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#ビジネス
【七転び八起きの四転び目①】
ELECTRIC SHEEPの店長はレゲエのセレクターをしていて、分かりやすく言うとレコードを回すDJね、HIP HOPクルーの一員としても活動していたから、出演するイベントがあったりしたら店の営業が終わってからクラブに顔を出したりすることが多くなった。
お客さんにもDJやシンガー、ダンサーの子たちがいっぱいいたから、自然と友達が増え、気がつけば毎週末クラブで遊ぶようになってたんだけど、まだ旭
【七転び八起きの四転び目②】
流行りの店への葛藤みたいなのが自分の中にあって、その頃はアイリッシュパブみたいなスタイルに対するそれが強かった気がする。旭川にも増え始めていたからね。
そういう店に行ってフィッシュ&チップスとかがメニューにあると注文してみてたんだけど、オーストラリアに住んでた頃に食べていたそれとは違う日本化された料理、既製品を上手に使って。悪くはない、むしろクオリティは高い。
だが気に食わない。そういうのじ
【七転び八起きの四転び目③】
さて、groveの店長はもともと地元のイタリア料理の老舗で店長を任せれていたコだから、料理の技術はしっかりしてるし、店舗管理も経験があるから、BRASS MONKEYの方はそのコに任せても大丈夫だと思っていた。けど、それは大きな間違いだった。
だからこそ任せるべきじゃなかったと今になって思う。BRASS MONKEYの料理や店に対する愛情や愛着なんかがない状態でのスタートになってしまったから。
【七転び八起きの四転び目④】
BRASS MONKEYを残すか、groveを残すかの2択。冷静に考えれば間違いなく前者を残すのが正解だし、それは分かっていた。
けど、そこで邪魔をしたのがプライドと煩悩ってやつで、より良い選択肢を理解していても、それが後退だと錯覚して間違った道を選んでしまう。
もしあのタイミングでBRASS MONKEYを残していたら今の人生はなかったと思うから、それはそれで正しかったとは思うんだけどね、
【七転び八起きの四起き目①】
時系列がハッキリしていないけどせっかくだからハッキリさせないまま箇条書き気分で書いてみる。
確かgroveは全品500円という恐ろしい実験的なアイデアを試してみたんじゃなかったかな。ついでに色んなイベントを打ち出したのもこの時期だったと思う。
とにかく色んなアイデアを思いついたらやってみてなんとか成功を手繰り寄せようと必死だったんだ。
前菜もパスタもピザもメイン料理も全て500円というシ
【七転び八起きの四起き目②】
大した技術もないくせに、場慣れさえすれば日本でもラスベガスでも優勝できるという自信があった。圧倒的に楽観的なこの脳の欠陥こそが才能というものなのかもしれない。
地元のフリーペーパーやSNSでパフォーマンスのコンテストやイベントの文字を見つけたらなんでも良いから出場したり出演交渉したりしてみて、あわよくば賞金を狙う。あの頃の職業はなにかと聞かれたらそりゃバウンティハンター、賞金稼ぎだ。
なに
【七転び八起きの四起き目③】
一般部門のグランプリはフリースタイルフットボールのコが獲得して、自分はアダルト部門のグランプリになった。
20万円貰えるラッキーぐらいに思っていたけど、受賞した後はローカルのテレビ局とか新聞とか雑誌の取材を受けたり、色んな人に声をかけられて、貰った名刺が花札かってぐらいの束になって困惑したりもした。
さらにグランプリおめでとうで終わりではなく、1年間はエゾメンとしてメディア出演したりしなきゃ