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【Netflix】「ファインド・ミー・フォーリング」日系女優フミコ初主演作 爽やかなキプロスの恋

【概要】

ファインド・ミー・フォーリング
Find Me Falling

2024 | 年齢制限:13+ | 1時間 33分 | ラブロマンス

復活を期したアルバムが大コケし、キプロス島に移り住んだロックスター。ところが、崖っぷちに立つ彼の家は望まぬ訪問者たちを次々と引き寄せ、さらには昔の恋人まで現れ...!?

出演:ハリー・コニック・Jr、アグニ・スコット、アリ・フミコ・ホイットニー
(Netflix公式サイトより)

予告編(英語)


【評価】


心の傷を癒そうと、見晴らしのいい、崖っぷちの小屋に一人で住み始めたのに、なんとそこは自殺の名所で、崖から飛び降りようとする自殺者がしょっちゅう訪れるーー。

タイトルの「ファインド・ミー・フォーリング Find Me Falling」は、「落ち込んでいる私に気づいてくれ」という意味だろうが、「飛び降り自殺をする私を止めて」という意味をかけているのだろう。

といっても、深刻な話ではまったくない。軽〜い、他愛ない、コメディ色の強い恋愛ドラマである。(最後にはFallingは、恋に落ちるという意味につながる)

でも、「自殺」という言葉にやたら敏感な日本では、こんなふうに「自殺」をいじる映画は、つくれないかもしれない。

(こんなふうに、若い女性がスパスパ煙草をすう映画も、最近見ないね)


わたしは、ふだんは、こんな恋愛ドラマを見る人間ではない。

非モテの末に老人になって、恋愛と無縁なまま死んでいく人生だ。嫉妬で死期が早まりそうになるから恋愛ドラマなど見ない。

でも、クソ暑いんでね。

何もする気が起こらず、家の中で涼しげな映像を探していたら、この地中海のキプロス島(キプロス共和国)が舞台のNetflixの新作が目にとまった。(7月19日世界公開)


美しいキプロスの風物の、観光ビデオみたいな映画で、もっぱらそれに惹かれて、最後まで見てしまった。

劇中のエスカルゴ料理(予告編にも出てくる)を、誰でも食ってみたいと思うだろう。

監督はキプロス出身の女流監督、ステラナ・クリリス。この映画は、Netflixで初めてキプロス産で世界公開される映画(the first ever Cypriot feature to stream worldwide on Netflix)だそうだ。


だから、キプロス観光庁なんかの気合いが入りまくっているのが分かる。


キプロス共和国の位置(外務省HPより)


キプロスについて調べると、もともとトルコ系とギリシャ系が半々くらいの島だったが、1983年にトルコ系が北キプロス・トルコ共和国として分離独立したので(日本は未承認)、現在のキプロス共和国はほぼギリシャ系だけの国になっている。この映画でも、話されている現地語はギリシャ語だ。

行ってみたいけどね。日本から遠いし、物価は、安いとはいえ、EUの国だから、そこまで安くないみたい。うーむ。


ドラマ自体は、若い美男美女がちちくりあう胸糞ものではなく、中年男女ののんびりした恋愛もので、嫌味がなくて、よい。(エッチな場面もない)

英語のレビューを参照すると、爽やかで気持ちの晴れる恋愛ドラマとして好評のようだ。

わたしの採点は、100点満点で65点くらい。(ロケーションは100点満点)


歌手で俳優のハリー・コニック・Jrが演じる、NYから来た落ち目のロック歌手「ジョン」と、キプロス出身の女優アグニ・スコットが演じる、地元の女医「シーア」の恋。(ハリー・コニック・Jrは主題歌「Find Me Falling」を自作自演している)

それに、シーアの娘で、地元の酒場で歌う歌手の「メリーナ」がからんでくる。

このメリーナを演じるのが、アリ・フミコ・ホイットニー。この映画が初主演作で、歌も披露する。名前からわかるとおり日系のアメリカ人だ。1995年生まれの28歳。

アリ・フミコ・ホイットニー(Direct)


母親は、エリザベス・レイコ・ホイットニー(別名エリザベス・クボタ)という女優。

エリザベス・レイコ・ホイットニー(UCLA)


エリザベス・レイコ・ホイットニーは、アメリカのTVドラマや舞台で活躍しているようだが、あまり詳しい情報はわからなかった。

でも、親子とも日本語が話せるようなので、キュートな魅力のアリ・フミコ・ホイットニーの、日本でのドラマデビューもあるかもしれない。

フミコがんばれ。



<参考>


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