- 運営しているクリエイター
2021年2月の記事一覧
(音楽話)62: The Beatles “While My Guitar Gently Weeps” (2016)
【おめでとう】
The Beatles “While My Guitar Gently Weeps” (2016)
2月25日はGeorge Harrisonの誕生日でした。
言うまでもなく、The Beatlesのメンバーだった人。Paul McCartneyに付きまとってバンドに入り、最年少故に特にJohn Lennonから舎弟のように可愛がられ、解散後もRingo Starrとは公私で
(音楽話)61: Joe Brown “I’ll See You in My Dreams” (2011)
【夢の中で】
Joe Brown “I’ll See You in My Dreams” (2011)
Joe Brown。1941年英国東部のリンカンシャー生まれで、50年代に当時流行ったスキッフルを歌ってTV番組に登場、60年代は数々のレコードを制作しミュージシャンとしての才覚をあらわし、70年代はロックンロール、カントリー、ゴスペルなどなんでもアリのバンドを結成、80年代以降はクイズなど
(音楽話)60: Vincenza Pastorelli “Volevo un Gatto Nero" (1969)
【222】
Vincenza Pastorelli “Volevo un Gatto Nero" (1969)
まずは冒頭の動画をご覧ください。一発でわかると思います…そうです、「黒ネコのタンゴ」。この曲、元々はイタリアの曲です。
イタリアのボローニャで毎年、子供の歌のための国際歌唱コンクール「Lo Zecchino d'Oro/ゼッキーノ・ドーロ」が開催されます。これは1959年に創設され
【音楽話】59: Julie London “Evenin’”(1961)
【夜の帳】
Julie London “Evenin’” (1961)
これまでも定期的にジャズのシンガーをご紹介してきましたが、今回はJulie Londonを。
1926年米国カリフォルニア州生まれ。44年に映画女優としてデビューするも、当時の情勢=第二次世界大戦真っ只中。時代的にも作品にもあまり恵まれませんでした。その後結婚ー引退ー出産ー離婚を経て53年に芸能復帰し、今度はシンガーとし
(音楽話)58: ゲスの極み乙女。 ”綺麗になってシティーポップを歌おう” (2020)
【確信犯】
ゲスの極み乙女。 ”綺麗になってシティーポップを歌おう” (2020)
皆さんがどういうイメージを持っているかわかりませんが、断言します、川谷絵音は現代音楽界で、国内外関係なく、頭ひとつ抜けた天才のひとりです。
彼の作り出す音楽はクセもアクも強く、良く言えば「一発で彼の曲だとわかる」、悪く言えば「何を聴いても一緒」。歌詞も捻くれた、歪んだ、ジェンダーレスな響きを纏っていて、一度聴
(音楽話)57: k.d. lang “Barefoot” (1991)
【裸足】
k.d. lang “Barefoot” (1991)
ご存知でしょうか、k.d. lang。1961年カナダ・エドモントン生まれ。幼少期からシンガーに憧れ、最初はカントリー畑のシンガーとして世に出てきました。カナダはもとより米国でも売れ、さらに92年には路線変更したアダルトなシングル”Constant Craving”とアルバム「Ingénue」が大ヒットしました。その後もコンスタ
(音楽話)56: Chick Corea “Livestream Day32 Piano Improvisation Landscape” (2021)
【永遠】
Chick Corea “Livestream Day32 Piano Improvisation Landscape” (2021)
2021年2月9日、Chick Coreaが亡くなっていたことが公式にアナウンスされました。79歳。死因は「最近発見されたレアな形をした癌」だそうです。コロナ禍でも精力的に発信していただけに、非常に残念です。
1941年米国チェルシーの生まれ。4歳
(音楽話)55: Whitney Houston “Exhale (Shoop Shoop)” (1995)
【歌姫】
Whitney Houston “Exhale (Shoop Shoop)” (1995)
「歌姫」という言葉、近年あまり聞かなくなりました。性別を言及することへの難しさ、多様性への配慮などの時代背景もあるでしょうが、明確に誰もが認める「アイコン」が生まれにくい状況になったというのが一番大きな要因ではないかと思います。インターネット、スマホ、SNS、リモート環境…いずれも共通のプラッ
(音楽話)54: Genesis “No Son of Mine” (1991)
【叱責】
Genesis “No Son of Mine” (1991)
この歌のような出来事はなかったし
言われたこともなかったけど
今のあなたは 私をみたら
なんと言うのだろう
あなたに叱責される 気がしてならない
あれから7年 こんな為体ですみません
でももっと あなたと話したかった
+++++++++
僕の生存の 鍵を握る存在に
疑いを持ったことはなかった
疑問といえば いかに正
(音楽話)53: 渡辺真知子 “メソポタミア・ダンス” (1991)
【声こそがすべて】
渡辺真知子 “メソポタミア・ダンス” (1991)
渡辺真知子。比類なき声。
バブル期にTVのカラオケ番組で数々の歌を尽くなぎ倒した圧倒的歌唱力と、ドリフのコントにも出演したくらいのバラエティ対応力を併せ持った人。デビュー当時はアイドル的な扱いを受けつつもブレずに歌い続け、”かもめが飛んだ日””迷い道””唇よ熱く君を語れ””ブルー”など数々のヒット曲(しかも自作)を生み出
(音楽話)52: motörhead “Ace of Spades” (1980)
【処方箋】
motörhead “Ace of Spades” (1980)
時々、無性にラウドな音楽を聴きたくなることって、ありませんか?騒々しく、耳障りで、歌詞云々ではなく音塊をガンガン食らいたい、そんな気分。
コロナ禍での日常を前向きに捉えようとする取り組みや社会の動きは、人間の逞しさというか、姿勢として素晴らしいとは思います。その一方で、処理しきれない有耶無耶やストレス、反吐の類の吐
(音楽話)51: 空気公団 “悲しみ知らん顔” (2009)
【好き】
空気公団 “悲しみ知らん顔” (2009)
空気公団は、1997年に山崎ゆかり(Vo)が中心となって結成されたバンド。メンバー脱退等を受けて現在は山崎のソロ・プロジェクトになっていて、今年(2021)春にはアルバムをリリース予定だそうです。
そこまで熱心ではありませんが、私は1stアルバム「くうきこうだん」(1999)の頃からファンです。山崎の声がとても心地良く、側に寄り添ってくれる
(音楽話)50: The Weeknd “Save Your Tears” (2021)
【ショータイム】
The Weeknd “Save Your Tears” (2021)
日本時間の来週2/8月曜朝、米国で第55回スーパーボウルが開催されます。アメフトのチャンピオン決定戦であり、米国人の多くが熱狂するスポーツ・イベント。今年はタンパベイ・バッカニアーズとカンザスシティ・チーフスの対決です。
私、意外にもアメフトも時々観るのですがここでは詳細は省きます、触れたいのはそこじゃな
(音楽話)49: Blossom Dearie “I Walk A Little Faster” (1957)
【甘くて、苦くて、切なくて】
Blossom Dearie “I Walk A Little Faster” (1957)
Blossom Dearie。
まだ人生の何も知らなかった、高校時代のある日。私の姉がジャズのコンピレーション・アルバム・シリーズを購入してきました。私は最初あまり興味がなかったのですが、たまたま聴かせてもらった瞬間、ものすごいスピードでジャズが私に落下してきました。ビ