マガジンのカバー画像

2020年メルボルン滞在記

49
オーストラリア・メルボルン滞在中のちょっとした日本との違いとか、失敗談を書いていきます。これからメルボルン来る方は参考にしてみてください。
運営しているクリエイター

#海外生活

ロックダウン明けに国内旅行したら、悔しくなった話。

ロックダウン明けに国内旅行したら、悔しくなった話。

僕が今住んでいるメルボルンは、今年の3月から2回ものロックダウンを経験した街だ。
そんな街ではロクに遊べなかったし、何より半径5km圏内しか移動できなかったことが一番つらかった。

ともあれそんなロックダウンも終わりを告げ、上記の制限も解かれた今は、自由に外に出れる、そんな幸せをかみしめている。

帰国前には旅行したいという気持ちがあった分、この制限解除の措置にはとても胸を躍らせた。そのニュースが

もっとみる

不特定多数ではなく、まずは身近な人に伝えることが、実現への一歩。

先日、Stand.FMの『データと感情を「つなぐ」ラジオ』パーソナリティのひでさんとコラボLiveをし、海外生活やこれからの活動について一緒にお話していただいた。

この収録の中で、こんなひでさんの言葉があった。

「コーヒーの概念がサイクルし、また新しい概念として生まれ変わる。」

僕のやりたいことって、まさにこの言葉に集約される。

そんな感じでいい刺激を受けては、海外の話で盛り上がったりとあ

もっとみる
バリスタは、通過点でしかない。

バリスタは、通過点でしかない。

オーストラリア・メルボルンという街は、世界各地からバリスタが集まり、その技術やホスピタリティを磨く。もちろんカフェにもよるが、やはりサービスが徹底されている所は多いと感じる。

僕はそのバリスタとしての技術を磨きに来てはいない。そもそもバリスタとして今まで人生で働いたことがないので、磨きようがない。
というより、「コーヒーの街の文化を学ぶ」という大きな目的のために、一番近く第一線で体験できるのがバ

もっとみる
判断軸を、自分の「心」に置こう。

判断軸を、自分の「心」に置こう。

10/1というのは、僕らコーヒーに携わるものにとって特別な日だ。
なぜなら、この日は「コーヒーの日」だからだ。

そういえば、去年の10/1はどう過ごしていたのだろうと気になり、Google Photoを見返した。コーヒーのイベントやら色々と仕掛けていたなぁ。

去年ももちろん特別な一年だった。
会社を辞めコーヒーの道に進むと決め、お金の許す限り自由気ままに日本のコーヒーを研究し楽しんでいた。

もっとみる
好きだったことに、また夢中になれそうだ。

好きだったことに、また夢中になれそうだ。

散歩をしていると、どこからかピアノの音がした。
近づいてみると、ショパンのメフィストワルツだった。
僕の大好きな曲だ。

ラジオでは、そのピアノの音が聞こえてきたよって話から、音声の持つ不思議な力について話している。

そう、このメルボルンの街の片隅から、クラシックが聞こえたのだ。
今までこの音楽を、実は避けていて、本当に久しぶりに聴いた。

この曲が耳に届いた時、体が勝手にその音の方へ向かってい

もっとみる
再現性のない情報に、価値があるのかもしれない。

再現性のない情報に、価値があるのかもしれない。

カフェで働いていると、オージーたちがジェスチャーで何か合図を送っている場面に遭遇する。

先週ラジオでそんな話をした。

実はこのカフェで働く前は、バリスタの経験が全くなかった。
なのでメルボルンで日本人バリスタのトレーニングを受けたことがある。

エスプレッソマシンの使い方や、メルボルンならではのオーダーなど、ここのカフェで働く上での役立つ情報を沢山いただけた。それがなければ今カフェで働くことが

もっとみる
スタンスは柔軟に、スタイルは堅固に。

スタンスは柔軟に、スタイルは堅固に。

オーストラリアの各都市にあるカフェのスタイルの違いについて、質問をいただいたのでラジオで答えた。

そのスタイルの違いについては、ラジオで聞いていただくとして。
この違いを語る際に、ふと「スタイル」と「スタンス」について考えていた。

ラジオではそこには言及しなかったため、それぞれを自分に当てはめて考えてみた。

***

「スタンス」とは、「対象となる人や事象との距離や対応の仕方のことで、 対象

もっとみる
人と違うことは、誇るべきこと。

人と違うことは、誇るべきこと。

先日、働いているカフェで子連れ親子が来た。
子どもは小学生くらいだろうか。ちょっと変わった、お気に入りのキャラクターのTシャツを着ていた。そんな彼に対して、職場のボス、Michelleがこう言った。

"You're different today!"

僕はその言葉に驚いた。

なぜならMichelleがポジティブに、誉め言葉として使っていたから。

Different...知っていた意味は、「

もっとみる
経験を交えないと、単なる「知識」で終わってしまう。

経験を交えないと、単なる「知識」で終わってしまう。

コーヒーは、奥深い。
様々な議論が交わされ、歴史の中でも重要な役割を担い、今なお世界中で飲まれ続けている。どこに行こうが、その国にコーヒーがない、なんてことはないだろう。

それだけ市場の広く、様々な文献もあるコーヒー。
それを知ろうと図書館に籠り、雑誌や関連図書を読み漁ったことがある。
詳しくなりたいがために、知識をインプットした。

そのインプットしたものが、こうやって収録でアウトプットされる

もっとみる
コーヒーを、みんなと一緒に消費したい。

コーヒーを、みんなと一緒に消費したい。

バリスタになってからものすごく思うのだが、バリスタとして働いていると、本当に他のカフェに行けない。
仕事中にもコーヒーに触れて味もチェックしているため、コーヒーに飢えているわけでもない。行こうと思っても営業時間もどこも同じで仕事が終わってもどこにも行けない。

さらにはTakeawayのみ、且つ5km圏内の移動しか認められていないメルボルンでは、ことさら近くのカフェにしか行けず。

そんな中で先週

もっとみる
どこでも繋がれる世の中だからこそ。

どこでも繋がれる世の中だからこそ。

メルボルンがあるオーストラリアは、南半球に位置し日本とは季節が逆だ。
執筆時は9月後半で、日本は秋めいているかもしれないが、メルボルンはもうぽかぽかと陽気な日を感じられる、春だ。

でも、そんな情報はネットの世界であればどこにでも載っている。
そうか今のメルボルンは温かいのか、日本と違うのか。なんてのはGoogle先生に問えば一瞬だろう。

はたまた現地の人と繋がって、今日の天気は何?と聞けば、よ

もっとみる

音は、自由を掻き立てる。

先日、メルボルンに流れるYarra Riverのほとりで収録を行った。

この収録では主に頂いたコメントに対しての返事をしたものだ。
もともとこの川沿いで収録をしようとは思ってはいなかった。天気がとてもよく散歩している中で、この川の流れる水の音がBGMにあったら、よりメルボルンを感じられるかな、と思い散歩がてら収録を行った。

その収録を改めて聞きなおしてみた。面白い。音声のみ、という視覚情報がな

もっとみる
美味しさを越えた、面白さ。

美味しさを越えた、面白さ。

先日こんな質問をいただいた。

「同じお店でも味が異なるのはどうしてですか」

くださったのは同じメルボルンに長く住む女性からだ。

このメルボルンは世界的にもカフェの街として有名で、信号機の数よりもカフェが多い、なんて話をよく聞く。

そんなカフェ文化が盛んでなのは、バリスタとしての技術やホスピタリティを磨こうとする人が多いことも理由の一つ。

僕もメルボルンというコーヒーの街に魅せられて来た一

もっとみる
ソフィーはなぜオーストラリアに来たのだろう。

ソフィーはなぜオーストラリアに来たのだろう。

今僕の働いている職場には、ソフィーという女性がいた。歳は2つ上の28歳。彼女の出身はイギリス・バーミンガムの田舎だ。彼女も同じくワーキングホリデーの制度を使ってオーストラリアに滞在し、つい先日ビザの有効期限が切れるため帰国した。

彼女と話している中で、ふと思ったことがある。
なぜ彼女はオーストラリアに来たのだろう。

日本人は特に、英語の文化に触れてこなかったからこそ、この英語圏の国に憧れを持つ

もっとみる