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箱入り娘のバイト体験★茶道のお茶碗を洗う

「働くとはどういうことか」わからないまま短大時代。


あいかわらず、箱入り娘だった自分。

都会での一人暮らし、親からの仕送り生活。
それなのに一切まともにアルバイトをしなかった!

ダラダラしてても暮らせてた。……って、どーゆーこと?!
(最近、高2息子の進学資料・金額欄を見て驚いたばかり)

また今回も親目線になってしまう。
恥ずかしいほどお金の有難さをわかっとらん!アホたれな娘!


当時、「茶道部」に所属してまして。
そこで斡旋されたアルバイト、「茶道のお茶会のお茶碗洗い」。
よく考えたら、なかなか珍しい仕事では。

不定期(?)で開催される「お茶会」会場での作業。
会場は何処だったかな、「会館」って感じの場所だった。

洗い場で同じく茶道部の子と2人で「洗い」「すすぎ」に分かれて、
お茶会から運ばれてくる飲み終わったお茶碗をひたすら洗う。

茶道のお作法などもう全く覚えてない自分。確か2パターンあって。
「薄茶」・・・このお茶会は、出席者が各自持ち込んだ茶碗で茶を飲んでた
「濃茶」・・・濃厚なドロッとした緑の液体(とにかく苦い)
       何人かでひとつのお茶碗回し飲み!とても唇が緑になる
       (このご時世じゃ無理な作法だ)


出席者は雅(みやび)な着物姿のご婦人が多数。
ざっと50人は居たような。
その中に男性の参加者は少数で目立っていた。

袴姿がカッコよくてワタシは思わず見とれてしまった♡

しかし、よく見ると顔はおじさんだ。
(今は素敵だと思えるよ!袴のオジ)


そしてなんと?!たまに「股間」に手が・・・!
モゾモゾしてるのだが?


うーん??今思うとあれはチ〇ポジを直してたのだろうか???
(突然下ネタ失礼。そんなワードも知らん頃だし大変オドロイタ)

周りに居た女性出席者も気づいて、
「あらっ!ヤダわっ」となってたので目の錯覚ではない。

そんな挙動不審な人も居たがこの仕事、お茶会で余った高そうな和菓子やらお弁当も貰えるし、日給はいくらか忘れたけどなかなか良い収入になった。

※noteの募集タグ「#天職だと感じた瞬間」まさにこれでは


そんなバイトでの失敗談。


おもいっきり、高そうなお茶碗を割ってしまった!

蛇口部分にコツっと軽く当たったらパリーンとね。なんと繊細な焼き物。。

あ~ やっちまったなあー。
仕事には失敗が付きもの!笑うしかない!

・・・しかし当時とてもピュアな自分はかなり落ち込んだ。

茶道部の評判だけで貰えてる仕事だし、斡旋もこれで無くなったらどうしようかと。他の部員にも大迷惑だし、もう真っ青だった。
あまりのショックで割った後どうなったか記憶がおぼろげ。

確か、そのお茶碗の所有者が洗い場にやってきて、

無残な姿の茶碗と御対面!
無惨なワタシの謝罪タイム。

でも全く怒られなくてホッとしたはず。

数万円の茶碗だったんじゃないだろうか・・・。
(近くに居た別のおばさんが「それ高いやつよっ」て言ってた気が)
弁償しなくてよかったの?!

「たくさん持ってるからいいのよ~」って感じのご婦人だった。
なんという懐の広さよ。


いや~、思い出しても肝が冷える。
働くってコワい。。


でもあの仕事またやりたい。
(お茶会用の和菓子食べたい)


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