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「オモウマい店」がいまテレビ業界で最もバチボコに面白いという話。

お腹が空きましたねぇ。こんにちは。筋金入りのヘビーTVウオッチャー・瑞野蒼人です(また変な愛称が増えてしまいました)。


突然ですがみなさんは

「ヒューマングルメンタリー・オモウマい店」

という番組、ご存知でしょうか?


こちら、日本テレビ系で毎週火曜日夜19時から放送中のバラエティ番組です。今年の4月から放送が始まり、これまで4ヶ月間・のべ13回の放送で、48軒の飲食店を紹介(ちなみに最も紹介数が多いは茨城県のお店)視聴率も概ね12〜13%台を推移しており、常勝の日テレ制作番組と肩を並べるほど好調といえるでしょう。私は今夜(8月3日放送回)も記事を執筆しながらしっかりリアタイしました。

この番組、一見するとただのグルメ番組に見えますが、実は今までありそうでなかった超画期的な番組なんです。そのせいか、その魅力に引き込まれるテレビ好きが今急増しています。

というわけで、あなたも来週からきっと「オモウマい店」が見たくなる!?ように、私瑞野がこの番組の魅力を力説いたします!


【結論】

この番組の最大の魅力、それは

「出演者ではなく作り手が主役になっている」ところです!


【①飯と人間ドラマの融合】

この番組の最大の売りは「ヒューマングルメンタリー」というサブタイトルにあります。

普通のグルメ番組とは違い、店主がものの見事に全員曲者揃い!!キャラの濃い方々ばかりです!!客に山盛りサービスは当たり前。やたら「いらっしゃい」を連呼する店主、客にうなぎを裁かせ自分で焼かせる店主、メニューに書いてある金額を受け取りたがらない店主などなどなど。よくもまぁこんなにクセがすごい店を全国から集めてくるなあと、制作サイドの胆力に感心してしまいます。

また、毎回ほぼ確実に密着中のディレクターの方やカメラマンの方が店を手伝わされます。取材中はもちろん、放送後にもその反響を確かめるために店を訪れるわけですが、十中八九手伝わされます。その様がまあなんとも面白くて・・・。

私も毎回欠かさず視聴しているんですが、なぜだか途中から泣きそうになるんですよね。そうやって営業を手伝って、身体を張って取材をしていくうちにお店の方の熱い気持ちとか、スタッフさんと芽生える絆とかが自然と浮き上がってくるんです。そこに心が揺さぶられちゃって。

ただのグルメ番組でなんでこんなに感動できるのか不思議だったんですが、これも「グルメ」と「ドキュメント」の融合が為せる技なのかもしれないですね。


【②出演者の絶妙な立ち位置】

「オモウマい店」のMCは、「火曜サプライズ」から続投となるヒロミさんと、オモウマい店が特番だった時代から出演していたバイきんぐ小峠さん。それと、毎回スタジオにゲストを迎えて、お店の取材VTRを見ながら番組が進行していくというVTR主体のフォーマットを取っています。これと似たような構成の番組が、こちら。

はい、ご存知!!「秘密のケンミンSHOW極(読売テレビ・日テレ系)」ですね。しかし、ケンミンSHOWと比較してこのオモウマい店が優位な点がひとつあります。それが「出演者が前に出過ぎない点」です。

ケンミンSHOWはトークや試食、VTR企画など多面的な展開を行っていますが、対するオモウマい店は、出演者がVTRにツッコミやコメントを入れるだけ。基本的に取材はディレクターなどの制作陣が行います。スタジオゲストやMCが店に出向くこともなければ、試食もありません。

まさにこれこそが、「作り手ファースト」の番組の現れです。店の店主の変わり者っぷりとうまい飯、たったこれだけの要素で番組を引っ張っていくというシンプルさが、視聴者の見やすさにつながっているのですね。

個人的にはヒロミさん・小峠さんのガヤが絶妙すぎて、そこもお店の魅力を引き立てるひとつの要因なのかなぁと思います。笑


【③名古屋流・うみゃあバラエティ作り】

最後は非常に細かな、しかし重要な要素です。

この「オモウマい店」は日テレ系で全国放送されていますが、番組の制作自体は、名古屋にある中京テレビ放送が担っています。この、東京以外の放送局が制作を担っているという点も「ケンミンSHOW」とつながる部分がありますね。

中京テレビでは「PS.愛してる!」から現在放送中の「PS純金(ゴールド)」に至るまで脈々と続く「PSシリーズ」と呼ばれる情報グルメバラエティが放送されています。こちらでも、インパクトの強い飲食店店主が紹介されているコーナーがあって、事実上「オモウマい店」のフォーマットを作り上げた元祖とも言える番組です。

名古屋も、古くから栄える喫茶店文化を筆頭として、一風変わった料理を出す飲食店が多いということでも密かに知られています。(ほら、甘〜いスパゲッティとか知りませんか?)そんな名古屋で着実に積み上げてきた制作陣の取材力と、ノウハウがあったからこそ、全国ネットという大冒険に踏み出す決断ができたのでしょう。



というわけで、今回は「オモウマい店」がなぜテレビファンの心を掴んだのか。その魅力を解説いたしました。まだまだ語り足りない魅力がたくさんなんですが、これ以上は実際にオンエアをご覧いただいて体感していただきたいと思います。

ちなみに本当にどうでもよい余談ですが。

私瑞野、中京テレビの採用試験を受験して2次試験でお祈りされました。いやー・・・悔しい。悔しい悔しい悔しい!!!!!!俺もこんな超絶おもしろ番組作るテレビ局に入社したかった・・・。なので、将来どこかで中京テレビさんと仕事ができるようにしっかりゴマをすっておきたいと思います(そんなことにnoteを利用するんじゃありません)。


あ、でも「オモウマい店」はえこひいきナシで面白い番組です!!みなさんもぜひ一度ご覧・・・いや!是非一度ご賞味ください!!エキサイティーング!!



おしまい。



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