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映画 記事まとめ

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映画の感想文や、おすすめ映画について書かれた記事をまとめていく公式マガジンです!主にハッシュタグ「#映画」「#映画感想文」が付けられている記事を自動で追加し、紹介していきます。
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2024年7月の記事一覧

仲良し親子の手作りパペットサメ映画!ここまでくると低予算とかそういう次元を越えている「パペットシャーク」【ホラー映画を毎日観るナレーター】(595日目)

「パペットシャーク」(2022) ブレット•ケリー監督 グレイソン•ケリー監督 チャンス•ケリー監督 ◆あらすじ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 超常的な能力をもつ巨大人食いザメの伝説がある湖畔の森を訪れた二人の少年、グレイソンとチャンス。二人はキャンプをしながら人食いザメの伝説を語り合うが、背後には怪しげな影が迫っていた……。(DMMTVより引用) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 低予算にも関わらず、ありえないくらいに壮大なストーリーを展開し

村上春樹 原作初のアニメ映画『めくらやなぎと眠る女』

そもそも村上春樹先生はアニメが苦手だそうだ。過去のエッセイに、あまり良い印象を持っていないことを綴っている。 それは業界的にも有名らしく、事実『めくらやなぎと眠る女』のピエール・フォルデス監督が原作権の取得のためにパリのエージェントにコンタクトを取った際には、「村上春樹がアニメーション化を許すわけがない」と門前払いを食らったそうだ。 だがアニメ化は実現した。どんなポイントが、かの村上春樹の許しを得る要因となったのだろうか。 「ライブ・アニメーション」という、実写とアニメ

幻の映画『Lie Lie Lie』を観にいく

『Lie Lie Lie』という映画を知っているだろうか? 1997年に上映された後は、DVDもブルーレイもなく配信もしていない。 唯一観る方法はVHSだけという、まさに幻の映画だった。 しかし、ラッキーなことに1週間限定でリバイバル上映が決定した。今回はその幻の映画を実際に観てきた話をしようと思う。 ※ 作品のネタバレはありません 映画『Lie Lie Lie』とは『Lie Lie Lie』は1997年に公開された映画だ。原作は中島らもの小説『永遠も半ばを過ぎて』。中島ら

認識したらもうアウト!鼻歌混じりにやって来る“あのコ”は誰なのさ「あのコはだぁれ?」現在上映中【ホラー映画を毎日観るナレーター】(592日目)

「あのコはだぁれ?」(2024) 清水崇監督 ◆あらすじ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 夏休みに臨時教師として補習クラスを担当することになった君島ほのかの目の前で、ひとりの女子生徒が突然屋上から飛び降りて不可解な死を遂げる。教室にいるはずのない生徒の謎に気づいたほのかは、補習を受ける三浦瞳や前川タケルらとともに、生徒たちの間で囁かれる“あのコ”にまつわる驚きの真実にたどり着く。(映画.comより引用) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ジャパニ

ジョン・カーペンター監督 『マウス・オブ・マッドネス』 : 地上に堕ちた「狂気」

映画評:ジョン・カーペンター監督『マウス・オブ・マッドネス』(1994年・アメリカ映画) 気になりながらも、ずっと見る機会のなかった作品のひとつである。 このところ、「ヌーヴェル・ヴァーグ」関係のお勉強で、正統派の古典映画ばかり見てきたから、たまにこういうのを見ないと「頭がおかしくなってしまいそうだ」と、本作を見ることにした。 本作が気になっていた理由は、主に次の二つ。 (1)については、とにかく私は『遊星からの物体X』が好きなのだ。 クローズド・サークルのメンバーの

【Netflix】「ファインド・ミー・フォーリング」日系女優フミコ初主演作 爽やかなキプロスの恋

【概要】ファインド・ミー・フォーリング Find Me Falling 2024 | 年齢制限:13+ | 1時間 33分 | ラブロマンス 復活を期したアルバムが大コケし、キプロス島に移り住んだロックスター。ところが、崖っぷちに立つ彼の家は望まぬ訪問者たちを次々と引き寄せ、さらには昔の恋人まで現れ...!? 出演:ハリー・コニック・Jr、アグニ・スコット、アリ・フミコ・ホイットニー (Netflix公式サイトより) 予告編(英語) 【評価】 心の傷を癒そ

電話の音声だけで女性を救えるか?鳥肌級の大どんでん返し!映画「THE GUILTY/ギルティ」感想・レビュー

今回は2019年公開のデンマークの映画 「THE GUILTY/ギルティ」の感想・レビューをお届けします。 THE GUILTY/ギルティ(2019)・第34回サンダンス映画祭:観客賞受賞 ・アメリカの映画レビューサイト『ロッテントマト』100%の満足度評価獲得 緊急通報司令室に届いたとある女性からの通報で、電話越しの音と声を頼りに救出に挑むクライムサスペンスです。 久々にのめり込む感覚を覚えた、最高に刺激的な作品でした!! ポイントをいくつかまとめてご紹介しますね。

【映画感想】ゴジラ-1.0 Amazonプライムでー後編

↑創作大賞投稿作品 【映画感想】ゴジラ-1.0 Amazonプライムでー後編 窮地の敷島たちを救った重巡洋艦・高雄。 けど、ストーリーはまだ序盤ー中盤だったので、嫌な予感通り、ゴジラに派手に潰されました。 乗組員が「うわー」とか言いながら死んでいき、ゴジラの凶悪さが描かれているんですけど、戦闘能力が未知の敵に対して、単騎突撃、後ろに救助船なし、は無いわーと、「時代劇演出」にちょいちょい引き戻される。 東京に直撃する前に駆除することに失敗し、ゴジラは上陸しました。

スピルバーグの怪獣愛が炸裂した最高傑作「ロストワールド/ジュラシックパーク」について

いやー今年の夏はクソ暑い。 こんな蒸し暑い季節はビール?コーラ?はたまたバーベキューなんて人もいるんじゃないだろうか。 だが、個人的に夏というと思い出すのは…金曜ロードショーで毎年のように放映されていた「ロストワールド/ジュラシックパーク」であったりする。 色々あった本シリーズだが、ぶっちゃけ本作こそがシリーズ最高傑作だったのではないかと個人的には考えている。 それどころか、スピルバーグ作品でも最高傑作の部類に入るのではないだろうか。 本作の概要・解説 そんな本作だ

息子と映画「キングダム 大将軍の帰還」を鑑賞。

*ざっくりながら少しネタバレありです。ご注意を。 +++ 今日は、息子と映画「キングダム 大将軍の帰還」を鑑賞してきました。 ”轟音上映”で迫力満点。 映画「キングダム」シリーズは、今作で四作目となりますが、初めて劇場で観ました。 結論、劇場で見るべきですね! 普通に3シーンほど、泣きそうになるシーンがありました。 主人公・信と、同郷・尾到の別れのシーン、摎が王騎の言葉に感涙するシーン、そして王騎の最期・・。 しかし、隣の息子は泣く気配はなく、私も目うるっ、ぐ

新作映画『ツイスターズ』

久々、新作映画のご紹介です。 今回のお勧め新作映画は 来週、8月1日に公開される「ツイスターズ」です。 懐かしい映画でいえば 70年代にブームとなった『エアポート』シリーズや 豪華客船の転覆の描いた『ポセイドン・アドベンチャー』 超高層ビルでの火災と、消防士の活活躍を描いた 『タワーリング・インフェルノ』といったパニック映画。 最近では、ディザスター・ムービーとよばれる映画です。 日本でいえば、『ゴジラ』シリーズや 『日本沈没』『感染列島』といった映画のジャンルです。

運命の輪が回る -フリッツ・ラングの映画の魅力

  【木曜日は映画の日】     よく、ホラー映画や小説の惹句に、「人間が一番怖い」というのがありますね。   「人間が一番怖い」映画で私が思い出すのは、『メトロポリス』を撮った巨匠、フリッツ・ラングの映画です。   ラングは、サイレント時代から撮っており、おそらくは映画史上10本の指に入る、重要な巨匠です。 ジャンルとしてのホラー映画は一本も撮ってはいませんが、その容赦なく暗い人間観と、精巧な機械のように組み合わさって、破滅へ向かう運命の過酷さは、並みのホラーよりも背筋が

台湾映画「My Heavenly City」(我的天堂城市)

主演:ビビアン・ソン(宋芸桦)、ギョン・トウ(姜涛、MIRROR)、ジャック・ヤオ(姚淳耀)、マンディー・ウェイ(魏蔓) 2023年 120分 いしゃーしゃ的オススメ度:★★★★☆ (写真=台湾の各サイトよりお借りしました) ちょっと飛行機に乗ったのだが、割と長時間だったため、どんな映画があるかなーと探してみたら、キャセイでもないのに、香港映画が結構ある。むむ、意外。早速ラインナップも見てみると。。。ビビアン・ソン主演の香港映画??? そんなのあるの?と思ってよく見たら、中

【ひと夏の冒険と本当の別れ】映画『クレオの夏休み』感想

フランスには「バカンス映画」と呼ばれるジャンルがある。 これはフランスのバカンス法という長期休暇を題材にした映画のことなのだが、本作もそれに該当するのかな。 物語は6歳のクレオが母国に帰ってしまった乳母のグロリアに会いに夏休みに彼女の住む国を訪れるというあらすじ。 ただ6歳の女の子が1人で遠く離れた国に行くのはバカンスというよりもはや冒険だと思う。「小さい子供×夏休み」という点では日本の夏休み映画の方が近いかもしれない。 本作はとにかくクレオが可愛い。本編の主な魅力を担