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「文字」という表現を選ぶ理由と、こだわりについて
先日、友人に誘ってもらって、雑誌『IWAKAN Magazine』の個展に遊びに行った。この雑誌については、次を読んでほしい。
私自身、この雑誌の存在を以前から知っていたわけではない。そもそもの誘ってくれた友人が、前日にカフェで偶然知り合って意気投合したばかりという……まぁ要は、個人的にめちゃくちゃ短期間に情報を一気に詰め込まれた個展だったわけだ。
今回の個展は、最新号である『IWAKA
「話せない」の正体?
自分で言うのもなんだが、私は「協調性が高い」「コミュ力おばけ」だ。とくに高校2年ごろから周りにそう言われ始めて、会社の入社試験で受けた「適正診断」で突出していると数値でも明らかになった。
そして社会人になって以降も、周囲からのその評価が変わったことはない。
だったら私は、さぞ友だちも多くて、たくさんのコミュニティに属しているんだろう……と、多くの人は考えている、と思う。
ところがどっこい
なぜか職場で、話せない
先週末の4月21日をもって、心身の回復のために休養期間をもらうことになった。とりあえず1ヶ月程度を目処にということだが、早くも1週間近くが過ぎている。
今さらだが、職場自体が休暇期間ということもあって、自分だけが仕事をしていないという罪悪感や焦りはない。今のところは。
それに、仕事に向き合おうとすることが若干億劫だという気持ちもある。身体も休み休みでなければ動かせないし、今の私には休養時間
心が壊れて、「カムイ」が遊びに来た
メンタルが壊れた。高層ビルが巨大怪獣になぎ倒されるみたいに、派手な壊れかたをした。自覚するかぎり、人生で初めての経験だ。
涙があとからあとから溢れてきて、そのうちどうして泣きはじめたのか分からなくなっても、止まる気配すらない。泣き慣れていないから、過呼吸になるんじゃないかというぐらい何度も何度も大きくしゃくり上げて、安物の手触りの良くないティッシュで目や鼻を擦りまくる(おかげで目や鼻周りがす
選ぶことの楽しさと、選びかたを知った日
先日、同じWEB記者のかたがたと3人で、仕事終わりに池袋へ赴いた。私以外の2人が一度訪れたことがあるというパスタ屋さんで、夕飯がてらおしゃべりしようと。
時刻は午後6時過ぎ。ちょうど夕飯時の店内は埋まっていて、「しばらくお待ちいただきますが…」と、店員さんが申し訳なさそうに告げる。ただまぁ、3人ともそこまでお腹が空いているというわけでもないし、時間にも余裕はあったので、店の外で並ぶことになっ
芸能人に会いたい、ってどんな感覚なんだ(*編集、追記有)
「誰か会いたい人とかいないの?芸能人とか」
東京に来てから、たびたびこの質問をされる。まぁ一応、そういうことが出来ないこともない職種だからだ。
そんで聞かれた私は、毎回返答に困る。いやぁ本当に、いないのだ。会いたいと思うような人が。
というかそもそも、芸能人に会いたい、ってどんな感覚なんだ。相手はただ人前に出ることが仕事という人間なだけで、他の社会人と一体何が違うんだ。顔の造形、歌唱力
ウチに来るのは「サンタ」じゃない
15年以上も前の幼少期、ほとんどの子どもがそうであったように、私もサンタクロースという存在を信じていた。
毎年、クリスマスイブの夜になると母親は「早く寝ないとサンタさんが来ないよ」と言う。その言葉はあくまでも儀礼的なもので、年が明けたら「あけましておめでとう」と言うのと同じようなものだと、幼心に思っていた。なぜなら、言われずとも姉と私はいつも、夜10時になる頃には寝る体制を整えているのが常だ
将来について悩み悩んだ末の決着のつけかた
2022年8月上旬、東京で文章を書くことを仕事としている知人から、突然こんな風に声をかけてもらった。
「実は今、うちの職場で原稿を書く人が足りていなくて…もときさん、もし良ければ…」
知人とは私の大学時代から、およそ5年ほど付き合いがある。出会った当初、すでに私たちはプライベートでエッセイや詩を書いており、互いがどんな文章を書くのかを知っていた。(実は私の過去の文章にはたびたびこの知人が