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図書室

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子どもたちが読んだ本、子どもたちに読み聞かせした本を紹介します。 多くはAmazonかTSUTAYAで購入したもの(たまにBOOKOFF)、もしくは公立の図書館で借りたものです。… もっと読む
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2022年10月の記事一覧

【子育て】『きょうのシロクマ』【図書室】

【子育て】『きょうのシロクマ』【図書室】

シロクマとアザラシの日常。
食べる者と食べられる物の日常。

作者のあべ弘士さんは、元旭山動物園の飼育係さん。
25年間カワウソやオオカミなどのたくさんの動物を担当されたそうです。

そんなあべさんが2011年に北極をひと月探検し、シロクマとアザラシの様子をもとに、その時に見たこと、考えたことを絵本にしています。

アザラシを応援したり、シロクマを応援したりしながらお話を書かれたそうで、読み聞かせ

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【子育て】『うみの100かいだてのいえ』【図書室】

【子育て】『うみの100かいだてのいえ』【図書室】

海に落ちてしまった人形の冒険。

人形をかかえた女の子がカモメにえさをあげようとして、誤って人形のテンちゃんを海に落としてしまいました。

「縦に開いて大迫力の『100かいだてのいえ』シリーズ第3弾!」だそうで、細部まで丁寧に描かれ、100階全てがカラフルでした。
10階ごとにいろいろな海の生きものに出会えたり、落下したときに無くしてしまった洋服や帽子を探したりと楽しみながら読み進められます。

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【子育て】『みえるとか みえないとか』【図書室】

【子育て】『みえるとか みえないとか』【図書室】

完全にヨシタケワールドにハマっている次男(と私)。
眠る前の読み聞かせは『みえるとか みえないとか』。

ほかのヨシタケシンスケ本もそうなのですが、大人でもちょっと考えさせられる内容になっています。
正直なところ、子どもが喜びそうな面白い内容ではありません。たぶん。
しかしながら、なにか一生懸命考えながら話を聞いているわが子の姿を見ていると、やはりこういう絵本には、子どもを成長させる力があるのだな

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【子育て】『りんごかもしれない』【図書室】

【子育て】『りんごかもしれない』【図書室】

一つのりんごから広がる想像力。
次々と形を変え、ヨシタケワールドが広がります。

『りゆうがあります』『ふまんがあります』が気に入り、次男が選んだ次の本は『りんごかもしれない』。

見慣れたものでも、見方を変えたり、想像力を働かせれば数限りなく新しい姿を見せてくれます。
長男も次男もよく絵を描いたり、紙工作をしたりしますが、こうした方がカッコいいとか、この方が強そうとか速そうとか、時間があると延々

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【子育て】『りゆうがあります』『ふまんがあります』【図書室】

【子育て】『りゆうがあります』『ふまんがあります』【図書室】

ヨシタケシンスケさんの本を2冊、小学1年生の息子に読み聞かせしました。

『りゆうがあります』
はじめからヨシタケワールド全開の絵と文章。
子どもが言いそうな理由の数々。
読み聞かせをすると「そうそう。」と同調したり、最近お気に入りのツッコミフレーズ「なんでやねん。」をつぶやいたり、まあ楽しく読み進みます。

いや、よくない。
でも、ちゃんと理由は話せるようになってほしい。
だけど、こんな理由をな

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【子育て】『きりぎりすくん』【図書室】

【子育て】『きりぎりすくん』【図書室】

『ルシールは・うま』に引き続き、アーノルド・ローベルさんの『きりぎりすくん』を読み聞かせしました。

「ぼく みちを みつけるんだ。」
と旅にでかけたきりぎりすくん。
旅の途中でいろいろな虫たちに出会い、世の中にはさまざまな生き方があるのを知る、そんなちょっと自分探しのようなお話です。

ローベルさんの作品は、がまくんとかえるくんシリーズも含めて、小さな子どもには少し難しい部分もありますが、考え方

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