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#詩作
191「詩」ひとひら
はらりとひとひら
いちばんはじめに落ちた雪は
どうして落ちようと思ったのだろう
ひらりとひとひら
いちばんはじめに落ちた葉っぱは
どうして落ちようと思ったのだろう
仲間がだれもしらない世界に
ひとひら舞いながら
冬の始まりを
誰よりも早く伝えたかったのだろうか
秋の澄んだ空の欠片を身体中で
受け止めたかったのだろうか
142「詩」立ち尽くしたまま
やりたかったこと
心に描いていたことが
光の腕からこぼれおちていた
それは
片隅で泣いている小さなこどもの
涙をぬぐうはずだった
それは
押しつぶされそうになっている大人たちの
荷物を少しだけ軽くしてくれるはずだった
もしかしたら
今泣いてる人の未来に
ほんの少し温かな風をおくったかもしれない
思い違いや誤解が
妬みや嫉妬に変わると
手がつけられない武器になってしまった
どうしても受け入れた