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俳句、短詩

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自分の俳句作品や、鑑賞、思いなど気ままにまとめています。また、短歌などの短詩形作品などについても触れています。
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#詩

✤2024日日俳句 にちにち・はいく✤
6/25 半夏生市原悦子のささやきぬ

✰半夏生(はんげしょう)が間近にあるとは。リアルを見れて感動。しかしこの季語、植物と時候の両方がある、同じ夏に。だから、俳句で使うと「どっちの項目で使ってる?」と句会で突っ込まれる私的にコワい季語💦

✤2024日日俳句 にちにち・はいく✤
6/24 夏至の日や空と海縫ふモノレール

✰夏至は過ぎましたが、季語として詠んでおきたく。暑さはまだしも湿気が(^_^;)時々良い風が来るのだけど。元・海の近くだからか全体に湿っぽい。水分補給を忘れず気をつけていきたいです🚰

✤2024日日俳句 にちにち・はいく✤
6/23 子らのはや飽きてしまひしバーベキュー

✰夜中から凄い雨☔いよいよ梅雨入りとのこと、朝からカルチャー俳句講座なので困る〜(^_^;)幸い雨は小止みになった頃に出られて朝食。バーベキューも夏の季語なのね。さて、これからクラスです☺

✤2024日日俳句 にちにち・はいく✤
6/22 振り向けば満席でありかき氷

✰自治体「俳句入門・初夏講座」、最終回。皆様、有難うございました! 最終回の題は詠み込み「満」。工夫の光った表現と季語の俳句がズラリ。評に熱が入り時間超過、失礼しました^_^;私も「満」で一句。

✤2024日日俳句 にちにち・はいく✤
6/21 街どこか静かよ梅雨の金曜日

✰梅雨入り宣言はされたの? されてないの? その点も天気もモヤモヤな金曜日であります☔。ともあれ、頑張ってお仕事だー🖊

✤2024日日俳句 にちにち・はいく✤
6/20 白百合や鏡の中のピルエット

✰バレエの回転、ピルエット。白鳥の湖などでは主役のバレリーナが32回転するが、いつもハラハラしてしまう💦でも、ピタリ! と決めるのは流石プロ。フラメンコもブエルタという回転をするが1回でも駄目な私😅

✤2024日日俳句 にちにち・はいく✤
6/19 目を伏せて喰らふ弁当ひめぢよをん

✰昨日と打って変わって快晴☀
暑いけど湿気が無くて望ましき夏の姿。
夏は中華をお昼に食べることが増える。
気候的にあのパンチの効いた味と食感は合うんでしょうかね。

十七音の包容力と瑞々しさ:黒岩徳将句集『渦』

十七音の包容力と瑞々しさ:黒岩徳将句集『渦』

煌めきながら切ない、この十七音たちは、この感覚は何なのだろう。
本句集を読み終えての第一印象はそんな感じだった。

青島麦酒喧嘩しながら皿仕舞ふ
強きハグ強く返すや海苔に飯

たとえば、上記の句が表す言葉の組み合わせと映像が与えるインパクト。
そして、季語を重んじながら同時にオリジナルの視点によって作品に立体感を与える季語の独自の使い方。

作中の言葉は静か、巧みな技術。でも、完成した十七音はスマ

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✤2024日日俳句 にちにち・はいく✤
6/18 褒めるとき一言多し花石榴

✰凄まじい雨ですね…☔休みなのでフラメンコの個人レッスンを入れてたのに結局変更😿先生は当日に関わらず快く承諾してくださった。有難うございます🙏せめて句と画像くらいは明るくフラメンコ的?なざくろの花☀

【物語る句】『その時までは』の巻〜「続 夏目友人帳」を基に

【物語る句】『その時までは』の巻〜「続 夏目友人帳」を基に

『その時までは』の巻奪われた友人帳の名の舞えば

 たましい二つ春に溶けるよ

凸凹と妖(あやかし)退治 湯けむり行
 
 雛、孵る夜の月あたたかく

空と海約束の樹にひとり占め 

 少女の陣は夕日に滲む

朽野を呼んではならぬ影重く

 不死の想いの人魚の汀(みぎわ)

満開の桜並木の彼を抱き

 若き祖母座す仮屋の窓辺

無月なる呪術師の会ひそやかに

 廃屋の少年 げんげ田の輪舞

同じ花

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軽やかに、カラフルに:箱森裕美句集『鳥と刺繍』

軽やかに、カラフルに:箱森裕美句集『鳥と刺繍』

雷鳥や刺繍の花のその軽さ

句集タイトルのイメージにもっとも近い作品を挙げるとすれば、上記だろうか。
雷鳥のまるまるとした愛嬌ある姿。
季節ごとに羽の色が違うという雷鳥の特性に「刺繍」という措辞が重なる。
花の刺繍は実際の植物ではない。だからこそその「軽さ」に作者が感じたであろう表現としてのリアリティと発見を読者は我が物として共有できるのだろう。

あるいはこんな刺繍の句もある。

ジャンパーに花

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【自選俳句10句】2023「日日俳句」より

【自選俳句10句】2023「日日俳句」より

対岸柏柳明子

初がらす垂直に時止まりけり
まなうらに四日の海を仕舞ひたる
対岸の翳りはじめし桜餅
あの蝶はあの日失くしたピアスだらう
風が来てサンバはじまる百日紅
去り際のみづいろ揺れてゐるプール
いとうりの知らん顔にて隣り合ふ
途中から白桃になる暗号文
凩に心臓攫はれぬやうに
宿木のささやく昔話かな

note「日日俳句」では、2023年1月1日から毎日・1つの俳句(日によっては2句)を掲載し

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愛とかなしみの背理法:土井探花句集『地球酔』

愛とかなしみの背理法:土井探花句集『地球酔』

こんな日は仲間はづれの雉が好き

この句の中に自分を見る人、あるいは共感する人は、「ここに自分がいていいのか」と思うことが多いタイプではないだろうか。

どんなに大人になっても、一日を呼吸しているだけで難しい日はある。
仕事やお金があるということと関係なしに、絶え間ない隙間風のような精神の飢え。

上記に書いた内容は、言うまでもなく私が普段感じていることである。
だから、おそらく今でもなにがしかの

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【日日俳句】2023年、一日一句の掲載・更新を続けてきて

【日日俳句】2023年、一日一句の掲載・更新を続けてきて

はじめに「日日俳句(にちにち・はいく)」とは、2023年の元日から一日に一つの俳句(および短文と写真)を更新・掲載しているページです(下記参照)。

大晦日までやるので振り返りにはまだ早いのですが、年末は記事を書いている時間がないと思うので💦、12月初旬ではありますが「やってみての感想」などを書いてみようと思います。

なぜ、「一日一句の掲載・更新」をやろうと思ったかもともと非公開の状態で普段か

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