マガジンのカバー画像

お気に入り

129
お気に入りの記事をまとめています。勝手に追加させて貰っているので、外して欲しい方はご連絡下さいね。
運営しているクリエイター

#言葉

【mimoza】

【mimoza】

昨日は、
川柳人(川柳を詠むひとのことをなんと呼ぶのか、という質問の答えで出てきたのですが、合ってます??)の茉莉亜まりさんと、
同じく川柳人の城水めぐみさんとおかやま文学フェスティバルで販売するZINEを作るために、印刷をして、折って、切って、挟んで、綴じて、をお喋りしながら作業してきました。

お二人がめちゃくちゃやさしく、
知識もたっぷりとしみ込んだ会話を聞かせてくださるので、
私は、「へー

もっとみる
詩84/   あの日の雨

詩84/ あの日の雨

雨は
都合よく
止ませたりなんて
出来ないものだ

あの日は
雨の強い日だった

僕は
止むのを待たずに駆け出した

君は
止むまで待って歩き出した

彼は
行くこと自体を諦めた

彼女は
傘を探しに行ったらしいが

同じ行き先を
思い描いていたはずだった我々が
その後落ち合うことは
もう無かった

その時は

それぞれ
そうするしかなかったのだ

僕も
君も
彼も
彼女も
あの時は
他に選択肢

もっとみる
詩70/   水の旅

詩70/ 水の旅

彼女は
とある学校の理科室で
水素と酸素の混合気を燃やす実験で
微量の水として生まれた

そのまま
水蒸気として空へ

やがて
自分と同じような奴が集まってきて
綿みたいな雲になった

集まりすぎて
重くなったと思ったら
今度はいつの間にか
雨の雫になっていた

地面に落ちた彼女は
土の中に染みこんでいった
そして
木の根っこに吸い込まれ
気がつくと
その木の果実の水分になっていた

その果実を

もっとみる
詩64/   取るに足りない祈り

詩64/ 取るに足りない祈り

歴史の年表で
出来事が在った年と年の狭間には
何もなかったのかというと
そんなはずはなくて
後世に語り継がれなかった悲しみが
必ずやそこにはあったはずだ

それでもそこには
年表に載った年よりかは
誰にも漁られることのなかった
人々の穏やかな日常が
少しでも存在したのかと思うと
その時代の子どもたちの
草原に響く笑い声が聞こえるようで
少し救われた心持ちになる

そして
俺は
生きている今この時代

もっとみる
詩63/   夜風

詩63/ 夜風

大きなスタジアムで
大きな戦いがあって

何万人もの人々が
興奮の坩堝にあって

戦いが終わって

その熱と余韻も覚めないままに
人々も選手も皆去ったあと

自分の足音だけが響く観客席を
一人黙々と掃除する

そして最後に
スタジアムと事務所の照明を落として
50ccの原付に乗って帰路につく

冷え切った空に
こうこうと光る月と星を仰ぎ

夜間点滅信号に変わった交差点を
左右に気をつけて通過し

もっとみる
noteを始めて3ヶ月。

noteを始めて3ヶ月。

今日でnoteを始めて3ヶ月が経ちました。

なんだかもっと経っているような感覚です。

私のnoteは私の気持ちを書き記しています。

Instagramもやっていますが、そちらは【写真】を主役にしたいという私のこだわりから、マイナスな言葉は使わないようにしています。

一方このnoteは、過去やネガティブな感情を含め私が思ったこと感じたことをアウトプットする場となっています。

少しずつフォロ

もっとみる