記事一覧
11/8 春の思い出と、日記
半年前くらい前に、じいさんが死んだ。死ぬところには立ち会わなかったが、普通に生きて会話をしてから、2ヶ月か3ヶ月が経った後のことだった。実家からやけに電話が来ていて、仕事終わりに電話をかけ直して、死んだことを知った。なんか人間ってのはついこの間まで普通に生きていたのに、いきなりこうやって死んでいくんだなぁと、改めて思った。最後に会った日は、同じテーブルで料理を食べて、じいさんは酒も飲んでいた。それ
もっとみる11/7 深夜に食べたゆで卵が美味しかった
飯浜さんが昨日食べたゆで卵は、目黒部長が作ったものなんですよ。そう説明をすると、飯浜さんはなんでだよと不満そうな顔をした。食っていいのかと思ったじゃん。誰のかわかんねえし。彼はぶつくさとぼやいている。「部長が犯人探してましたよ。絶対自首したほうがいいっす」別にそんな事実はないのだけれど、僕は飯浜さんに適当を言うのが好きだった。まだあるからバレなくね?と笑う飯浜さんは、明らかに焦っている。10月の終
もっとみるPOETRY FES "SPOKEN WORD BOY" 書くことと生きているのこと、ありがとうのこと
2022年の7月7日の記録になる。僕がさっきまで参加していた、POETRY FES "SPOKEN WORD BOY"のことだ。LIQUIDROOMを出て、恵比寿駅に着くまでの道でnoteを開き、1番線の山手線を待つ。手が止まらないうちにと、これを書いている。21時15分。まだ嬉しさが残る。
GOMESSに会いに行った。全然チェックしていなかったのに運良くYouTubeでこのイベントの告知を見か
人生、物語の終わり、神様の宿題、恋と灰
物語を書き始めるのは簡単だと思う。書き始めるのはと書いたのは、始まりと終わりがすぐに思いついたり、美しい書き出しをすぐに見つけられたり、そういうことを言っているのではない。何かを書こうと思い至り、手始めに頭に浮かんだ情景をざっくりと文章に書き起こす。表情が見える。声が聞こえる。じきに世界が美しくない方向へ捻じ曲がる。段落を選択して丸ごと消去する。そして500文字も書いた頃には、だいたいは手が止まっ
もっとみる幸せの定義、そして音楽へ
久々に人と繋がりたくなった。正確には、(文章を書くことを通じて)と続く。わざわざこういうくだらない書き方をするくらいには、自由に書くことに飢えていた。最近は物語を書くことにばかり頭を使っている。あれはキャラクターの奴隷をやっているにすぎない。ここには僕しかいない。辿りつくべきゴールもない。久々にnoteを開いて、そのありがたさを思い出した。
書くことは不幸になりやすい。言葉を選ぶことはそこにある
死ぬほどおもしろい「つまんない」の話
こんばんは。靄篠です。
3月の20日にてれかすくんの新曲「つまんない」が出まして、これがまたよかったんですよ。というわけでまた感想文を書きます。
追記:書くのに3時間くらいかかり、全部で7000文字くらいになりました。
変な宣伝になってしまいますが、てれかすくんの曲がでるたびにだいたい感想文を書いています。てれかすくんの曲が好きな方は気になったら僕の感想文を、僕の文章が気になった方は僕の文章
てれかすくんおめでとうの話
こんばんは。靄篠です。
てれかすくんのテイクシート24、めちゃくちゃ良かったですね。良すぎてびっくりした。タルコフやりながら友達とこれめっちゃいいね〜って言ってたら射殺されました。ファクトリーで音楽を聴いてはいけない。
僕が行けなかったイベントで初めて流れたらしいという情報だけをTLで観測しつつ、誕生日を過ぎてもなかなか上がらないのでうずうずしていたらやっと聴くことができました。yeah。嬉し
未だ終わらない終わりに(2021)
こんばんは。
靄篠でございます。2021年の終わりに、本年を振り返って今年最後の文章としたいと思います。
何かが始まった2020年の終わりに続き、いつからか始まりが終わり、新しい終わりを始めるに相応しい2021年の終わりにすることができました。あの日出会ってくれた友人とは相変わらず仲のいいまま、仲間も増えて有難い限りです。これからも一緒に戦おうな。
始まることに縋り、何かに追いかけられた20
年の瀬と死に方、愛すること
今年が終わってゆく。正確には2021年の元旦から2021年は終わり続けていて、別に今になって突然終わり出したわけではない。それをあと1日を残すに至ってやっと、今年が終わるのだなぁと思う。つまり僕は今、人生の話をしている。毎年毎年、それを繰り返していると思う。最後もきっとそうだ。
人間が好きだ。それを思い出した1年だった。恋愛をまたやっている。友達が増えた。仕事の繋がりを大事にした。結果、バーチャ
2021/11/18 帰り道のこと
少なくとも秋と呼ぶ日々が過ぎ去って、冬と呼ぶかはわからない日々を生きている。寒くなってきたなぁと思えば、感じる寂しさに人間の生きることを思う。TLを毎日のように誰かと誰かの婚姻届が通り過ぎてゆく。二人組を作ってくださいって言われて困る人生をやってきたわりには、世界にはあんだけ二人組を作っても、まだまだ余ってる人がいるみたいだ。誰か世界を救ってあげてほしい。
最近は飲み会も昔みたいにまたやるように
流る雲、背負うあざらし
抱かれたあざらしの目が優しそうに見えるのがつらかった。きっと彼はまだ何処へも行くはずではなかった。育ち大きくなってゆくまで、いつか自然とその時が来るまで、ただそこに居ればいいのだ。流れる雲に想いを馳せるにはまだ、彼はあまりにもやわらかい。
彼の抱く寂しさを思う。幼さそのものである彼に必要なことは、ただ食べて寝ることだ。食べて寝ること以外、赤ちゃんであるそれに僕らが求めることなどなにもないのだ。そ