naoya

ほぼノンフィクションです(昔のことなので多少記憶違いがあると・・・でも行ったところや登…

naoya

ほぼノンフィクションです(昔のことなので多少記憶違いがあると・・・でも行ったところや登場人物との関係性ややったことは事実です) 常に理屈よりも感覚を大切にが心情です よろしくお願いします

記事一覧

触れ合う小指

 すっきりと青空が広がるクライストチャーチの街。鐘の音色が空を舞い、ゴンドラがゆったりとエイボン川を行き交う。その中心には、クライストチャーチ大聖堂がそびえ立ち…

naoya
8時間前
1

No.27 スズキ自転車とは?

 バーガーキングの2階席に腰掛けハンバーガーを頬張り、窓の外を眺めているとサラリーマン達が帰途につく姿が見えた。生まれ育った大阪の喧騒を遠く感じ、現実に戻された…

naoya
3日前

No.26 ドイツ人とは・・・

 「しまった・・飲み水がない。」  地図に記された町の名前は、実際には家がわずか数軒並ぶ小さなビレッジに過ぎなかった。  タウポから、海沿いのネーピアまで170キロ…

naoya
7日前
6

No.25 白人からの差別

 星明かりが薄れ、静かにオークランドは目覚める。しかし、タイとは違い人々が動き出すのは、もう少し遅い。私は、サイクリングバックに改良を加えた。これで後輪に荷物が…

naoya
10日前

No.24 冷たい夏

 オークランドの空は、黒い雲に覆われていた。小雨が降りしきり、人々は肩をすくめながら歩き厚いコートやダウンを着ている。  南半球は夏へと向かっていると思っていた…

naoya
12日前

No.23 新世界への不安

 バンコクでは、赤信号はただの提案に過ぎない。龍太郎と私は、中華街の縦横無尽に走る道を彼の自転車と私の新しい自転車でトゥクトゥクや車の間をすり抜け、ドンムアン空…

naoya
2週間前
3

No.22 再会と新たな旅立ち

 アユタヤの古い街並みが、文化の違うマレーシアから戻ってきた私を、静かに迎え入れてくれた。そして、PSゲストハウスの門をくぐると、そこには予期せぬ人影があった。龍…

naoya
2週間前

No.21 抵抗できない好奇心

 クアラルンプールの屋上で、私たちは心地よい風に吹かれながら語り合った。日本での生活、旅行の思い出、そしてこれからの夢について。希望に満ち溢れる会話の中には、未…

naoya
2週間前
2

No.20 覗いた先にいた人

 クアラルンプール中華街の古びたゲストハウス。暗く狭い廊下から、東洋人の女性が窓越しに私の部屋を覗いていた。彼女の視線は、私の頭から足までをなぞる様に一瞥して通…

naoya
3週間前
8

No.19 ゆかの涙

 タイ側サトゥン国境のフェリー乗り場は、静寂に包まれていた。私たち以外に外国人の姿はなく、観光というよりも現地人の日常生活に使うためのフェリーという感じだった。…

naoya
3週間前
3

No.18 暗く冷たい空気

 バンコクの喧騒を抜け、ファランポーン駅からスラーターニーへと向かう夜行列車は、まるで目的のない私たちの運命のようにゆっくりと時間を刻む。星も隠れるほどの暗闇に…

naoya
3週間前
5

No.17 交差点再び

 ほんの2週間離れただけだったけれど、PSゲストハウスは別世界のように感じられた。でも、青々とした広い庭は、遠くから旅人を迎える灯台のように、私たちを優しく包み込…

naoya
4週間前
6

円と比べないタイの物価で思うこと

今タイは物価が上がって日本と変わらないという人が多いですが交通機関やコンビニのビールは20年前と全く同じ
バンコク→アユタヤ間列車15B タクシー初乗り35B ビアレオ51B
この皺寄せを貧困層が受けているのでしょう

みなさんタイ人に優しくね

naoya
4週間前

タイ最後の夜
今夜は行きつけの屋台で食べようと思っていたけれど嵐のような大雨で
店前まで行ったんだけど
同じ店に行こうとしていたタイ人と困ったねと話をしていたらその店閉店しちゃった
結局初日の店でビールを飲みました

今回も楽しかったタイランド
また来ます
写真撮るの忘れてました

naoya
1か月前
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カオサンロードで宿を取ったままアユタヤに泊まりに来ました
アユタヤは1年ほど滞在したことがあり地図も覚えているので気楽に楽しめます
今回訪ねたのはお世話になった人を探すため
ブログでも書いてますがPSゲストハウスの先生です
前来たとき知っているトゥクトゥク見たのでまた会えたら…

naoya
1か月前
1

中華街でご飯食べた後ガイヤーン(焼鳥)とカオニャオ(もち米)買ってゲストハウスで飲んでます(レストランなんだけどね)

タイは買ったものを持ち込みできる大らかな国大好き❤

naoya
1か月前
1
触れ合う小指

触れ合う小指

 すっきりと青空が広がるクライストチャーチの街。鐘の音色が空を舞い、ゴンドラがゆったりとエイボン川を行き交う。その中心には、クライストチャーチ大聖堂がそびえ立ち、静かに街を見守っていた。観光地でありながら、その派手さを抑えた落ち着いた雰囲気が好きだと思った。
 大聖堂からほど近い場所にあるバックパッカーズホステルに宿を取った。ボサボサ頭のヒッピー風の受付の青年が私に、ウインクしながら部屋の鍵を手渡

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No.27 スズキ自転車とは?

No.27 スズキ自転車とは?

 バーガーキングの2階席に腰掛けハンバーガーを頬張り、窓の外を眺めているとサラリーマン達が帰途につく姿が見えた。生まれ育った大阪の喧騒を遠く感じ、現実に戻されたような錯覚に陥る。いや、これもまた現実の一コマなのだ。
 首都ウェリントンの街は、カフェが点在する落ち着いた空気をまとっていた。明日はフェリーで南島へと向かう。ゲストハウスは殺風景なところで、周りの建物の壁には落書きがあり、夜になると街灯の

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No.26 ドイツ人とは・・・

No.26 ドイツ人とは・・・

 「しまった・・飲み水がない。」
 地図に記された町の名前は、実際には家がわずか数軒並ぶ小さなビレッジに過ぎなかった。
 タウポから、海沿いのネーピアまで170キロ。ホテルやキャンプサイトもなかったので走り切ることができなくても、途中でテントを張ればいい、そう考えていた。どこかで、食料と飲み水を調達すればいいと・・・
 永遠に続く登り坂を、自転車を押して歩いている時、私の心は過去へとさまよい始めた

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No.25 白人からの差別

No.25 白人からの差別

 星明かりが薄れ、静かにオークランドは目覚める。しかし、タイとは違い人々が動き出すのは、もう少し遅い。私は、サイクリングバックに改良を加えた。これで後輪に荷物が擦らないだろう。バンコクの紀伊國屋で手に入れたニュージーランド自転車マップを頼りに、ハミルトンへの道を進んだ。計画はあるが、私の旅は常に予測不可能なものだった。そして、またそれが私の心を踊らせる。

 ニュージーランドの絵画のような美しさに

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No.24 冷たい夏

No.24 冷たい夏

 オークランドの空は、黒い雲に覆われていた。小雨が降りしきり、人々は肩をすくめながら歩き厚いコートやダウンを着ている。
 南半球は夏へと向かっていると思っていたけれども。
 空港出口では、私の愛車が待っていた。よかった、壊れている様子はない。中華街で買ったこの自転車は、特殊なネジを使っていたため、分解することができなかった。滑稽なことに空港チェックインカウンターでスーツケースを置くための重量計測ベ

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No.23 新世界への不安

No.23 新世界への不安

 バンコクでは、赤信号はただの提案に過ぎない。龍太郎と私は、中華街の縦横無尽に走る道を彼の自転車と私の新しい自転車でトゥクトゥクや車の間をすり抜け、ドンムアン空港に向かった。注文していた自転車が仕上がったのだ。龍太郎は、私の自転車が出来上がるのを待って、日本へ帰国することを決めていてくれた。
「ありがとう、色々と。」
私は、新たな世界を教えてくれた友人に感謝の気持ちを伝えた。彼の目は、旅の終わりの

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No.22 再会と新たな旅立ち

No.22 再会と新たな旅立ち

 アユタヤの古い街並みが、文化の違うマレーシアから戻ってきた私を、静かに迎え入れてくれた。そして、PSゲストハウスの門をくぐると、そこには予期せぬ人影があった。龍太郎だ。だが、彼の顔は傷だらけで、腕や足にも青いアザが散らばっていた。
「ナオヤ、久しぶりだね。」
龍太郎は、微笑んだが、その目は疲れを隠しきれていない。
 彼は、私たちとノンカイで別れた後、ラオスへと旅だったはずだ。あれから1ヶ月経った

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No.21 抵抗できない好奇心

No.21 抵抗できない好奇心

 クアラルンプールの屋上で、私たちは心地よい風に吹かれながら語り合った。日本での生活、旅行の思い出、そしてこれからの夢について。希望に満ち溢れる会話の中には、未来への不安も混ざり合う。
 「ところでさあ、私たちの部屋にゴキブリが出たんだけど、みんなのとこはどう?」
あずきが、酔いで虚ろな目で問いかけた。
「今のとこ見ないですよ」
とタカシが答えた。彼の部屋は清潔そうだった。
「怖くて部屋に入れない

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No.20 覗いた先にいた人

No.20 覗いた先にいた人

 クアラルンプール中華街の古びたゲストハウス。暗く狭い廊下から、東洋人の女性が窓越しに私の部屋を覗いていた。彼女の視線は、私の頭から足までをなぞる様に一瞥して通り過ぎていった。「日本人だろうか・・」​​
 ゆかが帰国してから、2人で過ごした静かな宿から、心の隙間を埋めるようにチャイナタウンの喧騒へと身を投じた。
 商店が軒を連ねる1階を抜け、ビルとビルに挟まれた隙間の階段を上がる。そこには時代を感

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No.19 ゆかの涙

No.19 ゆかの涙

 タイ側サトゥン国境のフェリー乗り場は、静寂に包まれていた。私たち以外に外国人の姿はなく、観光というよりも現地人の日常生活に使うためのフェリーという感じだった。そして、オーバーステイをしてしまったゆかは、罰金2000円ほどを警察に払い、無事にマレーシアのランカウイ島へと渡ることができた。
 ランカウイ島では、私たちは共に過ごす時間を存分に楽しんだ。バイクであるか無いかわからない温泉を探したり、ワニ

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No.18 暗く冷たい空気

No.18 暗く冷たい空気

 バンコクの喧騒を抜け、ファランポーン駅からスラーターニーへと向かう夜行列車は、まるで目的のない私たちの運命のようにゆっくりと時間を刻む。星も隠れるほどの暗闇に包まれた荒野で、時折止まり、自転車が追い越すほどの速さで進む。それでも、ゆかは窓の外を見つめ、静かな夜を楽しんでいるようだった。

「のんびり行きましょ🎵」
 彼女の声は、月明かりに照らされた車内で優しく響く。私はその言葉に惹かれるも、ふ

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No.17 交差点再び

No.17 交差点再び

 ほんの2週間離れただけだったけれど、PSゲストハウスは別世界のように感じられた。でも、青々とした広い庭は、遠くから旅人を迎える灯台のように、私たちを優しく包み込んでくれた。
 今の時期は、ヨーロッパの休暇で多くの白人が宿泊していて、私たちは仕方なく1階のドミトリーへ泊まることになった。Teeも珍しく忙しそうで私たちの相手をしている暇もない。

 夜中、ゆかの小さな手が私をそっと揺り起こす。彼女の

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円と比べないタイの物価で思うこと

今タイは物価が上がって日本と変わらないという人が多いですが交通機関やコンビニのビールは20年前と全く同じ
バンコク→アユタヤ間列車15B タクシー初乗り35B ビアレオ51B
この皺寄せを貧困層が受けているのでしょう

みなさんタイ人に優しくね

タイ最後の夜
今夜は行きつけの屋台で食べようと思っていたけれど嵐のような大雨で
店前まで行ったんだけど
同じ店に行こうとしていたタイ人と困ったねと話をしていたらその店閉店しちゃった
結局初日の店でビールを飲みました

今回も楽しかったタイランド
また来ます
写真撮るの忘れてました

カオサンロードで宿を取ったままアユタヤに泊まりに来ました
アユタヤは1年ほど滞在したことがあり地図も覚えているので気楽に楽しめます
今回訪ねたのはお世話になった人を探すため
ブログでも書いてますがPSゲストハウスの先生です
前来たとき知っているトゥクトゥク見たのでまた会えたら…

中華街でご飯食べた後ガイヤーン(焼鳥)とカオニャオ(もち米)買ってゲストハウスで飲んでます(レストランなんだけどね)

タイは買ったものを持ち込みできる大らかな国大好き❤