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恋をする上での“辛さ”②(釣り合わない/見返りを求める/叶わない/残酷な現実/諦められない)

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④釣り合わない
好きになった人が、人間性が高かったり、考え方が大人だったり、特別な才能を持っていたり、ハイスペックだったり全体的に「レベルの高い人間」過ぎると、
そういう面を知れば知るほど「自分とは釣り合わない」ということを自覚してしまい、どんどん辛くなっていってしまう。

もう少し、自分と釣り合う人を好きになるべきだったのかもしれない、とか
高望みし過ぎだし、自分の身分をわきまえていなさすぎるな、とか。

もし奇跡が起きて、好きな人と付き合えたとしても、その人と一緒にいて、私には利益しかないけれど、相手にとっては何も利益がないんだろうな、とか考えてしまう。

いつになったら自分に釣り合う人を好きになれるのか、わからない。



あとは、好きな人が、自分が苦手だと思っている人とめちゃくちゃ仲が良かったり、反対に、自分が普通に好きだと思っている人のことを悪く思っていたりすると、自分とその人では、「住む世界が違う」というのを突きつけられているようで、辛くなってしまう。

「その人に追いつくために自分ももっと努力して、成長しよう」という思いがモチベーションとなることもあるが、そんな簡単に追いつけるようなものではないし、もちろん、努力だけではどうにもならない部分もある。

それでも、「追いつくために努力しよう」という思いは、結果的に自分を成長させることに繋がるし、「私はこんなに努力しているんだからきっと大丈夫」という自信や自己肯定感にも繋がってくれる、とても大切なものだとも思う。






⑤見返りを求めてしまう
好きな人には、「見返り」を求めてしまう。

本当は、期待しすぎたり、見返りを求めても何も良いことはないし、自分が辛くなるだけだとわかっているのに
自分だけが好きでいるの馬鹿みたいだな、とか思ってしまったり、結局自分はその程度の存在なんだ、と悲しくなってしまう。

私にとって、「好きな人」は物凄く大きな存在で、唯一無二の存在なのに
好きな人にとって私は、大量にいる「ただの知り合い」のうちの一人でしかない。
そんなことを考えるたびに、悲しくなる。

私の頭の中には、その人しかいないのに
その人の頭の片隅にすら、私はいない。
こんなに残酷なことがあるのだろうか。

冷静になって考えてみて、
なんで、自分が命すらも懸けられるくらい大切に思っているような相手に、自分のことを、ものすごく小さな存在としてしか認識されていないという、どう考えても理不尽な状況が世界のあちこちで成り立っていても、誰も何も言わずにいられるのだろうか。

「愛した分だけ愛される」なんて絶対に嘘だと思う。一生分で換算したとしても。
人をたくさん愛したとしても、誰からも愛されない人だっているし
人にたくさん愛されても、人を愛すことができない人だっている。
人が一生のうちに、「周りに与える愛」と「周りから受け取る愛」の総量が全く同じだったらいいのに。





⑥叶わない
「片想いが一番楽しい」というのは、今までの経験上わかりきっているはずなのに、それでも、「好きな人の気持ちが自分に対して一ミリもない」とわかった瞬間絶望的に苦しくなって、泣きそうになってしまう。

私はこんなに大好きなのにどうして片想いなんだろう、とか
どう考えても釣り合う人間じゃないしなあ、とか。

私は、好きな人と一緒にいられるだけで、話せるだけで、沢山関われるだけで、好きな人の視界に私を入れてもらえるだけで、溶けそうなほど幸せなはずなのに。
いつの間にか、それ以上を求めてしまっている自分がいる。

「叶わない」というのはわかりきっているはずなのに、「この人と一生一緒に居たい」とか思い始めてしまう。

「叶わない」と割り切った瞬間、逆に少しは気持ちが楽にはなるけれど、それまでとは別の辛さが込み上げてきてしまう。

ここまでくると、確実に取り返しのつかないレベルまで好きになってしまった、ということだと思う。





⑦現実を突きつけられる
現実突きつけられる。
知りたくなかった事実を、知ってしまう。
あまりにも残酷で、生きた心地がしなくなる。

好きな人のことを、自分の中で理想化しすぎてしまうと、急に現実を突きつけられた時に、脳の理解が追いつかなくなる。

できるなら知りたくなかった現実。
覚悟ができていないと、冷静に聞くことすらできない。
メンタルが相当やられてしまう。ボロボロになっていく。
胸の奥が潰されたみたいに苦しい。
真実を知れば知るほど苦しい。息ができない。
とにかく痛い。心の奥底にナイフ突き刺されたくらい痛い。
心臓の奥から全身にかけて冷たくなっていく感覚が、
その日から、思い出す度にいつまでも消えない。
生きている心地がしない。

恋に恋していて、夢を見ていて、何も知らなかった頃は、好きな人とほんの少し話せるだけでも純粋に幸せだったのに
現実を思い知らされてからは、好きな人と一緒にいても、話していても、純粋な嬉しさの上に覆い被さってくるような切なさと、胸の奥がギュンと締め付けられるような苦しさがあって
前までは純粋に嬉しかったことですらも純粋に喜べなくなっている自分に、悲しくなる。

100%叶わない恋だとわかっていても、心のどこかで期待してしまう、そんな「理想像だけを追いかけている」状態でさえも私にとっては幸せだったのに。
急に現実を突きつけられて、私のこれまでの「幸せ」を全否定されてしまう。
こんなに残酷なことって、この世に存在するのだろうか。







⑧諦められない
この恋が叶わないのも、好きな人と自分が釣り合わないのも分かっているけれど、
それでも、死ぬほど好きで、とにかく大好きで仕方がなくて、好きという気持ちだけは誰にも負けないのに。

諦められない、というよりは、諦めたくない。
むしろ一生追いかけ回したい。
という感情と
本当に好きで、好きすぎてしんどいから、もう好きでいるのを辞めたい。早く楽になりたい。
という感情の間で、揺れる。

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