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【#6】霽れを待つ僕/エッセイ
羨ましいと言われる、みずいろちゃんはいいよなって、恵まれてるって、自由で良い人生だよなって、羨ましい、僕みたいになりたい、ここ二、三年ぐらいだろうか、散々そんなようなことを言われる。僕の中の上ぐらいの容姿? あるのか無いのかわからないような才能? 正直で真っ直ぐで素直で純粋で総じて度が過ぎて滑稽な性格? 自信が無いから着飾る為に身に付けたセンス? 自由な生活って? もしかして毎日昼からしか活動出
もっとみる【#5】ツキヨミ/エッセイ
——ずっとそうだった、目に見えるものよりも目に見えないものが好きだった。
小学校の頃、僕は空を見上げるのが好きだった。
そこに神様がいると思ったから。そうして、地上の景色を見る度に、僕は自分が持っている確かな、無限の可能性と自分が一生かけても知ることが出来ない世界の全貌と、僕が特別だと思っている僕自身が、無限にある世界では矮小なものに過ぎないかもしれないと云う考えを常に思い出して、武者震いを
【#3】現代の三島由紀夫になれたらいいなと思ってるよ/エッセイ
三島由紀夫の夢を見た。
僕は学生で三島由紀夫の大ファンで、講師として三島由紀夫を呼んだのだった。
僕の田舎の学校に来てくれた三島先生は45歳で、僕は頭の中で、この人はもうすぐ死ぬのだと考えていた。
三島先生は講義の途中に「私は、勝つ!」と言っていた、ここでその意味を知っているのは僕だけだった。
帰り際に、彼は大衆に向かって自分を講師に読んでくれた僕の名前を尋ね、友人が僕の代わりに僕の名前を
【#2】僕はまだ夢を見ていたい/エッセイ
9月18日
僕のこの倦怠感は何と形容したらいいのであろうか。
中学二年生のとき、週に1~2回学校へ行けば机に突っ伏してずっと寝たフリをして授業をやり過ごしていた。
既に内申点はボロボロであったし、僕の髪は茶色かったし、それでも金八先生を観て育った世代の熱血教師達が毎朝のように何度も電話を掛けてきてしつこいので、成人男性が飲む量の内科の薬を飲んで過敏性腸症候群の症状をほんの少し抑えて無理矢理教