naoya

ほぼノンフィクションです(昔のことなので多少記憶違いがあると・・・でも行ったところや登…

naoya

ほぼノンフィクションです(昔のことなので多少記憶違いがあると・・・でも行ったところや登場人物との関係性ややったことは事実です) 常に理屈よりも感覚を大切にが心情です よろしくお願いします

記事一覧

No.24 冷たい夏

 オークランドの空は、黒い雲に覆われていた。小雨が降りしきり、人々は肩をすくめながら歩き厚いコートやダウンを着ている。  南半球は夏へと向かっていると思っていた…

naoya
11時間前

No.23 新世界への不安

 バンコクでは、赤信号はただの提案に過ぎない。龍太郎と私は、中華街の縦横無尽に走る道を彼の自転車と私の新しい自転車でトゥクトゥクや車の間をすり抜け、ドンムアン空…

naoya
2日前
2

No.22 再会と新たな旅立ち

 アユタヤの古い街並みが、文化の違うマレーシアから戻ってきた私を、静かに迎え入れてくれた。そして、PSゲストハウスの門をくぐると、そこには予期せぬ人影があった。龍…

naoya
5日前

No.21 抵抗できない好奇心

 クアラルンプールの屋上で、私たちは心地よい風に吹かれながら語り合った。日本での生活、旅行の思い出、そしてこれからの夢について。希望に満ち溢れる会話の中には、未…

naoya
7日前
2

No.20 覗いた先にいた人

 クアラルンプール中華街の古びたゲストハウス。暗く狭い廊下から、東洋人の女性が窓越しに私の部屋を覗いていた。彼女の視線は、私の頭から足までをなぞる様に一瞥して通…

naoya
9日前
8

No.19 ゆかの涙

 タイ側サトゥン国境のフェリー乗り場は、静寂に包まれていた。私たち以外に外国人の姿はなく、観光というよりも現地人の日常生活に使うためのフェリーという感じだった。…

naoya
11日前
3

No.18 暗く冷たい空気

 バンコクの喧騒を抜け、ファランポーン駅からスラーターニーへと向かう夜行列車は、まるで目的のない私たちの運命のようにゆっくりと時間を刻む。星も隠れるほどの暗闇に…

naoya
13日前
5

No.17 交差点再び

 ほんの2週間離れただけだったけれど、PSゲストハウスは別世界のように感じられた。でも、青々とした広い庭は、遠くから旅人を迎える灯台のように、私たちを優しく包み込…

naoya
2週間前
6

円と比べないタイの物価で思うこと

今タイは物価が上がって日本と変わらないという人が多いですが交通機関やコンビニのビールは20年前と全く同じ
バンコク→アユタヤ間列車15B タクシー初乗り35B ビアレオ51B
この皺寄せを貧困層が受けているのでしょう

みなさんタイ人に優しくね

naoya
2週間前

タイ最後の夜
今夜は行きつけの屋台で食べようと思っていたけれど嵐のような大雨で
店前まで行ったんだけど
同じ店に行こうとしていたタイ人と困ったねと話をしていたらその店閉店しちゃった
結局初日の店でビールを飲みました

今回も楽しかったタイランド
また来ます
写真撮るの忘れてました

naoya
2週間前
1

カオサンロードで宿を取ったままアユタヤに泊まりに来ました
アユタヤは1年ほど滞在したことがあり地図も覚えているので気楽に楽しめます
今回訪ねたのはお世話になった人を探すため
ブログでも書いてますがPSゲストハウスの先生です
前来たとき知っているトゥクトゥク見たのでまた会えたら…

naoya
2週間前
1

中華街でご飯食べた後ガイヤーン(焼鳥)とカオニャオ(もち米)買ってゲストハウスで飲んでます(レストランなんだけどね)

タイは買ったものを持ち込みできる大らかな国大好き❤

naoya
3週間前
1

宿移動
悪くはなかったけどカオサンから遠く屋台街からも少し不便
ROM buttry通りMarry V guesthousesに
去年も泊まったけど居心地よかった
ただ円安で一泊エアコンSingleで460B約2000円
仕方ないよね

naoya
3週間前
2

カオサンロード到着です
一人旅は久々なので少々緊張しました
スマホがある事で便利なのですが行き当たりばったりの方が気が楽
思い通りならないことを楽しみたい
今日の宿
TIME SABAI 135
男女8人ドミトリーエアコン有り288B

naoya
3週間前
1

No.16 観覧車

 龍太郎がラオスへ向けて旅立った。「ちょっとそこまで」といった風な感じで、フラッと自転車に荷物を乗せて。  私たちも、いろいろな所に寄りながらアユタヤを目指して…

naoya
3週間前
2

No.15 コカコーラ

 メコン川のほとり、ンゴの家はヤモリの遠慮気味の鳴き声とともに、湿気を帯びた冷たい空気が流れ、朝が始まる。陽が昇るにつれ、南国の太陽は容赦なく照りつけ、高地の強…

naoya
3週間前
2
No.24 冷たい夏

No.24 冷たい夏

 オークランドの空は、黒い雲に覆われていた。小雨が降りしきり、人々は肩をすくめながら歩き厚いコートやダウンを着ている。
 南半球は夏へと向かっていると思っていたけれども。
 空港出口では、私の愛車が待っていた。よかった、壊れている様子はない。中華街で買ったこの自転車は、特殊なネジを使っていたため、分解することができなかった。滑稽なことに空港チェックインカウンターでスーツケースを置くための重量計測ベ

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No.23 新世界への不安

No.23 新世界への不安

 バンコクでは、赤信号はただの提案に過ぎない。龍太郎と私は、中華街の縦横無尽に走る道を彼の自転車と私の新しい自転車でトゥクトゥクや車の間をすり抜け、ドンムアン空港に向かった。注文していた自転車が仕上がったのだ。龍太郎は、私の自転車が出来上がるのを待って、日本へ帰国することを決めていてくれた。
「ありがとう、色々と。」
私は、新たな世界を教えてくれた友人に感謝の気持ちを伝えた。彼の目は、旅の終わりの

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No.22 再会と新たな旅立ち

No.22 再会と新たな旅立ち

 アユタヤの古い街並みが、文化の違うマレーシアから戻ってきた私を、静かに迎え入れてくれた。そして、PSゲストハウスの門をくぐると、そこには予期せぬ人影があった。龍太郎だ。だが、彼の顔は傷だらけで、腕や足にも青いアザが散らばっていた。
「ナオヤ、久しぶりだね。」
龍太郎は、微笑んだが、その目は疲れを隠しきれていない。
 彼は、私たちとノンカイで別れた後、ラオスへと旅だったはずだ。あれから1ヶ月経った

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No.21 抵抗できない好奇心

No.21 抵抗できない好奇心

 クアラルンプールの屋上で、私たちは心地よい風に吹かれながら語り合った。日本での生活、旅行の思い出、そしてこれからの夢について。希望に満ち溢れる会話の中には、未来への不安も混ざり合う。
 「ところでさあ、私たちの部屋にゴキブリが出たんだけど、みんなのとこはどう?」
あずきが、酔いで虚ろな目で問いかけた。
「今のとこ見ないですよ」
とタカシが答えた。彼の部屋は清潔そうだった。
「怖くて部屋に入れない

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No.20 覗いた先にいた人

No.20 覗いた先にいた人

 クアラルンプール中華街の古びたゲストハウス。暗く狭い廊下から、東洋人の女性が窓越しに私の部屋を覗いていた。彼女の視線は、私の頭から足までをなぞる様に一瞥して通り過ぎていった。「日本人だろうか・・」​​
 ゆかが帰国してから、2人で過ごした静かな宿から、心の隙間を埋めるようにチャイナタウンの喧騒へと身を投じた。
 商店が軒を連ねる1階を抜け、ビルとビルに挟まれた隙間の階段を上がる。そこには時代を感

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No.19 ゆかの涙

No.19 ゆかの涙

 タイ側サトゥン国境のフェリー乗り場は、静寂に包まれていた。私たち以外に外国人の姿はなく、観光というよりも現地人の日常生活に使うためのフェリーという感じだった。そして、オーバーステイをしてしまったゆかは、罰金2000円ほどを警察に払い、無事にマレーシアのランカウイ島へと渡ることができた。
 ランカウイ島では、私たちは共に過ごす時間を存分に楽しんだ。バイクであるか無いかわからない温泉を探したり、ワニ

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No.18 暗く冷たい空気

No.18 暗く冷たい空気

 バンコクの喧騒を抜け、ファランポーン駅からスラーターニーへと向かう夜行列車は、まるで目的のない私たちの運命のようにゆっくりと時間を刻む。星も隠れるほどの暗闇に包まれた荒野で、時折止まり、自転車が追い越すほどの速さで進む。それでも、ゆかは窓の外を見つめ、静かな夜を楽しんでいるようだった。

「のんびり行きましょ🎵」
 彼女の声は、月明かりに照らされた車内で優しく響く。私はその言葉に惹かれるも、ふ

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No.17 交差点再び

No.17 交差点再び

 ほんの2週間離れただけだったけれど、PSゲストハウスは別世界のように感じられた。でも、青々とした広い庭は、遠くから旅人を迎える灯台のように、私たちを優しく包み込んでくれた。
 今の時期は、ヨーロッパの休暇で多くの白人が宿泊していて、私たちは仕方なく1階のドミトリーへ泊まることになった。Teeも珍しく忙しそうで私たちの相手をしている暇もない。

 夜中、ゆかの小さな手が私をそっと揺り起こす。彼女の

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円と比べないタイの物価で思うこと

今タイは物価が上がって日本と変わらないという人が多いですが交通機関やコンビニのビールは20年前と全く同じ
バンコク→アユタヤ間列車15B タクシー初乗り35B ビアレオ51B
この皺寄せを貧困層が受けているのでしょう

みなさんタイ人に優しくね

タイ最後の夜
今夜は行きつけの屋台で食べようと思っていたけれど嵐のような大雨で
店前まで行ったんだけど
同じ店に行こうとしていたタイ人と困ったねと話をしていたらその店閉店しちゃった
結局初日の店でビールを飲みました

今回も楽しかったタイランド
また来ます
写真撮るの忘れてました

カオサンロードで宿を取ったままアユタヤに泊まりに来ました
アユタヤは1年ほど滞在したことがあり地図も覚えているので気楽に楽しめます
今回訪ねたのはお世話になった人を探すため
ブログでも書いてますがPSゲストハウスの先生です
前来たとき知っているトゥクトゥク見たのでまた会えたら…

中華街でご飯食べた後ガイヤーン(焼鳥)とカオニャオ(もち米)買ってゲストハウスで飲んでます(レストランなんだけどね)

タイは買ったものを持ち込みできる大らかな国大好き❤

宿移動
悪くはなかったけどカオサンから遠く屋台街からも少し不便
ROM buttry通りMarry V guesthousesに
去年も泊まったけど居心地よかった
ただ円安で一泊エアコンSingleで460B約2000円
仕方ないよね

カオサンロード到着です
一人旅は久々なので少々緊張しました
スマホがある事で便利なのですが行き当たりばったりの方が気が楽
思い通りならないことを楽しみたい
今日の宿
TIME SABAI 135
男女8人ドミトリーエアコン有り288B

No.16 観覧車

No.16 観覧車

 龍太郎がラオスへ向けて旅立った。「ちょっとそこまで」といった風な感じで、フラッと自転車に荷物を乗せて。
 私たちも、いろいろな所に寄りながらアユタヤを目指して出発することにした。
ンゴとアユムは寂しそうに、
「また、絶対に来てくださいね。」
と、それでも笑顔で見送ってくれた。
 タットパノムまで600キロ。バスの外に広がる風景は、まるで絵画のように美しく、鮮やかな緑の田園が広がっていた。
 メコ

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No.15 コカコーラ

No.15 コカコーラ

 メコン川のほとり、ンゴの家はヤモリの遠慮気味の鳴き声とともに、湿気を帯びた冷たい空気が流れ、朝が始まる。陽が昇るにつれ、南国の太陽は容赦なく照りつけ、高地の強い日差しは肌を刺す。
 私の好きな市場は、ここにもあった。イサーン地方特産の虫にも挑戦した。それは予想外の味わいで、食べ慣れたものではない、文化に触れた瞬間だった。

 ゆかと共に旅することで、ラオスでの孤独な旅よりも、多くの喜びを感じるこ

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