今日7月1日は、京都の祇園祭が始まる日。そして今日は関西ではタコを食べる風習がある半夏生。精のつくタコを食べて1か月続く祇園祭を乗り切りましょう。

こんにちは、梅雨明けが待ち遠しいDJムッチーです
今日7月1日は、京都の祇園祭が始まる日です。祇園祭は、各地の夏祭りのように山鉾巡行（やまほこじゅんこう）が終わったら祭は終わりと思ってらっしゃる人も多いと思いますが、じつは毎年７月１日の吉符入から31日の疫神社夏越祭まで、延々１か月にわたって続くお祭りなんです。
先祭が7月17日、後祭が7月24日で、この両日に祇園祭の象徴的な行事である山鉾巡行が行われます。

今日1日は、山鉾巡行で先頭を進む長刀鉾の稚児が八坂神社を参拝して、祭りの無事を祈る「お千度の儀」に臨みました。
「お千度の儀」は、稚児が祭の無事を願って八坂神社を参拝する儀式で、境内の外をゆっくり3度回ります。ゆっくり3度回ったことで千回参拝したことになるとされているというのが、何とも人間味があっていいですよね。
1か月間、神様に寄り添って過ごすというのも、いにしえの京都に相応しい夏の過ごし方ですね。
今年の夏は、祇園祭を楽しみに京都へお出かけしてみてはいかがでしょう？

祇園祭にまつわる面白いしきたり

祇園祭についての詳しい知識は、大勢の京都を愛する方々が発信されているので、そちらをご覧いただくとして・・・・
京都の企業でに就職して京都で2年暮らし、4年間京都のラジオ局でパーソナリティーを務めた僕が仕入れた、祇園祭の面白いしきたりや風習をご紹介しますね。

祇園祭りで「きゅうり」は食べるべからず
由緒ある料理屋さんの女将さんに教えて貰った話では、昔の京都では祇園祭りで「きゅうり」を食べてはいけないと言われたそうです。
それは祇園祭りの氏神様の八坂神社の家紋が、輪切りにしたきゅうりの断面にそっくりだからだそうです。
このことから京都の町衆は昔から祇園祭の時期には「きゅうり」を食べないしきたりがあったそうです。
今ではこの事もあまり知られていませんから、新しい料理店では普段どおりきゅうりが使用されているようです。
しきたりを復活してもらいたいと思うのは、僕だけでしょうか？
因みに、歴史好きならお気づきでしょうが八坂神社の家紋は、織田信長の家紋と同じです。

八坂神社の家紋

祇園祭りの粽（ちまき）は食べられません

祇園祭りではかかせない粽は、山鉾ごとに独自の粽が売られています。
粽は笹で作ったお守りで食べられません。お守りとして家や店、会社の大事な場所に置かれます。
この粽は“家内安全”や“無病息災”など厄除けの意味合いが強く、粽への人々の思い入れは特別なものがあります。

ところが、料理屋では八寸やご飯物、菓子として食べられる粽を頂けます。
中身も様々で、鱧寿司や鯛のお寿司、さらには胡麻豆腐や自家製のわらび餅などいろいろです。この粽を巻くには熟練が必要で、特に京都の料理人は祇園祭の季節になると、粽を巻く機会が増えるのでした。

そして今日は半夏生

半夏生というのは、田植えを終えた体を休めて英気を養う休養日のようなもので、日本独自の暦である『雑節』のひとつです。
半夏生は最近まで農作業の大切な節目とされていました。この時季は「半夏雨（はんげあめ）」と呼ばれる大雨になることが多いので、田植えは夏至のあと半夏生に入る前までに終わらせるのが良いとされていました。それまでに田植えを終えないと「半夏半作（はんげはんさく）」といって、収穫が半分に減ると伝えられてきたそうです。
田植えを終えて、半夏生の日には休んで、タコで一杯飲むという風習が西日本、特に関西には定着していたようです。
因みに、半夏生とは薬草やこの時期に花が咲く雑草の名前なのだそうです。

なんでタコをたべるの？
上方落語「金の大国」には、お祝い御前のお寿司を前に「タコ食うもんは、スケベエや言うけど、まあええわ・・」と言って食べるシーンがあります。昔はタコはスケベエになるほどの強壮剤とされていたのです。タコにはタウリンと言う成分がたくさん含まれています。このタウリンは、元気一発リボビタンDにも配合されているほどの強壮剤。関西のタコは夏が旬といいますから、太ってタウリン豊富なタコは、田植えの疲れを癒すのに最適のたべものなのでしょうね。

今日は、ダイエーイチの市です、関西のお店はタコが安いようです。
関西の皆さん、今夜はタコにしませんか？
（もっと早くおしえろ・・・という声が聞こえます）
今日でなくても、夏場の疲れはタコと生ビールで解消してください！

それでは、今日はこの辺で失礼します。
話のネタに困ったら使ってくださいね。

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第二回トークイベントに、沢山お集まりいただきありがとうございました。
開催時間を変えてほしいとの要望をお聞きしましたので、対応しようと思います。
次回開催の日程は後日発表しますので、よろしくお願いします。

じゃあまたこの次
DJムッチーでした。