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うつ状態と診断された方へ

地獄の一丁目


”まだ„後戻り出来る

 今から13年前の最初の休職時、わたしは「うつ状態」と診断された。   
 2回目の休職の時、「双極性障害」と病名が変わった。
 3回目の休職の時、もう元には戻れないのだ悟った。
 いや、正確に言うと、元の自分を感覚で思い出すことが出来なかった。
 自分って?どこに行った?
 そして、4回目の休職の時、絶望した。
 生きているのか死んでいるのかよくわからない。
 ここは地獄の何丁目?知ったところで地獄には変わりない。
 もう地獄の入り口さえ見えない。
 這い上がることなんて出来ないのだ。


 わたしは、今、上のようなとても嫌な表現をしましたが、本当のことだと思います。
 わたしが、最初に休職した時、10年以上に渡り、闘病を強いられるとは思いもしませんでした。またすぐに元のように働けるだろう、一時的なものだろう、そう思っていました。今現在、障害を負って苦しんでいる方であれば、皆同じではないか思います。最初に「うつ状態」と診断された方は、そのことの重大さに気付かない。気付かないのは当然です。そんな知識も経験もありませんから。そして、甘い見通しを立て、復帰し、休職を繰り返し、慢性化したところで初めて気付く。もう戻れないと。そうなると現実を受け入れることすら難しくなる。
 
 「うつ状態」と診断された方がこれを読んでいるのならば、お願いですから耳を傾けて欲しい。その病気を甘く見てはいけない。今ならまだ戻れるはずだ。少し顔を上げれば、明るい元いた世界が見えるはず。そのまま目先の利益を優先してしまえば、地獄の階段を転げ落ちてしまう可能性は高い。必ずそうなるなんて言いません。しかし、間違いなくそこは「地獄の一丁目」。転げ落ちれば戻ってこれません。よく覚えておいてください。


 一部の方は、不快に思ったかもしれませんね。しかし、これは否定できないことだと思います。
 わたしは、「戻ってこれない」と言いました。それは、今のわたしが、元の自分ではなく、違った自分になることで「わたし」を成り立たせているからです。わたしは一度精神障害に囚われた場合、自身を進化させなければ、自我は成り立たないと考えています。以前の自分では、到底太刀打ち出来るものではないからです。正直に言ってしまうと、自身を進化させることは誰にでも出来ることなのですが、本人の固い意思がなければ無理です。そのプロセスを踏む必要がないのであれば、それに越したことはないのです。だから、引き返して欲しい。わたしのように、首に縄をかける経験をして欲しくない。

 精神障害はまさしく地獄です。見えない牢獄です。それに苦しむ人が一人でも減りますように。


 しばらく更新できませんでした。わたしが成長することを忘れていたせいです。常にその意識がないといけないことはわかっていたはずなのですが、まだまだようです。どうやら、わたしの人生の大きな山を越えたところで安心してしまっていたようでした。学ぶことは常にある。ならば、己の見つめ直すことも常にある。慢心できるほどの人間ではない。今は人生の第二幕への幕間。気を引き締めていきます。
 、、、、まあ、詰めが甘いのは自分らしいなあ、、、とも思いますが。

では、また。次は近いうちに。
皆さんの行き先に明るい未来がありますように。

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