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経団連会長が「選択的夫婦別姓」の一刻も早い導入を政府に求めたそうです。ビジネスの現場で働く女性には不便や不利益が多いのだとか・・不便や不利益はIT技術で解消できませんか?

こんにちは、水曜日は真面目なDJムッチーです。
先日の記者会見で、経団連の十倉会長が、経団連として初めて「選択的夫婦別姓」の導入を政府に求める提言をとりまとめたことを明らかにしました。
この提言では、夫婦別姓を認めない今の制度は、女性の活躍が広がる中で海外でのビジネスなどの際に支障が出かねないなど、企業のビジネス上のリスクになりうると指摘しているそうです。

このニュースは、数件の朝のワイドショーでも取り上げていました。出演されている女性コメンテーターは、皆さん旧姓(いわゆる通称)で仕事をされている方ばかりで、お困りごとをご披露されていました。
ところがその困りごとの些末なことこの上ない。海外のホテルの予約での本人照合の難しさとか、パスポートの本姓とビジネスネームとの違いを説明するのに手間がかかるとかで、こんな些末なことを言ってるから、選択的夫婦別姓制度は進まないんじゃないかと思ってしまう物ばかりでした。
(実際に些末な障害しかないのかもしれません。)
ファクシミリ―で文書を送信していた時代ならともかく、進化したIT技術を使えば本人認証などは、簡単に解消するはずなんですけどね。
DXが進まない経団連ならではの発言なのかもしれませんね・・・・

急いてはことをしそんじる!

夫婦同姓は日本だけ・・

「夫婦同姓を義務付けているのは日本だけ」という国際基準からの乖離を理由に、選択的夫婦別姓を求める声が上がるのは理解できないでもないです。
しかし、日本には戸籍制度があり、選択的夫婦別姓と戸籍制度は密接につながっていることを考えれば手放しに賛成はできません。
戸籍制度を実施しているのは、全世界で日本、台湾、中国だけです。
戸籍の問題も、やっとマイナンバーカードの普及率が7割強になった状態で、国際基準からの乖離を理由に海外同様の個別登録に変更できるでしょうか? 戸籍制度との整合性からも選択的夫婦別姓はもっと深い議論が必要ですよね!

父を喪った経験からいうと、戸籍によって家族が証明されているというのは、非常に便利で安心なシステムです。ビジネスの第一線にいて腕を振るっている現役世代には気づかないでしょうが、近々訪れる団塊の世代が大量に逝去する時には、戸籍は大きく役立ち、見直されるはずです。
戸籍の根幹をなすのが婚姻です。今後選択的夫婦別姓制度を導入したとして、全国民について同一戸籍の別姓の夫婦とその子の管理方法だけとっても、時間がかかる問題だと思います。
選択的夫婦別姓問題は、もっと時間をかけて全体の整合性を見ながら検討すべきですね。
経団連も制度ができれば、人は変わるというリベラルチックなお考えでの提言しょうが、もう少しこれまでの経緯や社会の在り方などを鑑みたコンサバティブな制度検討をお考えいただきたいと思います。

海外は本当に夫婦別姓なのか?

夫婦別姓の議論で、良く話題になるのがフランスです。フランスは夫婦別姓を採用している国ですが、妻が夫の姓を名乗るという慣習があって、その上に成り立っている制度なのです。また、ドイツは原則として夫婦同姓で、さまざまな事情を考慮して別姓を採用することも出来るのです。
このように、氏姓の選択には国ごとの慣習が根差しているのです。

フランスでどうして妻が夫の姓を名乗る慣習が残っているかというと、フランスの上流社会では、女性はマダム○○と呼ばれることがステータスになっているからなんです。(○○はもちろん夫の姓です。)
これはイギリス、アメリカでも同様で、ミセス〇〇はと呼ばれるのは上流社会ではステータスなんです。
欧米の上流社会では、夫婦は同姓が当然なのですね。
(良家の奥様・・・的な感覚なんでしょうね)

海外では、国々に慣習を踏まえて選択的夫婦別姓や夫婦別姓を採用されています。日本がやろうとしているように、今までの物を全て壊して新し制度を作るというリベラル的な手法は、大戦後の混乱期ならまだしも現代においては、賢明な方法ではありません。

マダム・テオドール・ゴビヤール  エドガー・ドガ作

同姓家族が必要な人々はたくさん

選択的夫婦別姓の問題を検討する時、日本の家制度に焦点が当てられます。当てているのは、育ちの良いエリートたち。
人間というのは、経験を投影して社会を理解する傾向にあるので、心が通じていれば、家族は別姓でも構わないという不思議な意見で、選択的夫婦別姓を肯定しています。
しかしです、以前にも記事に書きましたが、貧乏で生活が苦しい人達にとって、頼りは家族なのです。家族は同じ氏を名乗り、一緒に住んで、福祉サービスを受けるという、貧乏だった昭和の状況がそのまま残っています。
彼ら(僕ら)は、家族が別姓なんて考えたことも無いでしょう。
福祉サービスを受けるには、同姓の家族が重要なファクターになります。
社会が二極化して、富めるものと、貧しきものが顕在化すると、家族の氏姓に対する議論も異なってくることでしょうね。

選択的夫婦別姓制度の制度は、遅々として進めていくぐらいの、慎重さが必要だと思います。急いてはことをしそんじます!

サラリーマン社長だらけの経団連の提言なんて、自身の人気限りの日和見意見に違いありません。婚姻や家族については日本人として恥ずかしくない制度に作り上げていく必要があります。
そうして出来上がった制度であれば、大方の国民は選択的夫婦別姓制度を肯定し従うはずです。

それでは、今日はこの辺で失礼します。
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DJムッチーでした。

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