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ロングロングアゴー 「今」の話

つい昔の話で盛り上がる。
先日若い頃の芝居仲間から連絡が来た。
自分が芝居を始めるきっかけとなったメンバーの出演する小劇場演劇というかコントイベントに行ってきたという報告だったのだが、
そこからわたしが今年再演? 再再演? された松尾スズキの『ふくすけ』(観たかった!)の話題を振ったら鴻上尚史の『朝日のような夕日をつれて』も「2024」として今やってますよねしかも主演は……! それな! 今をときめく大河俳優ですよ! いや、ほんまに! という話、からの、当時の感想メモとか引っ張り出してきて読んだりもして、あー、ロングロングアゴー。
 
昔の話って、いや、「ばかり」って、
よくないなあ、よくないかもよなあ、
とは思っているのだけれど、
でもそれが出来たりそれで盛り上がれるのは、
その頃を共にしたり共にしていなくても共にしていたりするからで、
今現在近くはないが気持ちとしては遠すぎもしないようないろんな皆と、
たまにはそんな話が出来たり盛り上がれることは、まぎれもなく「今」だ。
と、真面目に考えたりもして。
 
例えば自分より長くなにかを体験したり生きてきたりする誰かの話を
「年寄りの昔話」「古参マウント」とかいう言葉を貼り付けて
跳ねのけたりばかにしたり悪いものとすることがわたしは好きではない。
そうすることは簡単で、またそれぞれの自由なのかもだけれど、
なんかちょっとさびしいんじゃない? 傲慢じゃない? って、これもわたしの考え方でしかないが。
 
私は、聞きたいなと思う。
共に出来ることもだし、
自分は共に出来ていないときのことなどなら
より聞きたいなと常々とても。
してええならしたいなとも。
なぜなら「今」だから。
その頃を経て、今があるから。そのひともわたしも。
そうして今会えているとも思うから。
 
しかし当時大阪に乗り込んできて一人芝居フェスに出ているのを観たとき
「なんやこれ」ってなっていたひとが、今、朝日の主役をって、
なんか、なんか、すげえよなあ2024。
あの頃はそんなこと想像もしなかったどころか
「えー」とか思っていたからより一層なのかもしれない。
私的感情は入れずとも私的今年の大河ドラマ上半期MVP。
 
冒頭の芝居仲間からは「ということで呑みに行きましょう」などと言われたが行くか行かんか行けるかはわからないし行かないような気もしている。行くか。



聞きたい、とかの話。


むかしと今、今だから、これからへ、の話
と、誰かのわたしの推し語りの話

素敵なWebマガジンへのコラム連載、来月リリースのものにもお世話になります!


そしてわたしはバサラオに行くのだろうか行かないのだろうか。もうええような気も、行こうかなの気も、両方あります。笑

◆◆
【略歴や自己紹介など】

構成作家/ライター/エッセイスト、
Momoこと中村桃子(桃花舞台)と申します。

旅芝居(大衆演劇)や、
今はストリップ🦋♥とストリップ劇場に魅了される物書きです。

普段はラジオ番組構成や資料やCM書き、
各種文章やキャッチコピーなど、やっています。

劇場が好き。人間に興味が尽きません。

舞台鑑賞(歌舞伎、ミュージカル、新感線、小劇場、演芸、プロレス)と、
学生時代の劇団活動(作・演出/制作/役者)、
本を読むことと書くことで生きてきました。

某劇団の音楽監督、
亡き関西の喜劇作家、
大阪を愛するエッセイストに師事し、
大阪の制作会社兼広告代理店勤務を経て、フリー。
lifeworkたる原稿企画(書籍化)2本を進め中。
その顔見世と筋トレを兼ねての1日1色々note「桃花舞台」を更新中。
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読書にまつわるエッセイ集(ZINE)、
tabistorybooks『本と旅する』もお店と通販で取り扱い中。

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酒場話「心はだか、ぴったんこ」(現在21話)と
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noteは「ほぼ1日1エッセイ」、6つのマガジンにわけてまとめています。

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