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『ガールズバンドクライ』:第11話から見えたこの先の展開
感動の第11話、よき。いや、そうではない。私は全12話構成だと思っていたのだが、全部で13話まであるというじゃぁないか。となると、いろいろと11話で決着がつきすぎで逆に疑問がある。つまり、この物語でリンゴはどこに落ちていたのか?という疑問だ。
リアルとフィクションの間で下記のエントリーで、アニメの登場人物は自身にとってのリアルな世界で生きているので、その物語はフィクションであってフィクションでは
『ウマ娘 プリティーダービー』:奇跡の名馬の物語(前編)
結婚して親となり、子供が成長してきた頃、思わぬ形で親子の話題が合致したことがある。それが『ウマ娘』のトウカイテイオーだ。「事実は小説より奇なり」の典型ともいえるこの物語について、あの時代を知らない人に、少しでもリアルな空気感を届けられればと思い、今回取り上げたい。
ダービーの衝撃『ウマ娘』という作品の存在を子供から初めて聞いたときはその造形とストーリーに驚愕した。しかも、主人公はトウカイテイオー
『ガールズバンドクライ』第10話でのちょっとした気づき
今回の話もよかったよね~の第10話。結果として当たり前だけど、やっぱり仁菜が主人公だとわかった内容だった。個人的には、よく辛抱してこのストーリー構成にしたものだと思うと共に、ちょっとした気づきがあったのでそれを軽く紹介したい。
やっと「猫を救った」主人公『ガールズバンドクライ』の主人公・仁菜には違和感があると下記エントリーで自説を述べた。そこで「実は真の主人公は桃香だ」と大胆な仮説を展開したのだ
『ゾンビランドサガ』佐賀を救うのは誰だ
「アイドル」×「ゾンビ」という革新的イノベーションで視聴者に衝撃を与えた『ゾンビランドサガ』 私のお気に入り作品の1つだ。
音楽活動を主テーマとしながら、これまでに取り上げた『ぼっち・ざ・ろっく!』、『ガールズバンドクライ』、『けいおん!』のどれとも異なるジャンルのこの作品について振り返ってみたい。
魅力度最下位ですが何か?また余談から入りたい。例の都道府県魅力度ランキングで我が茨城県の戦績は凄
『けいおん!』日常系作品に込められた深い人生訓
『ぼっち・ざ・ろっく!』、『ガールズバンドクライ』は表面上はガールズバンドアニメだが、作品ジャンルはそれぞれ「金の羊毛」、「バディとの友情」と異なっている。今回取り上げるのはまた別ジャンルのガールズバンド物、この分野の古典かつ原点とも呼ぶべき『けいおん!』だ。『けいおん!』はどんな物語だったのか、ちょっとした考察を。
最後に勝つのは誰だ?まず余談から始めたい。サッカーワールドカップのメキシコ大会
『ガールズバンドクライ』は「バディとの友情」ジャンルだった(多分)
こんなに視聴者の共感を得られない主人公で大丈夫か?と危うんでいた『ガールズバンドクライ』が「バディとの友情」ジャンルの作品だとわかった第8話。物語の大きなターニングポイントで色々と見えてきたことについて。
主人公への違和感何度も同じことを書いているが、物語の分析には主に下記2つの著書を参考にしている。
『ストーリー ロバート・マッキーが教える物語の基本と原則』
『SAVE THE CATの法
『ぼっち・ざ・ろっく!』はスーパーヒーローの物語へ変わっていく
『SAVE THE CATの法則』によると、数多くの映画はすべて10種類のジャンルのどれかに整理できるという。この考え方を『ぼっち・ざ・ろっく!』に当てはめると現状のジャンルは「金の羊毛」になるが、今後のストーリー展開では「スーパーヒーロー」に変わっていくと予想される。その展開とは何か、その先にはどんな結末が待ち受けているのか?
注:原作マンガは読んでないので、あくまでもアニメのシーズン1を見て
『ゴジラ-1.0』特撮は確かに凄いのだが
アカデミー賞を受賞(視覚効果賞)した『ゴジラ-1.0』がアマプラで配信されていたので早速視聴した。確かに、特撮はすごいよね~
でも、この内容なら劇場でお金を払って見なくてよかったと思いつつ、特撮がすごかったからこそ劇場で見るべきだったかと微妙な感想がわく作品だった。以下、たっぷりとネタバレを含むのでご注意を。
主人公の問題例によって、作品評価は次の参考文献に基づいている。
『SAVE THE
『ぼっち・ざ・ろっく!』のストーリー展開の基本構造
ぼっちちゃんが銀座に進出!というので行ってきたアニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」展、いや~、すげ~人出だった。展示を見ながら『ぼっち・ざ・ろっく!』の人気についてつらつらと考えたのだが、なぜこんなにも多くの人を引き付けるのだろうか?ここで1つの分析例を紹介したい。
ぼっちちゃん大人気!松屋銀座で開催のアニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」展(2024年)、ゴールデンウィーク隙間の平日だし、そんなに混んでない
『ゆるキャン△』のキャラたちは何と戦っているのか?
『ゆるキャン△』は大きく2筋のプロットから構成されている。意外に思うだろうが、メインプロットで描かれるテーマは「戦い」だ。女子高生がゆる~くアウトドア活動を楽しむこの作品で、彼女たちはいったい何と戦っているのだろうか?
『ゆるキャン△』をより楽しむために人気アニメ『ゆるキャン△』(私は原作マンガは読んでいない)についてはみなさんよくご存じで説明不要と思う。2024年4月現在、シーズン3のアニメシ
『葬送のフリーレン』のバトル展開がイマイチなのはどうしてか?
最初に言っておく。異論は認める。が、私は『葬送のフリーレン』のバトル展開はイマイチだと思う。
つまり一級魔法使い選抜試験のことだが、初見のアニメシリーズではここで何ヵ月か見るのを中断したし、3周目に入った今もここで止まっている。以下、「どうしてこうなった?!」のか、いくつかの切り口からの私論。
魔法の描き方は難しい身も蓋もない言い方になるが、結局はこれに尽きると思う。魔法の描き方は難しいのだ。「
『葬送のフリーレン』のキャラクター構成を読み解く
物語を楽しむときに分析の切り口を持っていると新しい発見がある。今回は『葬送のフリーレン』に登場するキャラクターたちの構成について考えてみたい。
作品に共通する典型的なキャラクターこれまでに何度も引用している『SAVE THE CATの法則』によると多くの人から高評価される作品には様々な共通点があり、キャラクター構成もその1つで、作品中に登場する最も典型的なキャラクターは次の5種類だとされる。
『葬送のフリーレン』フリーレンは「ぼっちちゃん」
ハリウッドでプロの脚本家として実績のあるブレイク・スナイダーに『SAVE THE CATの法則』という著書がある。
「ヒットする映画には構成に多くの共通点がある」
と映画の構成作りや脚本検討に役立つ様々なノウハウを伝授してくれる内容だ。
この本では、数多くの映画はどれもが10種類のジャンルのどこかに当てはまると主張している。
以前紹介したが、人気アニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』のジャンルはその10
後藤ひとりは「金の羊毛」を得たか?
君は『ぼっち・ざ・ろっく!』を見たか『ぼっち・ざ・ろっく!』がマイブームだ。TVアニメのシーズン1の3周目を見ながら、結束バンドのアルバムを買ってしまう(タイトル画像)ほどだ。
初めて見たときは、ありふれた低予算の手抜き作品かと勝手な思い込みがあったが、見直してみると当初から気合を入れて作りこんだ作品に思えてきた。視聴者の主観は気まぐれなものである。
『ぼっち・ざ・ろっく!』は放映されたシーズ