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【気になる生態】🦉

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動物の生態をメインに紹介していきます🤓気軽に読んでいってくださいね🦖この鳥を取り上げて欲しいなどあれば是非。
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#野鳥

【気になる生態】 #27 命懸けの引っ越し 「カルガモ」

【気になる生態】 #27 命懸けの引っ越し 「カルガモ」

もう少しするとTVのニュースで「カルガモ親子の引っ越し」の姿が話題が上がる時期になります。

親ガモから離れないようにくっついて歩く子ガモの姿はなんとも癒される光景でほっこりします。あの黄色いひよこ感たまらないですよね。

でもいつも可愛いなあと思うだけでカルガモの生態について考えることはありませんでした。

なぜカルガモの親子は引っ越しをするのでしょうか。

カルガモは春に繁殖期を迎えて水辺の草

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【気になる生態】 #21 鶴のおしゃれは頭から 「タンチョウ」

【気になる生態】 #21 鶴のおしゃれは頭から 「タンチョウ」

縁起のいい動物といえば亀に並んでイメージされるのが「鶴」。

「鶴」には種類がいくつかあり、私たちが一般的に日本昔ばなしなどから認識している鶴はおそらくタンチョウです。

誰もが知っているお馴染みの鳥ですが、本州に住んでいる人はほとんど見たことがないはずです。なぜならタンチョウは現在は国内では北海道にしか生息が確認されていないからです。しかも国外のタンチョウは渡りをするのですが、日本のタンチョウは

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【気になる生態】 #18 ”爆音”さえずりと謎の肉垂 「ヒゲドリ&スズドリ」

【気になる生態】 #18 ”爆音”さえずりと謎の肉垂 「ヒゲドリ&スズドリ」

前回に続き世界一〇〇シリーズなのですが、今回は世界一”大きな声”で鳴く鳥にフォーカスしていきます。

日本に住んでいて鳥の鳴き声がうるさいなと感じることは、カラスがゴミ捨て場の近くで鳴いていたり、公園のヒヨドリが集団で鳴いていたりする時ぐらいかなと思いますが、もし仮にこの鳥たちが日本にいたとしたら耳を塞ぐことになるかもしれません。

アマゾンに生息するスズドリは世界で一番大きく鳴く鳥として認定され

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【気になる生態】 #17 世界一”臭い鳥”のサバイバルスキル 「ツメバケイ」

【気になる生態】 #17 世界一”臭い鳥”のサバイバルスキル 「ツメバケイ」

「世界一〇〇な鳥」では速さや大きさなど目に見えて分かりやすいものが取り上げられることが多いのですが、では皆さんは世界一”臭い”鳥を知っているでしょうか。

それがツメバケイです。

日本に住んでいる鳥ではないため、その存在を身近に知ることはないのですが生息する南米では臭い鳥として認知されているみたいです。

では一体なぜツメバケイは臭いのか。

答えはツメバケイの食性にありました。

ツメバケイは

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【気になる生態】 #16 生態系王者の知られざる狩猟法 「ハクトウワシ」

【気になる生態】 #16 生態系王者の知られざる狩猟法 「ハクトウワシ」

堂々とした姿と勇ましい顔つき。
まさしく”ワシといえば”を象徴するような鳥です。

アメリカの国鳥にもなっているのがこのハクトウワシ(白頭鷲)。

たまに日本に飛んでくることもあるそうです。

体長100cmと猛禽類の中でもめちゃくちゃでかいんですよね。

その体の大きさ故に鳥類の中で最大級の巣を作ると言われています。

基本は魚食性ということですが、小動物や水鳥を捕食することもあります。

なん

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【気になる生態】 #15 噛み合わせの悪いクチバシ「イスカ」

【気になる生態】 #15 噛み合わせの悪いクチバシ「イスカ」

鳥において最も個性が出るのはもしかすると嘴かもしれません。

他の種よりも餌を有利に取るために嘴が進化することが多くあります。

ペリカンのように嘴を網のように使って魚を捕まえる鳥もいれば、マメハチドリのように細長い嘴で花の蜜を吸う鳥もいます。

その中でもイスカは特徴的です。

【気になる生態】 #14 桁違いの"貯食"「ホシガラス」

【気になる生態】 #14 桁違いの"貯食"「ホシガラス」

自然丸ごと貯蔵庫にして冬を超える鳥たちがいます。

彼らは餌が少なくなる冬を前に、貯食という行動を取ります。

せっせと色々なところに餌を一時的に隠して、必要になったら取り出すというシステムです。

その中でも今回注目したのがホシガラス。

カラスということで雑食ではあるのですが、主に松ぼっくりの中身を割りその中の種子を好んで食べます。

どのくらいの数を貯食するのでしょうか。

標高2000m以

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【気になる生態】 #13 築100年以上の超巨大シェアハウス 「シャカイハタオリ」

【気になる生態】 #13 築100年以上の超巨大シェアハウス 「シャカイハタオリ」

コロニーといえばある種の鳥が群れとなって一つの場所にたくさんの巣を作ることを想像しがちですが、一個の集結したパターンはなかなか珍しいのではないでしょうか。

この巣の主はアフリカの南部に生息するというスズメの仲間シャカイハタオリ。

とてつもなく大きな巣を作る鳥ですが、500羽以上が住み着き、その巣の重さは最大1トンになると言われています。もちろん鳥が作る巣の中で一番大きいです。しかし、巣の中は一

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【気になる生態】 #12 鳴かないのか鳴けないのか「ハシビロコウ」

【気になる生態】 #12 鳴かないのか鳴けないのか「ハシビロコウ」

今激ハマりしている鳥がいます。

YOUTUBEでその日常を追ってしまうまで私を突き動かす1羽。

ハシビロコウです。

動かない鳥としてメディアで取り上げられていましたが、その頃はそんな鳥がいるんだと思う程度でした。実際に見に行ったこともありますが、そこまで興味をそそられませんでした。

しかし、たまたま最近見かけた動画で心に火がつきます。

めちゃくちゃ動いてるじゃないですか!しかもこんなに飼

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【気になる生態】 #11 掴み取り名人の限界を探る「ミサゴ」

【気になる生態】 #11 掴み取り名人の限界を探る「ミサゴ」

猛禽類の中で魚類好きのミサゴ。

全国的に海辺、川、湖の近くなどに生息しています。

最大の特徴は、水面にいる魚を上空から飛び込み足を使って捕まえるということ。

足の外側には獲物を捕まえるための棘があり、羽や鼻には防水機能が備わっているそうです。こういった機能は猛禽類の中だけでもミサゴにしか備わっていません。

捕まえた魚を縦にして運ぶことでも有名です。
(ネットでは魚雷持ちなんて言われています

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【気になる生態】 #10 都心で増え続ける緑の集団 「ワカケホンセイインコ」

【気になる生態】 #10 都心で増え続ける緑の集団 「ワカケホンセイインコ」

インコといえば人間のペットとして世界中の誰もが認知している鳥です。

セキセイインコからヨウムなどインコにも様々な種類が存在していますが、最近あるインコが都心を中心に注目を浴びています。

それがワカケホンセイインコ。

まずはこの上なく読みづらい。そして一回じゃ覚えられないです。

それでいてこのヴィジュアル。

この鳥はインドやスリランカのアジア圏で分布し、世界各国でペットとして飼育されていま

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【気になる生態】 #9 なぜ空中で眠れるのか「ハリオアマツバメ」

【気になる生態】 #9 なぜ空中で眠れるのか「ハリオアマツバメ」

眠りながら泳ぐのはイルカ。

眠りながら飛ぶのがアマツバメです。

アマツバメは私たちが夏頃によく見かけるあのツバメとは似て非なるもので、別の分類がされています。ただ渡り鳥で夏頃に日本にやってくるというのは同じ点です。

以前ハヤブサを取り上げた回でも登場したアマツバメに今回はフォーカスしていきたいと思います。

水平での速度が時速170kmという速さを持つハリオアマツバメですが、驚くべき能力が睡

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【気になる生態】 #8 グルメになった猛禽類「トビ」

【気になる生態】 #8 グルメになった猛禽類「トビ」

最も身近にいる猛禽類といえばおそらくトビじゃないでしょうか。

茶色い体に、ピーヒョロロロロロと耳に残りやすい鳴き声。

海、山、都市でも見ることができる鳥です。実際に世界的にも数が多い猛禽類だそうです。

そして大きさとしては猛禽類の中でも大型の部類に入ります。

自然界においてトビは掃除屋とも言われ、海沿いに元々多い理由は打ち上がった魚の死骸などを食べるためです。

以前紹介したコンドルと食性

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【気になる生態】 #7 新幹線以上の速さをどう測る「ハヤブサ」

【気になる生態】 #7 新幹線以上の速さをどう測る「ハヤブサ」

鳥類の中での速さを象徴するハヤブサ。

その速さは急降下した時、最高時速389kmと言われています。(ちなみに水平飛行において一番速いと言われているのはハリオアマツバメで時速170kmです。)

ハヤブサの狩りは高いところから急降下して空中の獲物を捕まえます。

そのため、この速さが必要なのです。

しかし、ここで気になることが一つあります。

ではどうやってその速度を測ったのか?

果たして時速

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