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恋をする“幸せ”③(会うまでの時間/一緒にいる時間/独占できる/安心感/出会えた奇跡/告白)

前回の内容はこちら▼

⑩会うまでの時間
「好きな人と会える」という楽しみができたときの、ワクワク感。

「好きな人に会える」と決まったから
髪を切りにいこうかな、とか
服装はどうしようかな、とか
メイクはどうしようかな、とか
そういったことを永遠と考えている時間が、一番幸せだ。

「明日好きな人に会える」と分かった瞬間の幸せな気持ちのまま、死んでしまいたくなる。
明日が楽しみすぎて、その楽しみが消えて欲しくなくて、逆に一生明日が来なくても良い、と思う。





⑪一緒にいる時間
好きな人と一緒に居られる時間は、とにかく幸せで仕方がない。

一緒の空間にいられるだけで、幸せ。
くだらないことで永遠と笑っている時間も、何気ない日常ですらも、愛おしくて堪らない。
好きな人と少し会えただけで、心の底まで満たされてしまう。
好きな人と接する時間が長すぎると、溶けそうになる。

合法的にこんなことが許されるのだろうか、と思ってしまう。
こんな贅沢をしていたら、そのうちバチが当たってしまいそう。

心が満たされてゆく。
思い出す度に、永遠と幸せに浸れる。

もうこのまま、一生眠ったまま起きられなくてもいい。
そのまま死んでしまってもいい。
こんな幸せ、もう二度と来ないかもしれないんだから、今の一番幸せな記憶のまま人生を終わらせたい。



⑫独占できる
「好きな人を独占できる」ことの幸せは、もう言葉では表せない。

好きな人と二人きりの空間で、好きな人を数分間、数時間も独り占めできる幸せ。

二人きりでいるその時間だけは、確実に「自分しか知らないその人」が存在する。
自分以外の誰も見ていない、知らないであろう、その人の言動全てを独り占めできてしまう。
幸せすぎて、このまま生きていても良いんだろうか、と思う。

好きな人が、自分の撮った写真をLINE や SNS のプロフィール画像にしてくれる、という幸せ。
何度も眺めては、優越感に浸りまくってしまう。
一生そのまま変えないでほしい、と思ってしまう。

好きな人の、どこに載せるのももったいないくらい可愛い写真が自分の写真フォルダにある、というだけでもう生きていけてしまう。






⑬安心感
好きな人と話していると、心の底から幸せになれる。
表しようのない幸せな気持ちになって、心がだんだんと温かくなっていくような感覚。

どんなに辛い時でも、「好きな人が自分に対して優しく接してくれる」というだけで心が満たされてゆく。すべてが報われる。
生きててよかった、と思える。

好きになった人に、自分を好きになってはもらえなくても 、「嫌われていない」というだけで謎の安心感がある。
好きな人にとって「友達として」ではあっても、自分のことを好きでいてくれている、と感じるだけで満たされてしまう。

完全に信頼関係を築けている相手だと、不安要素の一切ない、メンタルにやさしい恋ができる。

愛情表現だとか、褒めてもらえたりだとか、そんな目に見えるようなわかりやすいことではなくて、
心の奥でのつながりとか、深い信頼関係とか、そういったものこそが大切なのだと思う。

この人には、急に冷たくされたり、拒否されたり、裏切られたりはしない。
訳もなく離れていったりするような人ではない。
自分のことをちゃんと受け入れてくれる。
それが分かりきっているだけで、安心感と幸せで満たされていく。

「この人だけは私のことを裏切らないでくれる」と思える。
その人さえいればもう何もいらない。
他の誰に裏切られたとしても、生きていけるような気がする。

心の拠り所。その人だけが、私の救い。
もはや依存だと思う。






⑭出会えた奇跡
好きな人と「一番仲の良い存在になりたい」とか、
「欲を言えば自分のものにしたい」とか、
心のどこかで期待はしてしまうけれど

冷静になって考えると
ここまで素敵な人と出会えて、
ここまで素敵な人を好きになることができて、
ここまで素敵な人と仲良くなることができた、というだけでもう充分奇跡だと思う。

「あんなに素敵な人は、大勢で分け合わないと勿体無いでしょ」みたいな言葉を、前にどこかで聞いたことがある。
その言葉が、ずっと心に残っていて、時々思い出してしまう。

その言葉を思い出すと、好きな人への独占欲だったりが、少しだけ薄れるような気もする。






⑮想いを伝える
「好きな人に告白する」というのは、たとえ結果がどうであれ、本当に幸せなことだと思う。

「伝えたかったことをすべて伝えられる」という幸せ。
普段は、好きな人に対してどんなに「好き」と思っていても口に出してはいけないような気がするが、
告白する瞬間は、「この日だけは、この瞬間だけは、もう何を伝えてもいいんだ」というマインドでいられる。

「伝える」ことで、報われていく過去の自分がいる。
一気に、肩の荷が下りたような感覚にもなる。

まるで自分が、漫画や小説、ドラマのワンシーンにいるみたいで
この日だけは、物語のヒロインになれる。

その日のことを思い出すだけで胸が温かくなって、幸せな気持ちに浸れる。

しばらくの間、浸っておきたくなる。

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