見出し画像

英国のナイトタイムエコノミーが萎んでいるそうです。2022年の夜の経済規模は6兆3千億円もありましたが昨年は32%も減少!新型コロナの影響で生活習慣が変わったのが原因のようですね・・・

こんにちは、DJムッチーです。
イギリスのナイトタイムエコノミーが一昨年から32%も萎んでしまったようですね。イギリスは、2016年頃から行政が主導してナイトエコノミーの拡大を図って来た国です。ロンドン市役所にはナイトシーザーという役職を設けて、街のナイトライフの振興に取り組んでいました。当時のロンドン市のナイトエコノミーの規模は260億ポンド(約3.7兆円)で無視できない大きさだったのです。そのためにロンドンオリンピックを契機に週末の地下鉄を24時間運行にしてナイトチューブって呼んでナイトエコノミー拡大の起爆剤にしようとしました。日本もこれに続こうとしたようですが、大胆なことはできなかったようです。

ナイトシーザーのエイミー・ラメ 2017年頃 Time Out Tokyoより

ロンドンのナイトシーザーが望んだ夜の世界は

ロンドンのナイトタイムエコノミー再生のため、陣頭指揮とるナイトシーザーとしう役職を任命されたエイミー・ラメさんは当時、「警察や酔っ払い、地方自治体、住民など、様々な人と緊密に連携し、どんなナイトライフを目指すべきかを考えています」と語っています。
彼女が掲げていたビジョンは、夜の街が日中と同じくらい活気に満ち、開かれている姿です。夜型の人でも、朝食までの間にディナーに出掛けたり、ショーを観に行ったり、博物館で恐竜の骨を観察したり、ジャズコンサートに出掛けたりできなければいけない。そうすれば、パーティー好きも、日中ずっと働き詰めの人もロンドンを最大限に満喫できるはずだと言ってました。
ラメさんの考えるナイトタイムエコノミーの定義はかなり幅広くて、荷物の配達からゴミ収集、リサイクル、製造業、運送業、バー、クラブ、劇場、交通まですべてが含まれると考えていたのです。「人が日中に行っていることとまったく同じです。ただ時間が夜なだけです」。その結果の顕著な例がが、金曜と土曜の夜に24時間運行する地下鉄の出現なのでしょうね。

新型コロナのおかげて萎むナイトタイムエコノミー

新型コロナを体験したイギリス市民は、ナイトタイムの生活を変えてしまったようです。ラメさんが計画した日中と夜の同一化は、ロックダウンと感染対策、感染予防と免疫力の向上活動によって吹き飛んでしまいました。そしてコロナ禍が明けてロックダウンがなくなってもその生活は変わろうとしていません。新型コロナから抜け出して普通の生活に戻ったのは、日本よりも随分早かったイギリスですが、今までのようなお酒との接し方はしなくなったようで、まるで戦争の後に深く反省するヨーロッパ人気質丸出しのような感じです。Dry Januaryが顕著な例ですね・・・(下のリンク記事参照)
若者は友達と集まる時は、友達の家か出かけてもパブどまりで、かつて若者で賑ったナイトクラブやバーには出かけないそうです。
(日本スタイルの居酒屋はレストランとして人気のようです・・・)
また、ナイトタイムエコノミーを支える飲食店は、日本と同じで中小零細が中心。コロナ禍で打撃を受けて倒産に至る例も少なくないそうです。
その結果、イギリスのナイトタイムエコノミーの規模は一昨年6兆3千億円もありましたが昨年は32%も減少してしまったそうなんです。

昭和の学生パーティーぽいですね ロンドン

日本のナイトタイムエコノミー

注意しないといけないのは、イギリスと日本の昼と夜の感覚です。イギリスは高緯度にある国で、夏は「Light Night(光の夜)」と呼ばれて、夜10時ごろまで明るいのです。こういう国の夜と日本の夜とは随分違うと考えていただいた方が良いと思います。また、イギリスは既に多民族国家で、白人の比率が40%を切っています。つまり、いろんな生き方の人が居るのです。
これに対して、日本は首都圏の中心は不夜の地域もありますが、私の住んでる地方都市、神戸では夜8時過ぎると中心地を少し外れるだけで人がほとんどいない状態になります。これはコロナ禍の前からです。
既にJRは最終電車の時間を早めてますよね。やはり、日本もコロナ禍で生活習慣が変わったのでしょう。大阪の北新地あたりでも電車で帰る人が増えて、タクシーの需要がなくなっているようです。そして日本もイギリスと同様に、ナイトのお店は中小零細企業が支えています。コロナ禍の補助金の方が、現実の売上よりも多かったというお店も結構あって、補助金が終わると短い期間で閉店になるお店が多くなっています。

新しい価値観のZ世代の人達は、おそらくナイトエコノミーという考え方をしないでしょう。免疫力をあげるために食事には気を付けて、夜は睡眠をとる方を選びそうな気がします。
飲食業の高齢化に伴って、お店が減って均衡がとれるのでしょうかね?
若い人には、豊かな夜の食文化も体験してほしかったなと思います。
と言うわけで、日本のナイトタイムエコノミーモイギリスと同じ方向を向いていると思います。

客足は戻ってるが、早く帰るひとが多い

ただ、ライブやコンサート、お芝居に出かけた帰りに、余韻を楽しむために食事したり少しお酒を飲んだりできる遅くまでやってるお店が少ないのには困ったなと思いますね、開いてるのは居酒屋さんかバーですからね・・・

どこの国でも大都市では、インバウンド向けにナイトツアーを実施しているようです。前に記事に書きましたが、東京ではスナックを体験するツアーが人気を得ています。でも、これはナイトエコノミーの拡大にはつながらないでしょうね。
やはり日本人は早寝早起き、朝活やって。お花見行って、健康第一がいいのかな?

Dry Januaryについて詳しく知りたい人は次の記事を読んでください。

インバウンドに人気のスナックツアーについて知りたい人は次の記事を読んでください。

それでは今日はこの辺で失礼します。
話のネタに困ったら使ってくださいね。

皆さんからのサポート心よりお待ちしています。。。
よろしくお願いします、
スキとフォロー、コメント、とてもうれしいです。 

じゃあまたこの次
DJムッチーでした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?