【うたかたの日々のために。】No.11 「挑戦」

　毎日文章を書くことに、どれだけの意味があるのかはわからない。ただ、ひとつひとつの文章にそれほど大きな力はなかったとしても、それらが幾千もの数となって連なっていったときに、星座を描く星々のように、巨大な物語を浮かび上がらせることもあるのかもしれない。今年に入ってから始めたこの毎日文章を書くという挑戦は、いまの自分にとってはどうしても必要なものだった。この挑戦を始める前は、何かをしていても、誰かと会っていても、いつもどこか空虚な気持ちがあった。なぜなんだろうと掘り下げていったときに「自分の文章を書くことができていない」という答えにたどり着いた。誰に依頼されるわけでもなく、ただ己との約束のためだけに書く。そんなことをやってみたかった。はじめは苦行だったけれど、今ではこの行いが、血となり、肉となって、僕の感性をかたち作ってくれているようにも思う。まだ、志半ば。自分の文章を追求する挑戦は続いていく。（狭井悠）

《今日のぼんやり》

　毎日更新206日目。なんだか、2018年はずいぶんと変化の大きい１年だったなと思う。万事順調に、個人事業を拡大していくことができた。今年の前半には、ゆるやかな成長に終始してしまう地元の環境に飽きを感じ、今年の後半に「東京に拠点を持つ」という決断をして、狭井悠の個人名義でいろいろな挑戦をした。その結果、今度は風呂敷を広げすぎて、周りに心配をかけるような事態もあった。けれど、2019年は、全方面で腹を括ってやるしかないだろう。自分の中にある、これからの人生の方向性を決定づける「核心」の正体を、この正月の間にじっくり観察しようと思っている。酒を飲みすぎてあたまが鈍っている。文章を書きながら調子を取り戻しているところだ。

　今日もこうして、無事に文章を書くことができて良かったです。

　明日もまた、この場所でお会いしましょう。

　それでは。ぽんぽんぽん。

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