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夜中の10時にひとりで食うしょっぱくて美味いベーコンエッグ。

夜中に食うラーメンは美味い。
とは誰が言った名言か知らないが、
私も時々こう思うことがある。

―――夜中に食うベーコンエッグは美味いと。

なぜベーコンエッグなのか?我が家の冷蔵庫に常時入っている「ストック必須食品」を見てもらうと、その理由は見えてくる。せっかくなので、現時点で選抜されているストック食品の一覧をご覧頂こう。

ミネラルウォーター、卵、ベーコン、ヨーグルト(アロエ)、納豆、チューブのだし入り味噌、乾燥わかめ、パスタ麺、パスタソース、米

数ある食品を試しては辞め、パン食と米食を行ったり来たりし、理想のスターティングメンバーを構築した末の現状の結論がこれである。これがあれば、一歩も家の外に出ない自堕落な1日を送ったとしても食うには困らない。そのうえ、どれも簡単な調理で食うことが出来る。

そして、この即戦力級な選抜メンバーでも卵とベーコンは不動のツートップを飾っている。卵は説明不要、茹でてよし焼いてよし混ぜてよしのオールラウンダーだし、ベーコンはパスタに不可欠なスター選手で、しかも卵と相性抜群。ベーコンエッグにすれば、飯のおかずにも化ける。

しかし、だ。ここまでのベストコンディションを整えてもなお、自炊がめんどくさくなる時が少なからずある。飯を炊くのもパスタを茹でるのもめんどくさく、とにかく今すぐ何か腹に入れ込みたい時がある。時に真夜中。そんなとき、私はさっとベーコンエッグを作る。


真空パックされたベーコンを取り出し、油を引いたフライパンの上に1枚1枚敷く。その上から卵を3つ。大胆にガツンと割って、そっと落とすのがコツ。ひとり暮らしも4年目間近となれば、簡単な調理はもはやお手の物だ。最初の頃こそおずおずと割っていた卵も今やシンクにちょうどいい力加減でぶつけることができる。水は入れずに蓋をして、中火で数分。ベーコンはカリカリ目に仕上げる。黄身も、堅めに焼くが好きだ。黄身がトロッと溢れて皿に垂れてしまうのがもったいないなーと思ってしまうから。

平たい皿に乗っけて、塩と粗挽きコショウを気持ち多めに振りかける。箸で切り分けたりせずに豪快にがっつく。ベーコンの塩気が卵の白身とマッチしてマイルドになる。そこに粗挽きコショウが絶妙な刺激を与えてくれて、素材の旨さをぐっと引き立ててくれる。こんなにシンプルなのに食べ応えがある。夜中に塩味の効いたバチバチのたんぱく質の塊を食らっている、というところも自分の食欲を高揚させる。うん、うまい。

でも結局ベーコンエッグだけじゃ足りなくて、
パスタを量多めに茹でてガッツリ食ってしまうのだが。


思い返すと、俺は目玉焼きばかり食ってきた。

実家に居た頃、親が作る弁当にはいつも甘くてねぎの入った卵焼きが入っていた。うまいうまい、と毎日食べてはいたが、正直目玉焼きが恋しい時は何度もあった。なので、家で朝飯を食う時は「目玉焼きがいい」とねだることがほとんどだった。

あと、いつだったか神戸の洒落たホテルに一泊したことがある。そこの朝食が人生史上最高に旨かったのだが、そこでは「スクランブルエッグ」と「目玉焼き」の二択が選べるようになっていた。普通の人なら、多分スクランブルエッグを選ぶと思うが私は即答で「目玉焼きで!」と答えた。ホテルの宣伝写真でもスクランブルエッグを売りにしてたのを感じていたが、そんなことはお構いなし。あと、マックでいつも頼むのはエグチ(エッグチーズバーガー)。焼きそばにもハンバーグにも目玉焼きを乗っける。

だから、目玉焼きとベーコンが入ってるハンバーガーとかがあればもう最高。それぐらい、目玉にうるさいし、自分としても芯を持ってこだわっている。って、別にこんなのは本当にどーでもいいこだわりだけど。

ああ、卵とベーコンよ。
君たちは僕の胃袋の恋人だ。
これからも末永く頼むよ。



おしまい。



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