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最も古いモノ

どうも西尾です。

昨日は一日中雨が降っており、時折猛烈な雨が降っている時間帯もありました。

雨が降った後の今日、朝から心地よい風が吹いています。

窓を開けて深呼吸しました。

ああ、この匂い好きだな。

未だ地面が濡れていて、大地が呼吸しているみたいです。


最も古いモノ

近頃、アンティークの雑貨や家具、古着といったものが人気だ。

街を歩けばアンティーク家具屋さんや古着屋さんをよく見かける。

全国的なチェーン店から個人でされているお店まで。

私自身、アンティーク品や古着を買うことはあまり無いが、お店で見たりするのは好きだ。

それらの雑貨や家具、古着にはそれぞれの物語があるのだろうと想像してしまう。

この服は以前に誰が着ていたのだろうか。

どういう理由で着ていて、手放すことにしたのだろうか。

そして、次に購入する人はこの服のどこに魅力を感じたりしたのだろうか。

この服を着てどういう生活がしたいのだろうか。

そんなことを勝手に想像してしまう。

アンティークの家具を見た時も色々と想像してみる。

この家具は誰が使っていたのか。

家具を初めて迎え入れる時の喜びはどうだったのだろう。

このキズはどうやって出来たのだろうか。

きっと、あんなことやこんなことがあったのだろう。

それを考えることがすごく楽しい。

最も古いモノ。

“お家にある最も古いモノはなんですか?”

ラジオから聞こえてきた。

ラジオパーソナリティーの声がどこか心踊っているように感じた。

お家にある最も古いモノ。

私のところには何があるだろうか。

今は一人暮らしをしている。

実家暮らしをしている時は比較的古いモノも多くあったが、今、身の回りにある物は基本的に一人暮らしを始める時に買い揃えた物ばかりだ。

色々と部屋の中を見渡してみる。

冷蔵庫、洗濯機、炊飯器、電子レンジ、テレビ、机、ゴミ箱、本棚、食器、布団・・・

どれもここ数年の間に買い揃えた物ばかりだった。

あまり古いモノは無さそうに思えた。

数少ない古いモノの中で古本があった。

購入したのは今年に入ってだが、出版年を見てみると昭和55年8月20日、西暦で1980年に出版された本で、我が家にある最も古いモノになるかもしれない。

講談社のブルーバックスシリーズの『SF思考のすすめ』(クライン・ユーベルシュタイン)という本だが、実のところ購入してから未だ読めていない。

いわゆる積読状態となっている。

こちらを先に読まないといけないと思っているのに、なかなか手が伸びない。

それどころか、書店や古本屋に行くと興味があったり、面白そうだと思った本を新たに購入してしまい、ますます積読状態に拍車がかかっている。

このブルーバックスの本もいつになると読み始めるだろうか。

お家にある最も古いモノ。

ちょうどブルーバックスの古本のことを書いている時に気がついた。

今、私が部屋着として履いているハーフパンツは中学の時のハーフパンツで、かれこれ10年以上は履いている古いモノになる。

ドラえもんのように眩しいくらいに青いこのハーフパンツ。

ブルーバックスと青いハーフパンツ、ブルー繋がりでは無いけれど、どちらも青いことには変わりない。

自慢では無いが10年以上も履いている自分の物持ちの良さと、これだけ長期間履いても生地が破れたりしない頑丈なところに驚きを隠せない。

もちろん、多少は腰部分のゴムが伸びたり、毛玉が付いていたりしているが、それでも余裕で毎日履けて頑張ってくれている。

このままだと30代になっても履いてそうだが、別に誰かに見せるわけでは無いし、部屋着だから許されるだろうと思っている。

ゴミ出しや直ぐ近くの自動販売機にジュースを買いに行く程度なら、そのまま着替えずに行くこともあるけれど、さすがに近所のスーパーに行く時にはきちんと着替えて行く。

因みに、高校の時のモノも未だ着ている。

快適だから仕方がない。

部屋着は快適に過ごせる服が一番だと思う。

お家にある最も古いモノ。

古いモノを大切にするのは良いことだ。

家具でも、雑貨でも、服でも、本でも、何でもそうだが、新しいモノを直ぐに求めるのでは無く、古いモノを大切に使い続けることに意味があると思う。

古いモノには味がある。

使えば使うほどにそれが溢れ出る。

さて、お家にある最も古いモノはなんですか?




以上になります。

お読みいただきありがとうございました。



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