小説基礎講座（裏）「みんなが悩む、時系列」。

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森美樹の部屋

●小説の中に流れる時間
小説は、ひとつの世界です。
あなたが作り上げた世界に、登場人物という住民が生活し、登場人物の中の主人公が中心となって物語（主人公の人生）が進んでいきます。
当然、現実世界と同じように、小説の世界にも時間が流れています。
しかし、小説にはテーマがありますから、テーマに添って見せ方を考慮しなければなりません。
恋愛小説なら、恋愛に特化した部分をクローズアップしなければなりませんし、推理小説なら推理に特化した部分を厳選して読者に伝えなければならないのです。
主人公が起床して朝食を済ませ学校もしくは職場に行き授業または仕事をして昼食を取ってまた授業なり仕事をして……、というように逐一タイムテーブルを追うように書くのはご法度です。
恋愛小説なら、誰が好きなのか、どのように好きになったのか、どうして好きになったのか、現在はどういう関係性なのか、知り合ったのはいつなのか、等々、恋愛に関するエピソードを組み合わせて書く必要があります。
ここで重要になるのが時系列です。