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『PERFECT DAYS』と団塊ジュニア
2023.3.13
この町には映画館がない。隣県映画館は金曜日になると新作が出て上映時間などが変わることを知っていたが水曜日は遅くまで呑んでいる日が多いので次の日は朝寝坊が多く大体は木曜日に隣県まで行く元気がない。そんな感じでよく映画を見過ごしていた。しかし木曜日、寝坊予定の筈が何故か6時半に目が覚めた。隣県映画館の『PERFECT DAYS』朝1番10時10分の最終回、間に合うのでは?と車に飛
映画初体験から月日は過ぎて
昔から映画ばかり観てきた。父が映画好きだったので完全に彼の影響だ。初めて連れて行かれた映画は確か『スター・ウォーズ帝国の逆襲』だったと思う。当時小学低学年の私は人形で遊んだり外で走り回ったりしていたのだが、そんな子供にいきなり外国の字幕SF映画だ。少し無理がある。一体父は何を考えていたのだろうか。字幕が読めず外国語なので意味もわからなく、途中で出たいと駄々をこね「なんだよ?こんな面白いのに」と言
もっとみるインスタに投稿していた映画のことその1
インスタの投稿をし始めた頃、こんな映画を観たと映画について一言二言書いていた。そのうち徐々に言いたいことが増えてきたのと、映画評論いけるんでない?と言う友人の言葉を真に受け『君たちはどう生きるか』について書くことになるのだが、インスタへ気楽に投稿していたものをまとめ、自分のために残しておこうと思う。
そぐわない表現もあるが、SNSの気楽な投稿なので悪しからず…
『フェリーニのアマルコルド』
ネッ
『さよなら、わたしのロンリー』ミランダ・ジュライの魅力とは
久しぶりのミランダ・ジュライ作品だった。
最後、彼女の作品に触れたのは、4、5年前の著作『最初の悪い男』である。内容はとりあえず置いておくが、読後、登場人物たちのぶっ飛びさ加減、ダメさ、繊細さ、突拍子のなさ、そしてそれら全てを洗い流すようなカタルシスを描く彼女の才に感服したのを覚えている。今回は映画なので2011年の『ザ・フューチャー』以来となる。この映画の感想もいつか書きたいが、とりあえず今回
ジブリ『君たちはどう生きるか』
2023.7.16
待ちに待ってようやく鑑賞してきた『君たちはどう生きるか』。鑑賞直後の感想は「駄作だ」だった。
前情報一切無し。コロナや戦争、デフレ、おまけに地球もどんどん破壊されている、こんな世の中になってしまった、これからどうやって生きていけばいいのだろう、と嘆いているところに80代の宮崎駿監督(以下敬称略)から届いた『君たちはどう生きるか』。公開日までの間考えていたことはと言えば、