あなたにとって「働くことの意味」って何ですか?
「働く」ってことにどんなイメージを持っていますか?
子供の頃は「働く」ことを考えていましたか?
ずっと前の話です。
病院に就職した1年目の時。
準夜勤終わりの真っ暗な駐車場で、私を指導してくれていた先輩Yさんが突然聞いてきました。
「なごみちゃんにとって、働く意味って何?何の為に働いてるの?」
一瞬戸惑いながらも、
「えっと、人の役に立つこと、、、」
とその時の理想を答えました。
するとYさんはすかさず
「なごみちゃん、まだ分かんないかもしれないけどね、それじゃダメなの。そんな綺麗事言ってちゃ。生きる為、生活する為に働くんだよ。理想を持ってないで割り切った方がいいよ。」
と力強く言い切りました。
口角は少し上がっているけど目は笑っていません。
「え?は、はぁ。」
予想外のタイミングでの予想外のアドバイスに少し驚きつつ、
「Yさんはそんな風に考えていたんだ。」
となんとも言えない気持ちになったんですよね。
私は比較的現実的に考えて職業を選んだ方でしたが、「人の役に立ちたいな。」という思いはずっとありました。
小さい頃からの夢として看護師に憧れを抱いてきた友達や、お母さんの姿を見て看護師を選んだ友達、自分の病気の経験を通して素敵な看護師さんに出会った友達。
みんな憧れや「人の役に立ちたい」精神を持っている子が多かったです。
まだ初々しかった私に対して、「仕事は生活の為に我慢して働くもの」という強い意志を伝えられて。
カルチャーショック、、、
サバサバした性格の頼れるYさんが好きだったからこそ、強烈なイメージを与えられました。
なぜその時急にそんな話をしたのか。
確かYさんは病院の職場環境や師長さんにかなり不満を持っていて、もう辞めることを考えていました。
結婚して他県に引っ越すことが決まりそうな時だったと思います。
私は新卒初めての就職で、他の職場との比較なんてもちろんしたことがありませんでした。
新人達は仕事開始1時間前に出勤して情報収集したり、残業も当たり前でしたがそんなものかと思っていました。
師長さんが患者さんの温度板をチェックしながらみんなの記入漏れや記入の仕方に文句をつけてテーブルに投げ出すのも、そんなものかと思っていました。
(温度板は看護記録とは別に体温や血圧やその他観察項目もまとめた表になったもので、当時はパソコン管理でなかったので大きめの板にその表を挟んでいました。)
師長さんはみんなと同じ仕事はせずに、でもみんなの仕事ぶりに時々ヒステリックに怒ったりも、、、
他の病院での経験もあったYさんは師長さんの言動にとても怒っていて、
「なごみちゃん!あの師長さんの態度はひどいよ!あれが普通だと思っちゃダメだよ!」
と言っていました。
そんな積み重ねがあり、辞める覚悟をしていったんだと思います。
そして、そんな状況下で「仕事とは生活の為に我慢して働くもの」だという気持ちが確信になっていった。
私の担当指導者だったYさんは、何も分からず職場の雰囲気に飲み込まれていく私にきっちり伝えたかったんだと思います。
病院を去る覚悟をして、残る私を気にかけてくれた。
たくましくやっていけるようアドバイスをしてくれたんだと思います。
私は「理想論じゃなく生活の為に働く」アドバイスを受けて、厳しい大人の世界に足を踏み入れたような気分でした。
あれから20年以上。
3つの病院の病棟や外来を経験し、いろんな診療科でいろんな医療従事者の人達と働いてきました。
大変なこともたくさんありました。
先輩に言われたことはすっかり忘れていたけど、今振り返ってみると心の奥底には残っていたんだと思います。
だからこそ、大変でも何か問題があっても、我慢してやっていくのが仕事というイメージはずっと持ってきました。
私だけじゃない。
みんな大変だけど頑張っている。
職場が変わっても、どこの職場に行っても、ここはいい職場と思える所なんてなかなかない。
どこに行っても人が足りず、時間が足りず、みんな疲弊しながら愚痴をこぼしながら頑張っている。
頑張って、追い詰められて、精神的に病んでしまう人達も何人も見てきました。
私達は何の為に働くのでしょう。
もちろん生きていく為にお金は必要なんです。
でもお金の為だけでなく、やりがいを感じて生き生きと働いている人もいますよね。
お金の為だけと考えるのはやっぱり寂しい。
それだけじゃない満足感や充足感が欲しい。
新しいものを生み出してワクワクしながら働いている人もいる。
その違いは何?
そんな人達は特別で、自分には縁がなく、特別でない自分はずっと我慢して働くものだと思っていました。
でも、働き方は時代と共にどんどん変わっています。
ネットは進化し、在宅ワークは増え、多様な働き方が受け入れられています。
日本中どこからでも、世界中どこからでも働けるノマドワーカーもいます。
仕事はどこの会社に就職するかという発想だけではなく、どう仕事を生み出すか、どんな起業をするか、と選択肢は広がっています。
終身雇用は崩れ転職は当たり前となり、大手に就職してもいつ倒産するかも分からず、絶対的安心感なんてないんです。
副業も複業も広まっています。
今やっている仕事が全てではなく、いろんな可能性があるんです。
もっとやりたい仕事や強みを活かせる仕事、楽しいと思える仕事があるかもしれない。
そこへ一歩踏み出すのは怖いから、多くの人は尻込みして現状維持を選ぶけど、不満が溜まっているのなら他の選択肢も考えてみてほしいです。
定年撤廃の会社もある高齢化社会。
何歳まで働きますか?
今の職場が辛くて我慢しているのなら、あと何十年我慢を続けますか?
私は今、ライフコーチという心からやりがいを感じられる仕事を見つけられましたが、学ぶのを決心するのには怖さがありました。
学びたい、でも仕事にするには厳しい世界。
コーチ一本で生計を立てられている人はほんの一握り。
多くの人は副業としてやっている。
アメリカではそれなりに個人のニーズも高いそうですが、日本ではコーチングの認知度自体がまだ低い。
フリーランスのコーチとしてやっていく為には集客その他なかなかハードルが高いのは知ったので、そこに踏み込むのが怖かったんです。
学びたい、やりたい、けど怖い。
「怖いと思うのは本気でやりたいことだからこそ!」という『世界一やさしいやりたいことの見つけ方』の著書である八木甚平さんの言葉も聞きました。
スクールに入る時、提供しなくても仕事にしなくても私が学びたいことだから後悔しないよう学ぼうと決めたんです。
でも、その決め方は明らかに仕事にしたい気持ちからは逃げ道を作った状態にしていたんですよね。
パートで看護師をしながら副業という道もある。
看護師の仕事もまたやりたくてウズウズすることがあり、選択肢として無くした訳ではないのでまだ先のことは分かりません。
でも現状ではコーチとしてどこまでやれるか、自分一人で全てを決め、集客から事務作業をこなし、コーチングのスキルを学び高め続けながらセッションを提供していくということを、出来る限りやってみたい。
「我慢してやること」ではなく、「やりたいこと」「クライアントさんも自分も幸せになれること」であるこの仕事に出会えたから。
一人でやるということは時間の自由を得られる。
と同時に収入が安定することはなく、うまくいくもいかないも全て自分の責任。
それってきつい。
でも、だからこその喜びもある。
実は就職して2年目の時、ふと
「私は会社に雇われて働くのは向かないかもしれない。」
と思ったことがあるんですよね。
会社のルールと上司の機嫌、人間関係。
一番はたくさんのルールに縛られた働き方というところでしょうか。
夫からすると、私はルールや指示に従う会社に忠実なタイプと見えていたようですが、内心そこに対する窮屈さと反発はあったんですよね。
そこから20年病院に雇われて働きましたけどね。
そして今、一人行ける所まで行ってみようと思います。
私はコーチングを学んで提供したかっただけで、ビジネスとか起業とか何の知識もないですが。
仮にうまくいかなかったとしても、その方がきっと、未来の私が納得出来るから。
やった後悔よりやらなかった後悔の方が嫌だから。
一度きりの人生だから、楽しみながら精一杯生きていきたいです。
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コーチングセッションを通して、
「自分らしくゆるやかに楽しく生きる」
「本心にそった行動でなりたい自分になる」
為のサポートをしています。
忙しい日々の中でも心豊かに過ごしたい。
夢や目標に向かって行動する充実感のある生活がしたい。
一度きりの人生をもっと楽しみたい。
後悔しない人生の為に考え方や行動を変えていきたい。
モヤモヤを解消してスッキリしたい。
そんな思いのある方、質問やセッション問い合わせなどはLINEから気軽に話しかけてください。👇
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