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ここで差をつけろ! Twitter”ちょい足し”テクニック ~アンケート基礎編~

今回からはTwitterの基本機能の中からピックアップし、それをより効果的に活用する”ちょい足し”テクニックをお伝えしていきたい。

ちなみになぜ"ちょい足し"かというと、僕は元々は食品関係で物を作る仕事を長くしていた。特に某コンビニで商品開発をやっていた時に感じたのだが、料理というのは奇をてらったレシピよりも、ちょっとしたアレンジでどう美味しく作るのかがポイントだったりする。そしてそういうアレンジは意外と身近なところにあるのだ。そんな"ちょい足し術"をTwitter運用でもお伝えしたい。

その前にだが、僕は基本的にこの内容は大企業や有名ブランドアカウントよりも、あまり名前が知られていないこれからの企業やブランドの担当者向けにしている。

なぜかというと、これは何度も言っているが、大企業は別にTwitterなんて無くてもどうとでもなるからだ。幾らフォロワーが数十万いてもそれは大企業の後ろ盾あってのもの。僕も仮にあと1年やっていたら少なくとも10万フォロワーには到達していただろうが、それは別に大したこともないし、それによって神やタレントにもなるわけでもないし、何より大して魅力的でない(笑)

僕が好きなサッカーでいうとポゼッションよりもカウンター戦術といえばいいだろうか。なお僕は元から今でいうリバプール(というかユルゲン・クロップ!)のゲーゲンプレスからのショートカウンターサッカーが大好きだ⚽

てなわけで、僕の講釈を聞く気にもならない方はこの辺で切り上げてください(笑)

さて、”ちょい足し”テクニック編の晴れある第1回目のテーマは

アンケート

である。

この”アンケート”だが、恐らく頭でイメージ出来る方は多いと思うが、どういう意味か言葉で説明してと言われてちゃんと説明できる人はどれくらいだろうか?

ちなみにアンケートというのは簡単に言うと、

一定数以上の対象者に対して、
同じ質問をして回答を求める調査方法。

である。余談だが元々の語源はフランス語だったりする。アンケートというのは前述した通り、非常にシンプルかつ分かりやすいので、その手法も多岐にわたるのだが、大枠では2つに分類される。

1つは不特定多数に「はいorいいえ」といった回答項目を提示して質問を行う定量調査と、もう1つはグループインタビューのように個人の意見を直接じっくり聞き出していく定性調査の2つに分かれる。簡潔に言うと、定量調査は量重視のアンケートで定性調査は質重視のアンケートとなる。簡単に違いをまとめると図のようになる。

さっきからなぜ僕がアンケートの蘊蓄を語っているかというと、実はTwitterにはアンケート機能がある。どこにあるか僕のアカウント(フォロー歓迎!)から説明すると、ツイートするをポチっと押したときに下の棒グラフの部分がそうだ(図参照)。ここをクリックすると質問項目に加えて締切時間が設定できる。これを見たら分かると思うが、Twitterで出来るアンケートはいわゆる定量調査である。

そもそもTwitterというのは140字制限という縛りがあるので、定性調査とは絶望的に相性が悪いのだが(出来ないこともない)、定量調査という観点なら1設問あたり25字以内&質問項目は4つまでという制限があるものの、意外としっかりしたアンケートが行えたりするのだ。

ちなみにだが定量調査型アンケートを実施する際によく陥りがちなのが、

回答者数を稼ぐために単調な質問になりがち

ということだ。なぜかというと、アンケートというのは回答者数が多ければ多いほど精度が高くなる。しかしながら回答者数の多いアンケートというのは、集計に膨大な時間がかかる上にサンプル数が多いため、自前で質・量ともに優良なモニターを抱えている企業なら別だが、調査会社に依頼する場合は結構なコストがかかる(そしてそんなモニターを抱えている企業はほんの一握りである)。

そして分かりやすい内容じゃないと、そもそも回答すらしてくれないという弱点もある。実際に想像していただくとお分かりになられると思うが、例え好きなブランドのアンケートでも、質問項目が長ったらしい内容であると答える気が失せないだろうか?ちなみに僕は物凄く滅入ってしまう(笑)

なので、多くの人に答えてもらうためにシンプルで分かりやすい内容になるのだが、しかしながらそういった類のアンケートはまず役に立たない。せっかくなのでその典型例をご紹介する。

これは前回チラっと触れた、とあるキャンペーンをやるために行ったアンケートなんだが、調査的な価値ははっきりいって全くない。それでも271人の方に答えていただいているからそれなりに意義のあるものだが(ちなみにアンケートというのはどんなに少なく見積もっても回答数が100に満たないアンケートは許容誤差がありすぎて大して意味はなさない)、そもそもこれはキャンペーンをやる前提で行ったいわば”前フリ”であり、コミュニケーションとしては別段悪くないのだが、それ以上のものはない。

で、なんで自虐しているのかというと、実際のアンケートもこのような何が目的かよくわからないアンケートが多いのだ。さっきのアンケートが何が不味いかというと、

質問から読める情報が少なすぎて、
今後に活かせそうなものが何もない。

ことだ。アンケートというのは、ただやりたいからやるのではない。実施することで、「ブランドをどのように改善していくか」ということの指針を定めていくために行う立派なマーケティングの仕事だ。そしてこれが結構時間と労力のかかるものなので、意外と占めるウェイトも大きかったりする。なのでリサーチという仕事はなかなかに大変なのだ。しかしかつての自分もそうだったが、現状分析と仮説設定が不完全なために手段と目的がごちゃごちゃになったアンケートになることが間々ある。

ところで定量調査型アンケートを実施するために心がけることがあるのだがそれは、

現状の問題点を精査して、
あらかじめ仮説(ゴール)を立てておく

ということだ。Twitter運用についても以前にも触れたことがあるのだが、アンケートにおいても、何のためにやるのかという”WHY”を事前に考えておくのが必須だ。そもそもアンケートというのは何かしら課題があるから実施するもので、いわば「カイゼンのための下調べ」になるのだが、だからこそ事前に何を調べておいて、現時点での言語化した”あるべき姿”という名のゴールを達成するための仮説を作っておくのが重要なのだ。これは定量調査だからといって例外になるわけではない。

これだけでグッとクオリティが変わってくるし、もし仮に意図したものではなくても、逆にそのおかげで違うアプローチ方法を考案できるメリットもある。

話は逸れるが、僕が好きな言葉に

「過去は変えられないけど未来は変えられる」

というものがある。これは”起きてしまったことはどうしようも出来ないが、そこからの動き次第で未来はひょっとしたら変えれるかもしれない”といった意味合いで、普段の仕事でも意識したい内容であり、アンケートという仕事ひとつでもきっかけになるかもしれないのだ。

たかがアンケート、されどアンケート

なのである。

ということで、ではTwitterではどうやったのか?ということを話そうと思ったが思った以上に長くなってしまったので、今回はここまでにしたいと思う。

余談だが、僕は大小様々な定量&定性調査を本業で行っていたのだが、慣れてくると実際に調査を行う前から、事前に立てた仮説と実際の結果の差異がなくなってくる。こうなってくると言い方は悪いが数字を調整できたりもする。無論不正的な意味ではないが(そもそもそんなことやっても無意味だw)、逆に言えば本当にやるべきと感じたとき以外はリサーチをやる必要性を感じなくなる。

日本人は調査という類が好きな人種のため、大小問わず日夜調査が行われているものの、数字を見る&数字を言語化するという能力を養うにはそんな調査を観察するだけでもそれなりに鍛えられる。そしてその能力はどんな場面でも役に立つ。

なので、SNS運用に関してもちょっとでもロジカルシンキングに運用していくことをおススメする。

<Twitter実践編につづく>

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