう答えた。
 
「それはですね、大型店には『高い保証金』『高い家賃』『高い共益費』『高額の設備資金(内装費)』『過剰な仕入れ』『従業員の確保及び高い時給』その他経費などの負担があるからです。当然銀行借り入れもしているため、利息の負担、返済負担も大きいはずです。そうなると、利益率はどうなのでしょうね?」
 
「確かに、私のところは私か女房が店員をしている家族経営だ。周りの商店もみな家族経営だ。そうか、私たちの方が利益率はましだね、それにリスクが少ない、大組織よりも『個人商店』の方が有利だね。そうか大型店に勝てないけれど、負けるわけがないな・・・。」

©NPО japan copyright association Hiroaki
©NPО japan copyright association 

coucouさんです~
みなさん、ごきげよう~

そう、ひとりぼっち起業はね、何にも気後れする必要なんてないんだよ~
それに、大きい会社になんて負けるわけがない。

ただね、大切なことは仲間づくり。
例えば、coucouさんのブレーン(仲間たち)がいる。
なんでもcoucouさんが仕事をこなせるわけじゃあない。

得意なものもあるけれど、不得意なものもたくさんあるし、好きなものも、嫌いなものだって無限にある。

4. 3人よれば文殊の知恵~

だからね、不得意なもの、苦手なものは全部人任せ~
それぞれの得意な人に仕事をお願いしているんだ。

coucouさんはね、何でも相談コンサルで、御用聞きみたいなもの。

それにたくさんの荷物の移動を頼まれたって体力がない。知力だって乏しい。だからね、coucouさんができないことを全部、仲間たちにしてもらっているんだ。

このnoteではいっぺんに全部話しきれないので、毎回少しずつお話する予定だけれど、つまり「外部スタッフ」がかなりたくさんいるんだ。

例えば、ひとつの会社、組織にする場合は必ず3名~10名ぐらいのスタッフが必要になるよね。もちろん、その人たちに働きさんになってもらったら、1人150,000円から200,000万円のお支払いをしなくっちゃ誰も来てくれないよね。(みんな生活が懸かっているのだもの、当たり前だよね)

でもね、3名から10名の働きさんたちが全部「外部のスタッフ」だったらどうなの?毎月の人件費なんていらなくなるよね。でも、仕事はちやんと成立する。この方式ならば、「ひとりぼっち起業」でも十分に仕事をこなせるはずだよね。

coucouさんには、おそらく数十人の「外部スタッフ」がいるんだ。
実際のところ正確な人数がわからない~

これだけの説明だとわかりにくいよね。
特に、coucouさんの仕事は伝えにくすぎるんだ。
それはね、何でも屋さんに近いからかもね。

だからわかりやすい例でいくね。

例えば、数百万円、数千万円、数億単位の仕事の場合、どんな大手企業であっても必ず外部に依頼している。なぜって、大手だってそんなに無限に人を抱えることはできないもんね。だから、必ず、外部スタッフ(外注先)に仕事を出す。

建築関係でいえば、〇〇不動産という大手が自社に建築会社があったとしても、その建築会社を窓口として、別の大手建築会社を下請けで使う。
こんなことは当たり前。悪い言葉でいえば口銭をはねる(ピンハネ)こと。
でも悪いことではないよ。(JV、ジョイント・ベンチャーともいう)

企業ははお互いが利益を生むという関係なんだからね。

ではね、私たちの周りには必ず工務店さんがいるよね。
そこで注意してみてほしい~
○○工務店さんなのに、ほとんどそこの社員がいないか、ほんのわずかだよね。建築屋さん、工務店、工事屋さんたちもみんな、小さなジョイント・ベンチャーだということがわかる。

さらに注意してみて~
設計屋さん、材木屋さん、土建屋さん、運送屋さん、大工さん、塗装屋さん、サッシ屋さん、ガラス屋さん、内装クロス屋さん、鉄骨屋さん屋根、瓦工事屋さん、風呂屋さん、タイル屋さん、ガス屋さん、水道屋さん、石屋さん、庭師さん、まだまだ多数。

全部、下請けシステム(外部スタッフ)で成り立っていることがわかるよね。
もちろん、塗装屋さんに大工工事なんて頼めないし、大工さんに建具屋、家具工事なんて頼めない。
みんな得意、不得意、専門分野に分かれているよね。

それをまとめているのが工務店だということがわかる。

そう、全部、ジョイント・ベンチャーだよね。

こんな感じで、coucouさんは外部スタッフの力を借りて、できないこと、不得意なこと、苦手、無理なことは全部お任せするようにしている。
coucouさんは、どうしてそんな考え方をするのかって?

それはね、とっても痛い思いをしすぎたことと、建築や店舗デザインなどの仕事も長かったからさ。でもね、すべてはイタリアントマトで学んだことばかり。それを後年になって実践しているだけなんだ。

例えば、イラストが書けなければかける人に頼めばいい。
文章が書けなければ、書ける人にお願いすればいい、
写真が上手く撮れなければ、上手く撮れる人に頼めばいい、
音楽が作れなければ、曲を創れる人に頼めばいい、
美味しい料理が作れなければ、作れる人に頼めばいい、

売ること、営業が苦手ならば、得意な人にたのめばいい、
わからないことがあれば、わかる人に聞けばいい。

そうなんだ、少なくとも「3人寄れば文殊の知恵」というように、気の合った仲間、信頼できる仲間がいればいいよね。

でも、いなくとも、個人で活躍しているクリエイターさんたちや、自営業さんたち、ひとりぼっち起業さんたちは必ずお仕事として活動している。その人たちとの出会いも大きい。
coucouさんはね、ネットで知り合った業者さんも多い。

それが心配な場合は、東京ビックサイトの展示会などに出向いて直接気に入った会社との取引をはじめ、外部スタッフに加えてしまうるもちろん、相手の会社の方が大きい場合もあるけどね。
(クリエイターさんたちの場合は個人が多い)

そう、できないものは、できないのだもんね~


3人よれば文殊の知恵~

困ったときこそ、仲間の意見~
文殊の知恵だね~

これはね、仕事だけじゃあなくて、人生のすべてに必要だね~



つづく~


 


coucouさんのホームページ~みてね~

 
Production / copyright©NPО japan copyright association coucou associationphotograph©NPО japan copyright association Hiroaki
Character design©NPО japan copyright association Hikaru







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