【感想】87歳、古い団地で愉しむ ひとりの暮らし
お疲れ様です。部屋の電気が微妙にちかちかしているのが気になるのん。です。
皆さんは、今を楽しんでいますか?そして幸せですか?
87歳、古い団地で愉しむ ひとりの暮らし
今回は、本の感想を書きます。普段は紙で読書をするんですが、母に薦められて、久しぶりに電子書籍で読みました。勧められた本がこちら。『87歳、古い団地で愉しむ ひとりの暮らし』です。
大抵、母から薦められる本って母が目を通してない本が多いんですよね。新聞でお勧めされていた、とかどこかで紹介されていたからお勧めしてきたり。
だから、たまに「私は読んだけど、お母さんはあんまり好きじゃない本だと思うよ」っていうものもあります。そうなると、母はあっさり読むのやめたりしています。
そして、今回お勧めされた本は当たりでした。ちょうど、今の自分の環境のこともあって、またも色々考えたので、それをお話できたらと思います。
本書は、夫を亡くしてから、そのまま団地で一人暮らしを続ける87歳の暮らしぶりが記載された本です。エッセイとはまた違いますが、ところどころ写真も挟まれており、楽しく読ませてもらいました。
読んで、そうかあ、87歳かあとしんみりしてしまいました。写真に写っている彼女ははつらつとしたご様子で、生きることを楽しんでいるように思いました。
高齢者が出てくる小説よりも、なぜか本書は私の心を動かしました。そこに生きている人間を見たからだと思います。写真で、文章で伝わる暮らしの様子から。
私は20歳で、既に人生終わりだとか、もうダメだと思ってきましたが、まだ生きれるもんなんだなあと素直に思いました。
人生はまだこれからで、続くものなんだ、と。
今を生きるということ
どうしても10代、20代って今に精いっぱいになってしまって、今のことが失敗してしまうと、もう後がないと思ってしまいがちだけれど、人生という広い目で見れば、ほんの一出来事にしかすぎないんだな、と改めて思いました。
私はまだ20年しか生きたことがないので、この先のことは分かりませんが、今だけではなく、この先でも何回か自分はもうだめだ、といったことを想うのだろうかと不思議に思います。
そして、周りの人達はどういう気持ちで生きているのだろう、と。
仕事ばかりで毎日を生きるので精いっぱいの人達。そんな人でも、ふとした時に、もう自分は駄目かもなあと思う時があるかもしれない。
私が平均寿命の半分も生きていないのに、人生もうだめだと思ってしまうのは、単に経験が少ないからかな、って思いました。
色々な世界を知らないから、自分の知っている世界だけで過ごそうとしたとき、どうしても自分の理想からずれてしまう、外れてしまうという焦りが、もう自分は駄目なのではないかと追い込んでしまう原因になるのかな、と思いました。
ただ、そこまで生きるのが本当に難しいんですよね。
一人一人が、人生はまだあって続くんだということを認識できればよいのに、今だけしか見えなくなってしまい、自殺といったことが生じる。
今目の前にあることだけに取り組みなさい、という方もいるが、それには少し説明が必要だと私は思っている。
将来のことは分からないのだから、将来の事を考えては不安になってしまうのも当然だ。だからこそ、将来を考えないように今目の前に取り組むというのも、また違う気がする。
私たちは、人生という名の延長線上に立っていて、その上で今やるべきことをこなしながら、その道を歩いていく。これが、今やるべきことをこなして、生きていくということだと私は思う。
過去を振り返るのは、今でなくてもいい。ふとそう思った。
過去を振り返って、やっぱり私は幸せにはなれないかもしれない、幸せになってはいけないんだ、と思うことがある。けれど、過去を振り返るのはいつでもできることであって、何もわざわざ今振り返る必要はないよな、とそう思った。
そうは言っても、フラッシュバックのように意識していなくても勝手に蘇る過去もある。それには、私もまだどう向き合っていけばいいのか分からずにいる。
それでも
私はいま、本当に幸せです。たまに気分が落ち込むことはまだある。
それでも幸せだな、って思える。以前は忙しくて避けていた読書で、毎日のように心を動かされている。そのような感覚を味わう度、生きているという感動と喜びが私の中に沸き上がる。
また、今時間ができたことで本当に大切な人達と一緒に過ごす時間ができた。その人達と一緒にいると、大好きな人が生きてくれていることだけで幸せに感じる。
本当にそう。大好きな人が目の前で生きているのを見ているだけで、私は幸せに思う。
私は、日々の中で少しずつ楽しみをひとつひとつ見つけ出して、今を生きようとしている。立ち直ろうとしている。
うまくいかない日はあっても、ただそうやってまだ生きていることができるのが、本当に嬉しい。
少しでも私の想いが伝わったのなら嬉しく思います。
ここまで読んで下さりありがとうございました。
皆さんが良い一日を過ごすことができるように心から願っています。
本当にありがとう。それでは、また会いましょう^^
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