それは刺激を求めてるだけ。
人間は刺激を求める生き物だ。
例えば食事。
人が太るのは、運動不足なわけでも、糖質を取り過ぎているからでもなく、ただ単純に必要以上に食べ過ぎているから。
必要以上に食べなければ、1ヶ月の半分以上の食事をチョコレートケーキだけで過ごそうが、ポテチを主食にしようが、太らない。(実体験です)
ただ量が問題なのだ。太る人は単純に量を食べ過ぎている。カロリー云々じゃなくて、量だ。
ではなぜ人は必要以上に食べ過ぎてしまうのか。
それは刺激を求めているからだ。
食べ物の刺激はすごい。
最近の食べ物は何もかもが美味しいから、食べるだけで脳が刺激されて幸福感が得られる。
食べることによって得られる刺激が欲しいから、お腹が空いてなくても食べる。一度食べ始めたら食べ続ける。結果太る。
刺激を求めてしまうこと自体は仕方ない。
大切なのは、「これは刺激を求めているのか、それとも本当に心や身体が欲しているのか、どっちなんだろう」と考えること。
空腹だから食べるのか、たいしてお腹が空いていないけれど、刺激が欲しくて食べるのか。
自分の心と体の声に耳を傾けると、それはちゃんとわかる。
同じことが「やりたいこと」にも言える。
「やりたいこと」には2種類ある。心から望むものと、刺激からくるものだ。
「刺激からくるやりたいこと」とは、例えば友達がやっていたり、テレビや雑誌やSNSで見たりして、「いいなあ。やりたいなあ」と思うものだ。
もちろんその中にも「本当にやりたいこと」が含まれていたりするから一概には言えないけれど、何らかの外部からの刺激で衝動的にやりたくなったことは、刺激だと思った方がいい。
刺激でやりたいと思ったことを、本当にやりたいことだと思ってしまうと、本当にやりたいことじゃないことに時間を使うわけだから、人生において結構な遠回りをすることになる。
大抵の場合、心の中に小さいけどいつもあって、ことあるごとに思うことが「本当にしたいこと」で、一瞬炎が燃えて、少し経つと小さくなっていくものが刺激だ。
刺激に飛びついて、いろんなことやるのもいいと思う。それもそれで楽しい。
でもそろそろ「本当にやりたいことを見つけたい」と思ったら、まずやることは自分と向き合うこと。
自分の心に声をかたむけ続ければ、刺激よりも自分が本当に欲しているものを選べるようになってくる。
すこしずつだけど、必ず。
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