マガジンのカバー画像

シャッターを押しながら考えていること

13
写真を撮る時に、ひとつひとつの選択を重ねて、自分らしい写真が出来上がります。私が一枚の写真を撮る時に、どんな選択を重ねているか、脳内をここに見えるようにしています。
運営しているクリエイター

記事一覧

私が写真という表現を選んだ理由 続

私が写真という表現を選んだ理由 続

数年前、私の強みはこの辺にありそうだと、と教えてくれた友達がいる。

その子が少し前、さらに私の強みとして核心にせまったことを伝えてくれた。それが、「私が世界を見る視点」

その子は言った。
「新海誠監督って、東京の街をすごく綺麗に描くじゃん。あれって、美しく誇張して描いているっていうより、本当にそう見えてるんじゃないかって。うりちゃんも同じ目を持ってるんだと思う。」

この言葉を聞いたとき、うん

もっとみる
私が写真という表現を選んだ理由

私が写真という表現を選んだ理由

ひとつのものを見て、
そこからイメージを膨らませる。
どんな物語が流れているのか
どんなことを伝えたがっているのか
それを掬い上げて、世界観を表現できるような
ヴィジュアルに落とし込んで、伝える。
言葉を添えることもある。

そう言うことがとても好きで、
誰かに説明することもないほど
自然とやっていることなんだと
気付いたのは割と最近のこと。

それが私の強みだよ、と言われることが多いし、
当たり

もっとみる
10年分の写真を見返すことは、色んな感情を呼び起こしてくれる

10年分の写真を見返すことは、色んな感情を呼び起こしてくれる

暮らしまわりのお仕事をしてる3人で始めたラジオのようなもの、「暮らしのinside & out!」の3回目の配信をしたのですが、写真って「写そうと思ったもの」と「図らずして写ってしまったもの」が写ってる。最近どうしてる?から始まって、そんな話をさせてもらいました。

最近は、6月に出版予定の書籍のために10年分の写真を見ていて、そこで上の話が出たのだけど、それに対してかなさんが「愛おしい時間を

もっとみる
清水美由紀のお仕事について

清水美由紀のお仕事について

こんにちは!フォトグラファーの清水美由紀です。
お仕事の依頼などで初めて清水美由紀と接する、という方にイメージをつかんでいただくために書いたページです。

普段は暮らしまわりに関する写真の撮影をしていて、

・お料理
・インテリア
・ファッション
・暮らし方/生き方/働き方
・旅
・手仕事

についてのお仕事がメインです。

プロフィールSNS/HPなどどんなお仕事をしているの?いちばんのメインは

もっとみる
世界観を必要な人に届けるために必要なこと

世界観を必要な人に届けるために必要なこと

自分らしい存在感ってなんだろう?
自分の世界観って?
⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀
写真をお仕事にしたいと思ってはいたものの、私にも方向性で悩んでいた時期がありました。
⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀
好きなものは確実にあるのに、その共通項を言語化できない。写真は褒められるけど、世界観と言えるほどじゃない。
⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀
自分を知るには、そしてそれを表現するためには、毎日コツコツ向き合ってトレーニングする必要があ

もっとみる
シャッターを押しながら考えていること③ 同じ被写体でイメージを変える方法

シャッターを押しながら考えていること③ 同じ被写体でイメージを変える方法

このnoteは、撮影の時にどんなことに心を配ってるかや技術的なことを書いている「シャッターを押しながら考えていること」シリーズの第3弾です。これまでのシリーズはこちらをご覧ください。

__________________________________________________________________

先日、ほんのたまに開催している「フォトレッスン piece!」を神戸で開催しま

もっとみる
シャッターを押しながら考えていること②「ポートレート」

シャッターを押しながら考えていること②「ポートレート」

フォトレッスンの開催を希望されることがよくあり、私の写真の撮り方を知りたいと言ってくださると方が少なからずいるのだなあと、時折感じる。このnoteでも、文字で伝えられる範囲で(逆に言えば口頭でのレッスンと違って何度でも見返せる)書いていこうと思います。

初めて書いたのはもう一年前。

その時は、月額制にして毎月何編か書いていこうかとも考えたのだけど、しなくてよかったー!結局このひとつしか書けてな

もっとみる
みんなのフォトギャラリー用 カフェ

みんなのフォトギャラリー用 カフェ

ノマドワーカーの方。
お料理が好きな方や携わっている方。
旅行が好きな方。
カフェが好きな方。

直近で行った海外のカフェの写真、使ってもらえたらうれしいな。

<メルボルン>

<ロサンゼルス>

<ニース>

<パリ>

ナチュラルなポートレートのために

ナチュラルなポートレートのために

先日、「女子未来大学×TWSA studio特別授業 私らしさを磨くセルフブランディング・アドバイス&フォトシュート <想いを磨き実現する学部>」の授業で、ポートレート撮影をさせていただきました。

授業では、セルフブランディングについての説明ののち、女子未来大学の猪熊真理子さんのアドバイスに沿って、参加者ひとりひとりが自分のなりたい姿を明確化しました。

①なんのためにブランディングするのか

もっとみる
「屋外と室内での撮影について」のご質問にお答えします。

「屋外と室内での撮影について」のご質問にお答えします。

先日、Instagramにこんな質問をしてみたところ、

こんな質問をいただきました。

なので、今日は、屋外と室内での撮影について書いてみようかな。

この方のおっしゃる「パキッとしっとりとした写真」がどういうものなのか分からないのですが、屋外と室内の撮影で大きく異なることといえばこれ。

◎屋外と室内では「光が異なる」ことがある

屋外と室内でいちばん大きな違いはこれです。

屋外は、昼間だっ

もっとみる
私が自分の写真を理想に近づけたくて読んだ本

私が自分の写真を理想に近づけたくて読んだ本

は、こちら。

もう何年前なんだろう…

この本が2011年発行だから、2012年くらいかな?

ちょうど写真学校を卒業した頃で、まだ自分らしい写真って、なんだか、分かるようで分かってなくて、どんな方向に進んだらいいのか模索していたころ、著者のJose Villaさんのウェブサイトに出会いました。
今でこそ雰囲気あるウェディング写真を撮る人も多いけど、その頃はとってもめずらしくて、Jose Vil

もっとみる
自分らしい写真のテイストをつくるには

自分らしい写真のテイストをつくるには

写真についての私の知識をシェアすることで、これまで身につけた色々を手放して、新しいものを手にするスペースをつくり、私自身の写真の質も次のステージに行きたい。そんな思いから書き始めた、写真についてのnote。もうね、身軽になるために全出しします。

今回は、自分らしい写真のテイストをつくることについて、私がやってたこと(やってること)をご紹介します。

私はこのふたつを、とにかくやっていました。

もっとみる
シャッターを押しながら考えていること①「〇と〇〇に気を配ると、奥行きある写真になる!」

シャッターを押しながら考えていること①「〇と〇〇に気を配ると、奥行きある写真になる!」

新しいシリーズをスタートしたいと思います。

「シャッターを押しながら考えていること」です。

以前、愛媛の友だちが写真教室を企画してくれたときに、「写真を撮るときに絶対的な正解があるんだと、みんな思ってると思う」と言うことを言っていて、「そんな正解なんてなくて、その場その場で撮り方は変わるんだよ。」と言うのを説明するのに、これまで撮った写真ひとつひとつについて、どうしてこういう撮り方をしたのか紐

もっとみる