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境界線を引くことの大切さ

毒親問題を解決するために最も重要なのは、まず「親に傷つけられた」ときちんと理解することだ。
よく「親も大変だったから」とか「私がもっとちゃんとしていれば良かったんだよ」とか「良い思い出もあるから」と言う人がいる。
その状態では、一向に前に進めないだろう。

親との関係は人生の根幹をなしていると言っても過言ではない。
親との関係がその人の基礎を作るからだ。
生まれて初めて出会う人間に、強く影響を受けるのは当然だろう。
親との関係から人間関係の築き方を学び、他者と交流していく。
親に依存しなければ生きていけない子供は、世界の中心が親になる。

うまく自立させてくれる親のもとに育てば、大人になれば子供は自然と世界の中心が自分になる。
しかし、自立させてもらえない親のもとに育てば、いつまで経っても子供の世界の中心は他人(親)になってしまう。
そうすると「親を否定すること=自分の人生を否定すること」につながってしまう。
だから、言い訳(「親も大変だったから」とか)をして、傷ついたことを認めようとしない。
心理学的に言えば、事実の否定だ。

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