如月々 椋呂(きさらら むくろ)

ライトノベルが大好き。 Keyの超ファン。 座右の銘は「お前を否定するってんなら!それ…

如月々 椋呂(きさらら むくろ)

ライトノベルが大好き。 Keyの超ファン。 座右の銘は「お前を否定するってんなら!それを超えるくらい俺が!おまえを肯定するッ!」です。 尊敬する人はルーデウス・グレイラットです。 小説家に憧れています。

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【小説】終焉。僕は君らとこの物語を変えられるの、かな?7

第六章:豊穣の女神。そしてこの世界のお伽話。其の三 昔あるお城に一人の王子様が居ました。 その王子様は頭がよくて強い人でした。 ですが、そのような人でも悩むことがありました。 それは、毎日のように来るお見合いの話についてです。 何度断っても、しつこく手紙を出してくる貴族に対して王子様はうんざりしていました。 なぜ王子様はお見合いの話を断るのか。 それは、簡単な話です。 王子様は貴族の思惑を知っているからです。 貴族の人達は、どうにかして娘を嫁がせ、自分の立場を安定させようと

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      第五章:一歩を。 「ここは…」意識が回復し始める。 見たことのある天井だ。 僕は状況確認しようと体を起こそうとするが、 視界がグワンと揺らいだ。 「うっ…、、、干渉の…反動…か…」眩暈がした。 そして僕は、酷い車酔いの様な状態になり。その場に崩れ、戻してしまった。 立ち上がれない…!命の危機を感じた。 すると、後ろから扉が開く音が聞こえた。 「きゃッ!?」扉の向こうから来た人物は短く叫んだ。 「だだだだ、大丈夫?!の訳無いよね!!犀兎!?しかっかりして!」彼女は凄い勢いで近

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        第四章:星のシナリオ 大地はえぐれていた。周りは業火が炎々とこの地を侵食している。 意識が朦朧とする。上手く体に力が入らない。それに右目が開かない。 能力の使い過ぎで潰れたのだろう。 頑張って立ち上がってみる…そこには。 「よぉ…犀兎。気が付いたか、なにそんな驚いた顔をしているんだ?」 「いや、だって怪我が…」桑棘の姿は悲惨だった。頭から血を流し、服は擦れ、利き手の右手は力を無くしダラりとしていた。 桑棘が近づいてきた。左足が不自然だ。足が逝ったのだろうか。 「なに、これく

        • 【小説】終焉。僕は君らとこの物語を変えられるの、かな?4

          第三章:豊穣の女神。そしてこの世界のお伽話。其の二 この星には大きく分け二つの力がある。 一つは、科学だ。この世界の科学は「相手を蹴落とし、蹴り落され」を繰り返し進化していった。 そして、二つ目は「星脈」から力を得て戦う者たちだ。 「星脈」それはかつてこの世界に生れし神が、己の力をこの星に注ぎこんだことにより生まれたものだ。その「星脈」は一部の人間にも影響を与えた。 そして、その影響を受けた者たちを「星生を受けし者」と呼ぶ。だが、この何千以上という歴史の中で「星生を受けし者

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          第二章:豊穣の女神。そしてこの世界のお伽話。其の一 「ねぇ***今夜の寝る前のお話はなにがいい?」 「うーん…お母さんが何か決めてよ!お母さんが好きな話を聞きたいよ僕は」少年は布団に入りながら母に言った。 「わかったわ、んー。じゃぁ、豊穣の神様のお話なんてどうかしら?」銀に輝く綺麗な髪を降ろしている、母親らしき人物が優しい声で言った。 「なにそれ!ほしようのカミサマ?面白そう!聞きたい!」少年はバッと手を挙げ声を出した。 蝋燭が微かに揺れる。 「こーら、***夜なんだから大

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          【小説】終焉。僕は君らとこの物語を変えられるの、かな?2

          第一章:銀木犀の夢 「あぁあッ…!」僕は布団から飛び起きた。 全身の毛穴から汗が出る。体は震え。視界は涙で滲む。 「はあはぁ…あぁあ…」呼吸が荒い。 僕は頭を抱える。 「僕は死ん…ああぁぁぁああぁ」 後ろから足音が聞こえてきた。 足音の主は、僕の後ろにしゃがんだ。 そして、僕の震える体に手をまわし軽く抱きしめた。 「大丈夫。犀兎は生きてるよ。」優しい声だ。その手はとても温かい。 「ここは…?」 「犀兎の部屋だよ。だから安心して。」 「あぁ…そっか…」 「今回は…何を見たの?

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          開幕章:夜に輝き空亡の悪夢 光が瞼の裏まで届く。僕はその光で目を覚ます。 だが、今は朝ではない。夜だ。 誰しもこの光を目にした瞬間冷や汗が出るだろう。 いや、それ以上か? 何故かって? 僕が目にした光は太陽でも月でもない絶望が放つ輝きだからだ。 遠方には街が見える。 その絶望は紅くゆらゆらと煌めきながら、街全体を照らし堕ちていく。 人々が逃げ出す。 その街の人々を百鬼夜行の妖怪としたら…百鬼夜行の最後。 太陽から逃げる妖怪のようだ。 太陽。それは陽光の元生きる。生きとし生け

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