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メーデー。終焉が刻む前に。
<ミドラスの魔術師編> #創作大賞2024 #ファンタジー小説部門 プロローグ:銀木犀が見たの悪夢 【人統暦429年】 僕は、国の命令で戦争に向かった。 辛かった。 僕は貴族…
メーデー。終焉が刻む前に。
<ミドラスの魔術師編> #創作大賞2024 #ファンタジー小説部門
プロローグ:銀木犀が見たの悪夢
【人統暦429年】
僕は、国の命令で戦争に向かった。
辛かった。
僕は貴族制や政略結婚などがまだ残るこの<ゲステア>の世の中で自由結婚を勝ち取り、幸せの日々に浸っていた。
そんな夢のような日々など、あっけなく崩れる。
戦争に行け。と通達が来た。
その通知を見て、妻は酷く悲しいんだ。
「なんで…う
【小説】終焉。僕は君らとこの物語を変えられるの、かな?7
第六章:豊穣の女神。そしてこの世界のお伽話。其の三
昔あるお城に一人の王子様が居ました。
その王子様は頭がよくて強い人でした。
ですが、そのような人でも悩むことがありました。
それは、毎日のように来るお見合いの話についてです。
何度断っても、しつこく手紙を出してくる貴族に対して王子様はうんざりしていました。
なぜ王子様はお見合いの話を断るのか。
それは、簡単な話です。
王子様は貴族の思惑を知って
【小説】終焉。僕は君らとこの物語を変えられるの、かな?3
第二章:豊穣の女神。そしてこの世界のお伽話。其の一
「ねぇ***今夜の寝る前のお話はなにがいい?」
「うーん…お母さんが何か決めてよ!お母さんが好きな話を聞きたいよ僕は」少年は布団に入りながら母に言った。
「わかったわ、んー。じゃぁ、豊穣の神様のお話なんてどうかしら?」銀に輝く綺麗な髪を降ろしている、母親らしき人物が優しい声で言った。
「なにそれ!ほしようのカミサマ?面白そう!聞きたい!」少年は
【小説】終焉。僕は君らとこの物語を変えられるの、かな?
開幕章:夜に輝き空亡の悪夢
光が瞼の裏まで届く。僕はその光で目を覚ます。
だが、今は朝ではない。夜だ。
誰しもこの光を目にした瞬間冷や汗が出るだろう。
いや、それ以上か?
何故かって?
僕が目にした光は太陽でも月でもない絶望が放つ輝きだからだ。
遠方には街が見える。
その絶望は紅くゆらゆらと煌めきながら、街全体を照らし堕ちていく。
人々が逃げ出す。
その街の人々を百鬼夜行の妖怪としたら…百鬼夜行