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noteコンテスト「#2020年私の選択」参加作品

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劇団ノーミーツ主催のnoteコンテスト「#2020年私の選択」に参加いただいたnoteのマガジンです。
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#日記

選択した後の世界を。

選択した後の世界を。

初夏のある日、一週間半後に大学時代の友人2人と予定していた国内旅行を、わたしだけキャンセルにして欲しいと彼女らに連絡を入れた。

その頃は、政府からの緊急事態宣言が数週前に解除されたものの、じわじわとまた感染者数が増えてきて、第二波の始まりがほのかに匂いつつある頃だった。移動自粛要請は解除されたが、Go to キャンペーンはまだ始まっていない頃で、行くか行かぬか、それは個々人の判断に委ねられた、そ

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【2020年振返り】なんでも背負って生き急いできたわたしは、ぜんぶ手放して自分だけを真ん中に置いた。

【2020年振返り】なんでも背負って生き急いできたわたしは、ぜんぶ手放して自分だけを真ん中に置いた。

2020年、わたしは新しい人生をはじめることにした。

今年のテーマは「BE SELFISH(自分本位)」

BE SELFISH
本当の意味で自分本位に生きることを決める。それは自分の人生の手綱を握ることだし、責任感で動くことでも、必死に頑張ることとも違う。自分が真に心が満たされるものだけで生きていくということ。

これまで「誰かのために」「責任があるから」「私がいないと」そうやってなにかを背負

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萬気来来

萬気来来

2020年12月30日午後7時、僕は首都高を走るワンボックスカーの助手席で今年を振り返っていた。
毎年この時期になると思うことだが、今年もあっという間だった。せわしなく動く、窓から見える街の灯りや対向車のライトがその思いをさらに加速させた。

定期的に嫌いな成功者のTwitterを見て、怒りや憎しみを自分の中に溜め込み、寝て忘れ、また同じことを繰り返す。そうやって過ごしていた気がする。こうして書く

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2020年12月「年の瀬に大きめな決断をした」

2020年12月「年の瀬に大きめな決断をした」

2020年が終わろうとしている12月21日、転職を決めた。

新卒で入社する時、「3年経ったら転職も視野に入れる」ことを心に決めたが、入ってみれば職場の人柄が良すぎて、入社時の決意をなんとなくうやむやにして3年目に突入した。

転職を考えたきっかけは、コロナウイルスによって自分との対話が増えたことと、キリのいい歳になったことだ。

「次の5年間で何を成し遂げたいのか?」

そんなことを誕生日を迎え

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僕が僕であるための選択

僕が僕であるための選択

その選択に、大それた理由はなかった。

2020年、今年はいろんなことに制限がかけられて、人生を見つめ直す時間が増えた。

6.9畳の1Kの部屋の天井を見つめていると、自分が何者なのかがわからなくなった。このままの生活を続けていくことに急に不安を覚えた。当たり前のことだが、夜に部屋の灯りを落とすと真っ暗で、闇の中にいるような感覚だった。

朝起きるとカーテンの隙間から朝日が覗いて、何もない毎日が少

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2020年の選択。

2020年の選択。

5年間務めた株式会社CRAZYを11月頭に退職しました。

結婚式という場を借りて、「人が心を動かすということ」「想いを伝えること」「記憶に残るものづくり」「チーム戦」に魂を燃やした5年間。美しすぎるほどに、心からの言葉を人に伝え、心からの共感をし、涙も笑いも溢れる中で、感動する景色をつくることだけに没頭することができた、贅沢な5年間。

(社員メンバー、共につくってきたクリエイターの方々、キャス

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2020年のわたしの選択

2020年のわたしの選択

2020年は特別な年だった。

……のだろうか?

私個人だけのことを言えば、いつもより少し静かで、いつもより少しゆるやかな時間が多かった一年だった。

穏やかな時間がおとずれることなく、混乱の中に居続けた方がたくさんいることも、わかっているつもりだ。

2020年に限らず、立場が違えば見える世界がそれぞれ違う。
違うことに対して、お互いに「そういうものだよね」と無言の了承があったように思う。

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さよなら、ロールモデル

さよなら、ロールモデル

「じゃあ、また…できれば半年後に」
そういって出国ゲートをくぐる夫を見送った。

2020年12月23日、空港。
夫はシンガポールへ旅立った。

わたしも、半年後に後を追うのだ。

2020年1月1日、私はニートになった。大きな希望を胸に掲げて転職した先で、かんたんに言えば社風にフィットできず年末で会社をやめた。
転職前の仕事は、順風満帆といって良かった。それなりに大きな成果をだし、それなりに評価

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