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インドで絶対にインド人を信用するなってインド人が言ってた

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泣きながらインドに行った女の記録
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#日記

インドで絶対にインド人を信用するなってインド人が言ってた~インド旅行記12:駅の謎・ダメなタクシー

インドで絶対にインド人を信用するなってインド人が言ってた~インド旅行記12:駅の謎・ダメなタクシー

2010年11月10日 8:40頃

バスから降りた後、タクシーでCST駅に向かう。バラナシ行きのチケットを買う為だ。初めて見るムンバイの街並みは「都会」。マクドナルドの看板も見えインドらしからぬといおうか普通に「街」だった。
チケットの予約開始は9時から。ちょうど十分前くらいに目的地CST駅に着いたのだが、すごい人だかりができていた。まるで何か最近できたすんごい素晴らしい施設が本日初オープン!来

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インドで絶対にインド人を信用するなってインド人が言ってた~インド旅行記9:反抗期

インドで絶対にインド人を信用するなってインド人が言ってた~インド旅行記9:反抗期

2010年11月9日
で、朝がきてまだ雨だったので
「あーほんとバラナシっすこれ、さようならっすゴア、よろしくっすバラナシ!」
とまるで毎日の習慣だったような自然さで宿の主人に話しかけ街に行く手配を整えた。
出発の時、レストランで働く青年に話しかけられる。
彼の物腰の柔らかさや顔や穏やかな目からなにかインド人ではない気がしていたが 彼が「ネパールには来たことはある?」と言うので、きくと青

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インドで絶対にインド人を信用するなってインド人が言ってた~インド旅行記8:さようならゴア

インドで絶対にインド人を信用するなってインド人が言ってた~インド旅行記8:さようならゴア

2010年11月8日(インドに到着後72時間経過)

ふて寝から目覚めると朝で、私はオレンジジュースを買いに出かけた。
マンゴスチンの面影をオレンジに求めたのだ、失った母親を探すみなしごの様に。
知っているのだ、昨日の駄菓子屋風の店にオレンジジュースがある事を。
それは鮮やかなオレンジ色でまさにオレンジの絵が描かれ堂々と「orange」と英語表記され
「俺は!!!!オレンジの味がするぞ!

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インドで絶対にインド人を信用するなってインド人が言ってた~インド旅行記7:裏切りのゴア

インドで絶対にインド人を信用するなってインド人が言ってた~インド旅行記7:裏切りのゴア

2010年11月7日
宿を出て少し歩く。頭上に青空、右手に緑、左手に緑の大き目の通り道。足元は小石混じりの土。
すぐ出くわしたのは日本のいわゆる「駄菓子屋」の風貌の店で、入るとまずガラス貼りの冷蔵庫に目が行った。
「この海に近い場所で…電気で常時冷やしているだと…そんな優しい…そんな事もできるのか…」
感動しながら一リットルの水のペットボトルを掴む。
ぬるいね。
もしくはぬくい。
この

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インドで絶対にインド人を信用するなってインド人が言ってた~インド旅行記6:疑惑のゴア

インドで絶対にインド人を信用するなってインド人が言ってた~インド旅行記6:疑惑のゴア

2010年11月7日
早朝七時、バス停など甘えたものは無い。道路にもなんのマークも印も無い。バスはただの広い道に思いついた様に急に止まり、運転手の二人位の声が「ゴアだ」と告げた。
言い忘れていたが、ずっとバスの最前部の運転席にはインド人が五〜六人詰め込まれていた。運転席と客席は格子状のもので仕切られていたので、なんらかの檻を眺めているみたいだった。
全員が運転手で交代する体制なのか詳細はわか

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インドで絶対にインド人を信用するなってインド人が言ってた~インド旅行記5 :バスでスペシャル

インドで絶対にインド人を信用するなってインド人が言ってた~インド旅行記5 :バスでスペシャル

2010年11月6日11:00頃 (インド到着より約11時間経過)

ゴア行きのバスを手配する為タクシーは街へ。
街中では車がやたらごちゃごちゃしており、ただ数が多いだけでなく車が縦横斜め好き勝手な方向を向いて好き勝手にクラクションを鳴らしている。子供に片付けさせた積み木みたいに無秩序だ。
お祭りの屋台、そのサイドのみに壁を付けた様なオープン式の店がずらっと並んでいる。
食べ物、服、そして

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インドで絶対にインド人を信用するなってインド人が言ってた~インド旅行記4 :敵、味方、医者

インドで絶対にインド人を信用するなってインド人が言ってた~インド旅行記4 :敵、味方、医者

2010年11月6日7:00頃

バンドラ・ターミナスという駅についた。
とりあえず日本からネットで手続きをしておいた列車のWL(ウェイティングリスト)のままのチケットを持ってカウンターに行く。
現在の自分の待ち番号を確認する為だ。
この地点で私はまだ列車の席に座る権利は得られていない。
キャンセルが出る度にWL番号はくりあがり、やがて席を確保できるという仕組みだ。
WLのままでは列車

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インドで絶対にインド人を信用するなってインド人が言ってた~インド旅行記3:洗礼いろいろ

インドで絶対にインド人を信用するなってインド人が言ってた~インド旅行記3:洗礼いろいろ

2010年11月6日 5:30

携帯のアラームで目が覚める。眠りの浅瀬でパチャパチャしただけで引き返してきたようで休んだ心地はしない。一切。けれど頭は冴えていた。
しばらくはリラックスできそうにないよ…という反面、夜が明けたからどんどん動き出せるぞというわくわくで、静かに興奮していた。
とりあえずはぼったくられる率の低い、定額制のプリペイドタクシーのカウンターに向かい目的地「バンドラ・ターミ

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インドで絶対にインド人を信用するなってインド人が言ってた~インド旅行記2:ムンバイ空港で野宿

インドで絶対にインド人を信用するなってインド人が言ってた~インド旅行記2:ムンバイ空港で野宿

2010年11月6日 24時頃

日本よりバンコクを経てインドはムンバイの空港に降り立つ。私と共に無事日本から乗り継がれてきた荷物を手にしてほっとする。おお相棒。
ガイドブックでの脅しの様なあらゆるトラブル事例を読むあまり、インドでは何ひとつまともに仕事が成されないのではないかと不安だった。
やるじゃないかインド、見直したよ!地元で札付きの不良が捨て猫をかわがっているのを目撃した時の気持ちはこんな

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インドで絶対にインド人を信用するなってインド人が言ってた~インド旅行記1:はじめに

インドで絶対にインド人を信用するなってインド人が言ってた~インド旅行記1:はじめに

これは私、武村沙紀が2010年11月6日よりインドを訪れ3週間滞在しその間、手のひらサイズの手帳に米粒サイズの文字で書いていた記録を少し整理し書き起こしたものである。

何故、26歳の女が1人で行った事もないインドに行くことにしたのか、それはまず「行った事が無かった」からだ。

しかし行った事の無い国は他にも無数にある。モロッコにも行っていないし行きたいのに 何故、インドなのか。モロッコにも行きた

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