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Vol. 319 夫にFIREしたいと言われた話(後編)


前編の続き。
まずこれまでの経緯をまとめてみよう。

⚫︎50代前半の夫から
⚫︎子供がまだ5才なのに
⚫︎今投資が順調だからという理由で
⚫︎充分な資産もないのに
⚫︎あと1年ちょいでFIREすると言われた
⚫︎しかもガストでハンバーグ食いながら

ちなみに夫は超・優良企業勤務。
外資系勤務で収入も安定しているし福利厚生もバッチリ。なんと、希望すれば70才まで働けるという、誰もが羨むであろう制度まである。それなのに夫は60まですら我慢出来ず50代半ばで引退するそうだ。

馬鹿じゃね???

何も知らない人が聞いたら100人中99人がそう思うだろう。

もちろん私もその1人だ。
転職したいなら応援するが無職になるなんてリスキー過ぎる。私は経験上サラリーマンが一番だと思っているし、ただでさえ親になったのが遅かったのだから60才までは職務を全うして欲しい。それが親としての勤めだと思う。

しかしこれはひとえに「投資に対する考え方」の違いである。そこが我々夫婦は決定的に違っておりなかなか和解に至らない。

【私】

投資はバクチ。今現在良くてもこの世界情勢なのだからいつリーマンショック級の不況が来るか分からない。充分な資産も確立出来ていないまま全てを投資に注ぎ込み、しかもそのリターンだけで一生食べて行こうなんて怖すぎる。特に子供がいるから尚更だ。せめて年収が半分になっても良いから転職し、固定収入をキープしつつ〝プラスα〟で投資を楽しむべきである。
(※私は若い頃、金融商品を売る会社で営業マンをしていた経験があり登録外務員の資格も取得している。そのため余計このような思考になる。)

【夫】

投資は真っ当な経済活動。資産を銀行に預けるなんてアホらしい。銀行が破綻したら1000万までしか保証されないしほとんど利息が付かない状態でただ預けておくなんて情弱のやる事。今、自分が持っている株式の中で1銘柄はとてつもなく伸びており買値の何倍にもなっている。これからも伸びるだろうから大丈夫。充分食べて行ける。
(※この1銘柄に関しては以前にも書いている。詳しくはコチラ。)

このように真っ向から対立している。
これは恐らく「私→公務員家庭・夫→自営業家庭」という育ちにも影響されていると思われる。
性格的にも「私→心配性(守りに入る)・夫→楽観的(攻めに行く)」と真逆だ。だから一生噛み合わない。

そして問題は当然〝これからも伸びるだろう〟という夫の楽観的なセリフだ。ここにヤバさの全てが凝縮されている。

どうして〝今まで大丈夫だったからこれからも大丈夫〟と思うのだろうか? 含み益はあくまで含み益であり、確定された利益ではない。これから1000が0になる可能性だってあるのにどうしてFIREしようなどと思うのか? ただ単に会社を辞めたいだけなのでは??? (←実際これ真実)


以上、長くなったがこれがプチ家出騒動の顛末。

この日も夫が証券会社に行くとウキウキしていたので「あ〜そうですか」と息子を誘い2人で上野動物園に行った訳だ。

あれから2ヶ月経つが進展は無し。
たまに「また⚪︎⚪︎株が幾ら上がったよ」とアピールしてくるが全て無視している。
きっと予定通り2025年3月で無職になることだろう。親としての責任感って無いのかな。

生きる方向性が違い過ぎるのでいっそ別居し実家で子育てしようかな〜とか色々考えている。

さて、皆さんはどう思いますか?????

なかなか難しい問題ではあるけれどご意見を聞かせて頂けれると嬉しいです。


【※※※追伸※※※】
私も投資自体を悪と思っている訳ではありません。むしろ運用はすべきだと思ってます。ただ、5歳児の親でありながら仕事を辞め、全財産を注ぎ込み、投資だけで食べて行こうという心根に対し呆れている訳です。あしからずご了承下さい。







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