- 運営しているクリエイター
#短編小説
おっちょこちょいラッカルClumsy Ruckal (and his dream)
「ラッカルの野望はたいしたものでした。
彼は宇宙船開発に新基軸を打ち出そうと思っていましたし、音楽や絵画にも四次元的な感性を盛り込むチャンスをうかがっていました。
しかしラッカルは猿でしたので、まずは人間になる必要がありましたが、彼はおっちょこちょいでしたから、そういったことは忘れてしまったんでしょうね。
嫁の反対を押し切って飛び出して、たどり着いた都会では捕獲されて、今ではあんなに痩
ファミレス経営について
ファミレスを経営しようと思った。映画を観たのだ。ファミレスの店長の男がなにやら雰囲気の良い世界を漂っていた。これだ、と思った。
「ねえ」と僕が話しかけると、早希は少し間を空けて返事をした。
「ん」
「ファミレスを経営しようと思うんだ」
「ん」
早希はリビングのソファに寝そべって、低反発のクッションに身を委ねながら、手元のスマートフォンをしきりに眺めていた。ん、の先の返答はない。
「聞いて
ところどころジョージ
彼はところどころジョージでありましたので、たまにスティーヴンと間違えられましたが、その度わりに丁寧な対応をしていましたので、その功績が認められて、彼は晴れて国会議事堂に入ることが出来たのです。
国会議事堂の中で彼はなかなかどうして愉快な時間を過ごしました。
ですが結局、彼はどうしてもところどころジョージでしたので、自分は一般的な読書家になろうと思って、いくつかの本を買ってきました。
Seven days
あなたのことが好きだよと言ってみる。そう言ってみてからいろいろなことを考えてみる。わたしの宇宙はあなたを中心に廻っている。そんなことに思い当たる。
朝、わたしは起きて、まっさきにあなたのことを考える。夜、ベッドへ向かいながらあなたのことを考える。昼、仕事をしながらあなたのことを考える。四六時中、あなたのことを考えている。
わたしの一週間はあなたで彩られる。会える日、会えない日、そのどちら