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仏教

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#苦しみ

『いきなりはじめる仏教生活』は、生きづらさを抱える現代人にとっての最良の仏教入門書。

『いきなりはじめる仏教生活』は、生きづらさを抱える現代人にとっての最良の仏教入門書。

先日、『ブッダの智恵で、脳ストレスを減らす生き方』についてお知らせしましたが、この電子書籍を執筆しているあいだお世話になったのは、『いきなりはじめる仏教生活』(釈徹宗 著 新潮文庫、単行本はバジリコ)です。

特に「四聖諦」について説明する際に、

「〈四聖諦〉とは、「なぜ苦悩は生じるのか」「どうすれば苦悩を解体できるのか」という仏教の根幹を、因果律の構図で説明したものです」

という一節を引用さ

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苦しみの矢を最初に抜くとはどういうことなのか❓【なぜ今ブッダの教えが重要なのか】

苦しみの矢を最初に抜くとはどういうことなのか❓【なぜ今ブッダの教えが重要なのか】

心の苦しみ/脳ストレスを少しでも減らしてくために、ブッダ(お釈迦さま)の教えから学べることとは、一体何でしょうか?

パーリ語で「ニカーヤ」と呼ばれる原始経典群には、ブッダが説いた「矢のたとえ」が出てきます。

そのうちよく知られているものに、宇宙は有限か無限か、霊魂は不滅かそうではないのか、といった形而上学的な質問してきた弟子のマールンキヤ(マールンクヤプッタ)の問いに対して、ブッダが「矢のたと

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ブッダのいう「苦」は何を意味するのか?【苦しみの矢をまず抜いて心のストレスを減らす生き方】⑩

ブッダのいう「苦」は何を意味するのか?【苦しみの矢をまず抜いて心のストレスを減らす生き方】⑩

こころが抱える悩み苦しみや生きづらさを少しでも解消していくために、ブッダの教えや原始仏教(初期仏教)について書いています。

前回はブッダの重要な教え「無常・苦・無我」のうち、「無我」を取り上げました。今回は「苦」についてです。

「無常・苦・無我」(三相、三法印)のうちの「苦」とは、以前のnoteで先述いたしました、「苦諦」の「苦」(ドゥッカ)であり、つらいことや不満足だけではなく、快楽なども含

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ブッダの重要な教え<慈悲>とは? 【苦しみの矢をまず抜いて心のストレスを減らす生き方】⑦

ブッダの重要な教え<慈悲>とは? 【苦しみの矢をまず抜いて心のストレスを減らす生き方】⑦

苦しみの矢を最初に抜き、心のストレスを減らすために、ブッダの教えや原始仏教について書いています。今回は「慈悲」についてです。

「四聖諦」や「十二支縁起」のほかにブッダの教えとして重要なものには、「慈悲」があります。

この「慈悲」とは、「生きとし生けるものが幸せでありますように」と、差別することなく無条件のやさしさで相手の幸せを願うことです。

「慈悲」という言葉には「いつくしみ」や「他人に対す

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心の苦しみ/脳ストレスを生み出す原因<三毒>「痴(ち)」とは? 【苦しみの矢をまず抜いて心のストレスを減らす生き方】⑥

心の苦しみ/脳ストレスを生み出す原因<三毒>「痴(ち)」とは? 【苦しみの矢をまず抜いて心のストレスを減らす生き方】⑥

「おうち時間」「ステイホーム」を利用して、ブッダの教えや原始仏教について真摯に学び実践してみることは、心の苦しみを減らし、心を成長させるための有意義な時間の過ごし方であるように思います。

前回noteでは、心の苦しみ/脳ストレスを生み出す原因「貪・瞋・痴(とん・じん・ち)」のうち、「瞋」(怒り)について述べました。

今回は「痴(癡)」についてです。

三毒のうちの「痴(ち)」とは、無知や妄想、

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