Naomi_Nが2022年7~9月におすすめしたい都内開催の展覧会12選
毎度恒例、備忘録もかねた 美術館・博物館のご紹介シリーズ。
都内在住のわたしが行こうと思っている展覧会について、なんで行こうと思ってるかの一言とともに勝手におすすめしています。
今年も暑ーい夏が近づいてきました。ひんやり涼しい美術館・博物館は都会のオアシス✨ 皆さまの展覧会めぐりの参考になりましたら幸いです。
これまでの記事はこちらのマガジンで読めます。行った展覧会のレビューは、毎週金曜日にnote内で公開している「聴くミュージアムレビュー」やインスタにまとめ、これらの記事にもリンクさせてます。ぜひ!!!
クリストとジャンヌ=クロード"包まれた凱旋門"
場所:21_21DESIGN SIGHT(六本木/乃木坂)
会期:6月13日(月)~2023年2月12日(日)
★事前予約不要
★巡回予定なし
大学での学びを通して知った、クリスト&ジャンヌ=クロードご夫妻。2021年9月、なんと60年越しもの構想(!!!)が、ついにパリで実現しました。お二人ともきっと、展示の様子を空から眺めて喜んでいたはず。
この展覧会では、その壮大なプロジェクトに関する多くの記録画像や映像を観ることができるそう。
わたしはこれまで、ドキュメンタリー映画や、
DIC川村記念美術館での企画展も観てきましたが、今回の21_21での展示、とても楽しみにしていました。来年2月まで、と超ロングランです。ぜひ!
そして、実は今日、大変ありがたいことに、とあるアートメディアさま経由で、プレスプレビューにお邪魔してきました!
レポートをまとめる予定ですし、自分のnoteでもご紹介するつもりなので、お楽しみに✨
★7/8追記:音声レビューを公開しました
篠田桃紅 夢の浮橋
場所:菊池寛実記念智美術館(六本木一丁目)
会期:6月18日(土)~8月28日(日)
★事前予約不要
★巡回予定なし
落ち着いた空間がとても好きな智美術館さんで、ゆかりの深い桃紅さんの展覧会が行われます。館内でシンボルのように桃紅さんの作品が置かれているんですよ。(実は過去に学芸員の方へインタビューさせていただいたことがあるんです…!)
本当にゆったり落ち着いて作品が楽しめてお薦めの館なので、ぜひ。
★7/15追記:音声レビューを公開しました
ちなみに、新宿のオペラシティで開催中の回顧展は、いよいよ6/22㈬まで。
ぜひぜひ、あの天井の高い空間で、桃紅さんの作品を間近で堪能いただきたいです!
泉屋博古館東京リニューアルオープン記念展Ⅱ
光陰礼讃―モネからはじまる住友洋画コレクション
場所:泉屋博古館東京(六本木一丁目)
会期:5月21日(土)~7月31日(日)
★事前予約不要
★巡回予定なし
京都にある泉屋博古館の東京の分館として、今年春にリニューアルオープンしたこちら。今年度は、その豊富なコレクションを紹介してくださる、オープン記念展が続いています。その第2弾は、近代洋画がテーマですよ。
わたし、うっかり第1弾に行きそびれたもので・・・ぜひぜひ行こう!と。
ちなみに、智美術館が本当に近所なので、ぜひハシゴしてください。あと、ガラスメーカーのHARIOが運営するカフェも絶対に寄りたい・・・
★7/1追記:音声レビューを公開しました
国立西洋美術館 リニューアルオープン記念 自然と人のダイアローグ フリードリヒ、モネ、ゴッホからリヒターまで
場所:国立西洋美術館(上野)
会期:6月4日(土)~9月11日(日)
★事前予約不要
★巡回予定なし
泉屋博古館に続いては、洋画つながり、国立西洋美術館です。
こちらも春にリニューアルオープンしてから初の企画展が開催されています。
ドイツのエッセンにある、フォルクヴァング美術館と一緒に企画した巡回展と位置付けられていて、風景画を中心に楽しめるそう。
いわゆる印象派の作品群の中では、風景画が特に好きなわたし、楽しみにしていました!!!
ちなみに、フォルクヴァング美術館と国立西洋美術館には、共通点が。
ほぼ同時代を生きた、カール・エルンスト・オストハウスさん(1874-1921)と、松方幸次郎さん(1866-1950)、それぞれの個人コレクションをもとに設立された美術館なんですよ~
個人でこのコレクション!!!!!!
財力は言わずもがなですが、その審美眼にも本当に驚かされますね。
余談も余談ですが、現代の実業家で、こんな風にコレクションを築いていて、いつか美術館を建てて大公開してくれそうな方って、いるかなぁ・・・
前澤さんとか、柳井さんとか・・・?
★6/3追記:音声レビューを公開しました
復帰50年記念 沖縄の美
場所:日本民藝館(東京・駒場東大前)
会期:6月23日(木)~8月21日(日)
★事前予約不要
★巡回予定なし
上野のトーハクでも特別展「琉球」が開催されていますが、こちらの民藝館でも琉球展が行われるんです。柳宗悦さんの目を通して選ばれし、琉球の品々がまとめて観られる企画展です。
柳さんが沖縄を初めて訪問したのは1938年。戦前ですね。そこから4回にわたり工芸調査や蒐集を重ねてらしたそうですよ。
民藝館といえば、柳宗悦さんが暮らしていた西館も、限られた日時だけですが、公開されています。開館日なら、民藝館のチケットがあれば無料で観られるので、ぜひぜひ!!!
ふたつの旅 青木繫×坂本繁二郎
場所:アーティゾン美術館(東京・京橋)
会期:7月30日(土)~10月16日(日)
★事前予約がおすすめ
★巡回予定なし
大変ありがたいことに、大学生ってアーティゾン美術館の入館料が無料(!)なんです。わたしは大学生になった2019年以降 本当によく通っていて、大好きな美術館になりました。
中でも、青木繁さんと坂本繫二郎さんは、コレクションされている作品を観るたびに、素敵だなぁと思うようになっていった作家の方々です。
ということで、お二人がテーマの展覧会、もちろん伺います!!!
ジャン・プルーヴェ展 椅子から建築まで
場所:東京都現代美術館(清澄白河)
会期:7月16日(土)~10月16日(日)
★事前予約不要
★巡回予定なし
フランスの建築家であり、20世紀の工業デザインを大きく変えた!と言われるデザイナーである、ジャン・プルーヴェさん。
その名も「スタンダード」という椅子は どこかできっと見かけたことがあるはずです。
(ポスターやフライヤーなどのメインビジュアルに使われてます。これそのまま部屋に飾りたいくらい素敵です。)
今回は、コルビジェさんの元でも仕事をしていた彼の仕事を、網羅的に知ることができる機会とのこと。
わたしは お名前と 代表的なプロダクトくらいしか存じ上げないので、この機会にしっかりじっくり知りたいなぁと。
日本美術をひも解く―皇室、美の玉手箱
場所:東京藝術大学 大学美術館(上野)
会期:8月6日(土)~9月25日(日)
★事前予約不要
★巡回予定なし
展覧会開催の一報が出た時、にわかにざわついた日本美術の企画展です。
現在、移転のため休館している宮内庁三の丸尚蔵館と、藝大美術館のコレクションが、一気に80点以上も展示されます。
宮内庁三の丸尚蔵館は、その名の通り、皇室ゆかりの名品・優品がコレクションされているところなんです。
ざわついた理由は、そのコレクションの中で、2021年に国宝になったばかりの作品5点すべてが初公開されるから!
特にものすごーく有名なのは、ポスターなどのメインビジュアルにも使われている、狩野永徳の「唐獅子図屏風」と、伊藤若冲の「動植綵絵」でしょうか。
「唐獅子図屏風」は、数年前のトーハクで行われた特別展「桃山」で観ましたが、あまりの大きさと迫力に しばらくその場から動けなくなった作品。またぜひ実物が観たいなぁと思っていたので、楽しみです。
気づいたら今年は、この時期に日本美術の企画展がほぼやってないので、きっと混雑するんだろうなぁと思ってます。早めにお邪魔せねば!
★8/12追記:音声レビューを公開しました
東北へのまなざし 1930-1945
場所:東京ステーションギャラリー(東京・丸ノ内)
会期:7月23日(土)〜9月25日(日)
★事前予約がおすすめ
★巡回 岩手と福島をめぐってこの会場で最後
タイトルの通り、さまざまな人物が向けた関心から、東北の文化がもつ魅力を紐解いていく展覧会です。
建築家のブルーノ・タウトさん、民藝運動を展開した柳宗悦さん、商工省に招聘されたシャルロット・ペリアンさん、郷土玩具を蒐集した武井武雄さん、考現学の祖・今和次郎さんや弟の今純三さん、そして、東北生活美術研究会展を主導した吉井忠さんら、錚々たる顔ぶれ(とわかるようになったのも、大学で学び直した&民藝にまつわる人々のことを知ったから、なんですが汗)。
わずか15年という短い期間ですが、太平洋戦争をはさんで日本が大きく変わった15年でもあります。
市井の人々が使っていた、なんてことのない日常の道具や、暮らしにまつわる品々から、きっと今となってはとても貴重なもの・ことが見えてくるんでは、と思い、巡回を楽しみにしていました。
実はちょうど今、ブルーノ・タウトさんの『忘れられた日本』をちまちま読んでいるんです。展示を観に行く前までには、読み終えられる・・・はず。
★8/26追記:音声レビューを公開しました
歌枕 あなたの知らない心の風景
場所:サントリー美術館(東京・六本木)
会期:6月29日(水)〜8月28日(日)
★事前予約がおすすめ
★巡回予定なし
日本美術が好きで、あれこれ観に行っているんですが、作品のモチーフとしてよく登場するので、少しずつ気になっていた歌枕。
この展覧会は、まさにわたしが観たかったやつ!!!と嬉しくなりました。
そもそも歌枕とは、繰り返し和歌に詠まれるうち、特定のイメージが結びつけられた土地のこと。わたしは勝手に、作品を読み解くお約束、みたいな、西洋絵画で言うシンボルやアレゴリーみたいなもの、ととらえていました。
展示を観に行く前に、『古今和歌集』のこととかも、ちょろっと予習しておこうかな、とも思っています。
ルートヴィヒ美術館展 20世紀美術の軌跡―市民が創った珠玉のコレクション
場所:国立新美術館(東京・乃木坂)
会期:6月29日(水)~9月26日(月)
★事前予約制
★巡回:京都国立近代美術館(10月~)
展覧会のタイトル通り、ドイツ・ケルンにあるルートヴィヒ美術館は、なんと市民からの寄贈によって、世界でも有数の近現代アートのコレクションを誇っているミュージアムです。
その代表的な作品を、コレクターと共に紹介する、という企画。絶対面白いに違いない!と楽しみにしています。展示予定の作品数は、なんと152点!油彩、彫刻などの立体、映像、写真まで、一気に展示されます。
ドイツの近現代といえば、2度の世界大戦や東西ドイツの統一など、本当に盛りだくさん。そして、現在、東京国立近代美術館で展覧会が開催中の、ゲルハルト・リヒターさんも、ドイツ出身です。ドイツアートデーってことで、2館をハシゴするのも楽しそうですね。
★9/23追記:
国立新美術館開館15周年記念 李禹煥
場所:国立新美術館(東京・乃木坂)
会期:8月10日(水)~11月7日(月)
★事前予約制
★巡回:兵庫県立美術館(12月~)
ルートヴィヒ美術館展と同時期、同じ国立新美術館で開催される企画展が、なんと!李禹煥さんの大回顧展です。しかも東京では初めての開催だそう。
李禹煥さんのお名前と作品を初めてちゃんと知ったのは、2020年に森美術館で行われた「STARS展」でした。会期中に放映された「日曜美術館」でのインタビューを観て、どんな方なんだろう、と。
その後、絵画作品は、さまざまな近現代美術のコレクション展で出会うことができていたので、改めて回顧展で、作家としての軌跡を知れる機会になりそうです。楽しみです。
★9/23追記:
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ということで、お読みいただきありがとうございました。
引き続き、体調を万全にし、1日1日、しっかり仕事して、展覧会にも逃さず足を運びます!!!
毎度毎度のことですが、あぁ、どこでもドアが本当にほしい。
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