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【気になる生態】 #12 鳴かないのか鳴けないのか「ハシビロコウ」

今激ハマりしている鳥がいます。

YOUTUBEでその日常を追ってしまうまで私を突き動かす1羽。

ハシビロコウです

動かない鳥としてメディアで取り上げられていましたが、その頃はそんな鳥がいるんだと思う程度でした。実際に見に行ったこともありますが、そこまで興味をそそられませんでした。

しかし、たまたま最近見かけた動画で心に火がつきます。

めちゃくちゃ動いてるじゃないですか!しかもこんなに飼育員の方とコミュニケーションを取っている!

こういった大型の鳥と人間がこんなにも親しくしている光景ってなかなかありませんよね。

その驚きと同時にハシビロコウに興味がグッと沸きました。

中でも掛川花鳥園のハシビロコウ「ふたば」は一つ一つの動きに愛嬌があり、存在しているだけで癒しです。

現在日本の動物園では13羽のハシビロコウが飼育されているということなのですがきっとそれぞれ個性的なんでしょうね。

そしてハシビロコウの動画を拝見すると度々クラッタリングという嘴を鳴らす行動をよく見かけます。

ちょっとした楽器ぐらいしっかりと音が鳴っています。

これは本来威嚇や求愛行動に使われるもので、コウノトリなどの嘴に特徴がある鳥類によく見受けられます。

飼育下では飼育員さんとのコミュニケーションに使われています。

ここで気になるのが、なぜ声を使わないのか?

鳴くための機能が退化してしまったということなのですが、なぜクラッタリングという手法を選んだのかが謎です。

いくつか専門的なところに電話してみたのですが、なかなかしっくりくる答えが出ず…。

ところがハシビロコウを飼育している松江フォーゲルパークに電話したところ、気さくな飼育員さんがめちゃくちゃ丁寧にお答えいただきました。本当にありがとうございます。

ハシビロコウが鳴かない理由については、学者達の間でも議論として取り上げられているようではっきりとした答えは出ていないということです。

鳴くための機能が退化したから嘴を鳴らし始めたのか

嘴を鳴らし始めたから、鳴かなくなっていったのか

卵が先か鶏が先かみたいなものですと言われました。やはりこういう進化の話にはロマンが詰まっていますね。

仮にハシビロコウ本人から話が聞けるとしても、「知らん」と一蹴されそうです。

答えが出る日が生きている間に訪れることを楽しみにしたいと思います。

稀に鳴くこともあるようでこんな動画を見つけました。

そういう系の鳴き声とは思いませんでした。

もし鳴き声を聞くことができたら相当ラッキーでしょうね。

最後に

謎おおきハシビロコウですが現在絶滅の危機があるようで、飼育下での繁殖も大変難しいそうです。こんなにも愛嬌のある鳥がいなくなってしまうと考えると…。そうなると今回の謎の答えがで無くなってしまうかもしれません。謎を謎のままで終わらせるわけにはいかないのです。

多くの人が自然と向き合うことで、ハシビロコウが過ごしやすい環境が少しでも増えるように願っています。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。









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