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コンテンポラリーダンサーの旅

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コンテンポラリーダンサーの人生を振り返りながらまとめて行きたいと思います。海外生活や、ダンスの事情、日本を飛び出て20年以上をどう過ごしたのかをできるだけ書きたいと思ってます。
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2020年3月の記事一覧

ダンスのオーディション

ダンスのオーディション

オーストラリアからイタリアに来て、さらにクラシックとコンテンポラリーダンスを学び、その頃には20歳になっていました。これ以上は学校を続けるわけには行かず、そこから仕事を探す旅に出ました。

ダンスの仕事(コンテンポラリーでもクラシックでも)ってどうやって手に入るのかというと、オーディションを受けるのです。芸能関係などでは、よくあるのではないでしょうか。例えば、映画のキャスティングがあれば、その役を

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ダンサーのストレッチは凝りほぐし

ダンサーのストレッチは凝りほぐし

さて、世界の今の状況(コロナさん)は国によって様々ですが、フランスはついに家に閉じこもりになりました。書類がなければ外にもでれず、出ても1時間以内の運動だとかです。ダンサーにとってのコンディションは最悪です。

今、あまりできる事はありませんが、ダンサーがよく行っているコンディションの整え方を少し書きたいと思います。

ダンサーにとって体のコンディション作りとはなんなのか。これは以外とわかりにくい

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接触が常識であり、表現である

接触が常識であり、表現である

フィジカルコンタクトはどう思いますか?

日本はやはり他人と接することが少ない方の国ではないでしょうか?ただ、日本にいた時の自分は海外に出るまで、そうは思いませんでした。

それもそのはず、日本を出たのが10代。ディープな性行為などの青春を知る前に日本を出たのですから、それは当たり前でしょうが、それでも普通の生活の中での話を踏まえて考えたいと思います。

ダンスはパートナーと密着することが多々あり

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若いうちの苦労は買ってでもやれ

若いうちの苦労は買ってでもやれ

海外留学は、本当に様々な経験ができる。それは、自分の目標の為に大きな第一歩を踏み出すという意味でも、自分の殻を破る環境に身を置くという意味でも、大切な歩みになると思う。

見知らぬ場所に赴く。これは海外じゃなくても、勿論、日本の中でも可能であり、海外がいいと言うわけではありません。じゃあ、何故に海外に行けば箔がついたような感覚で他人から捉えられるのだろうか。

それは簡単に言うと、「言葉も人種も文

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ダンスの動きと柔軟性

ダンスの動きと柔軟性

基礎がどうとかいう文章を書いていて思ったのにもう一つダンス的な項目を思いついたので書いて行こうと思います。

それは、柔軟性についてです。

自分を卑下して、かまって欲しいという気は全くありませんが、自分はダンサーには不向きな硬さでした。うちの学校に、今では海外の大きな劇場でソリストをやっているバレエダンサーで、スラっとした脚と爪先、柔らかく、顔も小さい。最強の身体を持った子もいたものです。

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ダンススタイルは勝手に付いてくる

ダンススタイルは勝手に付いてくる

オーストラリアに到着し、新しい経験だらけの日々。掻い摘んで書くと、こんな感じです。

「日本とは違う文化に迷う。初めてのホームステイで騙されそうになって、その後1週間ほど16歳の自分はホテルで言語も喋れないままサバイバル。学校が始まって卒業までの2年間で14回ほど家を引っ越し。一人暮らしで料理を頑張る。自転車で片道30分ほどの結構な坂もある場所をほぼ毎日通学する。」などです

やはり掻い摘んで書く

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バレエという習い事の延長戦

バレエという習い事の延長戦

よく言われる、「習い事」ってなんなんでしょうね

子供の頃に習い事、好きな行事を率先して学ぶ。これは自分の本質を少なからず導き出してくれるモノだと思いたい。

これをやってみたい、興味がある。理由は様々ですが、やらなければいけないではなく、子供ながらに自分が進んで行うことだと思いたい。両親や周りから強制されたものでなければですけど。

前に書いた通り、自分はバレエ教室の息子。でもバレエを強制された

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