2020年11月の記事一覧
(音楽話)20: George Harrison “Between the Devil and the Deep Blue Sea” (2002)
【狭間】
George Harrison “Between the Devil and the Deep Blue Sea” (2002)
11月29日は、George Harrisonの命日でした(1943-2001)。
物静か、皮肉屋、隠遁生活、寡作…彼を形容した言葉の数々は、彼を神秘的な人間に仕立てました。確かにそうだったかもしれませんし、実際気難しい人だったのかもしれない。しかし案外
(音楽話)19: Daryl Hall and John Oates “Possession Obsession” (1984)
【憎愛?深愛?】
Daryl Hall and John Oates “Possession Obsession” (1984)
Daryl Hall and John Oates。多くの方がご存知でしょう。
彼らの楽曲の多くは本人たちーDarylもしくはJohnによるものですが、実は二人の共作はほぼないといいます。彼らにとって楽曲制作の重要なパートナーが、SaraとJannaのAllen姉
(音楽話)17: Bonnie Raitt & John Prine “Angel From Montgomery” (2019)
【豊枯】
Bonnie Raitt & John Prine “Angel From Montgomery” (2019)
温かい黄昏ーーーこの映像を観た時の印象です。
日本では知名度イマイチですが、Bonnie Raitt、John Prine共に米国では大御所、レジェンドです。残念ながらJohnは今年4月に逝去。全米中のメディアが彼を特集し、その死を悼みました。
Bonnie Raitt
(音楽話)16: Mel Tormé “Fascinating Rhythm” (1963? 64?)
【エンタテイナー】
Mel Tormé “Fascinating Rhythm” (1963? 64?)
「エンタテイナー」という職業があります。weblioによると「歓待する人、もてなす人、(職業的)芸人」。しかし現代において万人が認める「エンタテイナー」は明確には存在しないように思います。というのは、これだけ趣味嗜好が細分化された世界では、みんなの共通の娯楽は事実上存在しませんし、そんな娯
(音楽話)15: Frank Sinatra feat. Ella Fitzgerald “The Lady Is A Tramp” (1967)
【痛快】
Frank Sinatra feat. Ella Fitzgerald “The Lady Is A Tramp” (1967)
邦題”レディは気まぐれ”。”Tramp”は基本的に「浮浪者」という意味。スラング的には「身持ちの悪い女」なんて意味もあったりします。タイトルだけだとなんともヒドいですが、この曲の邦題は上手だと思います。こういう言葉の選び方、先達の方々は本当にお洒落で素晴ら
(音楽話)14: 槇原敬之 ”銀の龍の背に乗って” (2014)
【居場所】
槇原敬之 ”銀の龍の背に乗って” (2014)
マッキーもまた、最早説明不要でしょう。現在のJ-POPにおいて彼ほど聴きやすい発声で圧倒的な歌唱力を持っているシンガーは、中々いません。
娯楽という非常に広大な守備範囲において、映画にせよ、アニメにせよ、ゲームにせよ、SNSにせよ、それらの中に音楽は今も昔も入っています。しかし今現在、音楽はそれら各分野を彩るそれ以上でもそれ以下でも
(音楽話)13: Postmodern Jukebox feat. Morgan James “It’s a Man’s, Man’s World” (2014)
【温故知新】
Postmodern Jukebox feat. Morgan James “It’s a Man’s, Man’s, Man's World” (2014)
数年前、YouTubeでたまたま見つけたとある動画に私は釘付けになりました。それは女性シンガーがジャジーな編成のバンド・サウンドに乗せてAerosmithの”Dream On”を歌っていたものでした。
“Dream On
(音楽話)12: Keith Jarrett Trio “When You Wish Upon A Star” (1986)
【先生】
Keith Jarrett Trio “When You Wish Upon A Star” (1986)
先日、非常に心配なニュースが流れてきました。「キース・ジャレット、脳卒中で再起不能か」ージャズ・ピアニストのKeith Jarrett(75歳)が、2018年に2度の脳卒中を発症して以来身体の一部が麻痺し、懸命のリハビリも左半身の一部が今も動かない状態。現状では片手でしか演奏で
(音楽話)11: Patti LaBelle “Love, Need And Want You” (1983)
【多様性】
Patti LaBelle “Love, Need And Want You” (1983)
Patti LaBelle。1944年、米国ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれ。62年にコーラス・グループThe Blue Bellesとしてデビュー。ブラック・コンテンポラリーな楽曲だけでなくロックやソウル、R&B、ゴスペルなど多ジャンルな音楽性で一目置かれる存在になります。77年か
(音楽話)10: Gene "As Good As It Gets" (1999)
【望みは 望まなければ 望めない】
Gene “As Good As It Gets” (1999)
https://www.youtube.com/watch?v=_zRoLH8LmIM
Geneと書いて「ジーン」。某LDHの「ジェネ」ではありませんのであしからず。
ブリット・ポップー90年代、英国を席巻したブリティッシュ・ロックたち。代表格はご存知の方も多いであろうOasisとBlur。
(音楽話)09: 美空ひばり “民謡メドレー(斎太郎節〜久保田節〜佐渡おけさ〜相馬盆唄)” (1970)
【奇跡、驚異、雄大】
美空ひばり “民謡メドレー(斎太郎節〜久保田節〜佐渡おけさ〜相馬盆唄)” (1970)
https://www.youtube.com/watch?v=33hLon-_iKM
美空ひばり。この歌唱を聴いて「化け物…!」と思わない方がどうかしてる。
不世出の歌手・美空ひばりーーーと散々、皆さんも耳にしたことがあると思います。比較的若い世代の方は”愛燦燦”や”川の流れのよう
(音楽話)08: XTC "The Disappointed" (1992)
【失望】
XTC “The Disappointed” (1992)
https://www.youtube.com/watch?v=ZG3YTqOlIkI
曲の解説は正直どうでもいい。
私は心底、アメリカに失望しています。こんなに彼らに失望したことはない。
なんだかんだいって希望や憧れを抱いていた国。それが幻想だと分かってはいてもどこか期待していた国。民主主義だの自由主義だの散々強く推し